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大破してホームに乗り上げた先頭車両、衝突のはずみで道路をふさぐように残されたトレーラー-。兵庫県高砂市の山陽電鉄荒井駅近くの踏切で12日午後、特急電車がトレーラーと衝突、脱線した事故は、少なくとも16人がけがをした。現場には消防車や救急車が多数駆け付け、騒然とした雰囲気に包まれた。
トレーラーと衝突した特急電車は6両編成で、先頭車両が荒井駅のホームに乗り上げるような形で止まっていた。運転席周辺はガラスが割れるなど大破しており、車体にもへこみが確認された。先頭車両に続く2両目も脱線している。反対側の線路には、線路の架線や電柱が倒れていた。
列車とぶつかったとみられるトレーラーは、衝突のはずみで、踏切へつながる道をふさぐ状態で停止しており、事故の衝撃の大きさを物語っていた。
兵庫県警などによると、特急列車は駅の約200~300メートル手前の踏切でトレーラーと衝突。弾みで先頭車両などが脱線しホームに乗り上げて止まったとみられる。列車は同駅を通過する予定で、衝突直前には時速約100キロ程度出ていたとみられる。
事故当時、列車には運転士のほか乗客ら約70人が乗っていたとみられる。衝突による衝撃で運転士が一時、車両内にはさまれて重傷を負ったほか、乗客やトレーラーの運転手など16人がけがをした。このうち乗客は14人でいずれも軽傷。衝突したのは車両運搬車で、車の運転手は軽傷という。
現場は、線路の北側が住宅地、南側が倉庫や駐車場になっており、現場の踏切は普段から大型車両などの交通量が多かったという。現場には、事故直後からサイレンを鳴らした多くの消防車や救急車が駆け付けて救助にあたり、住民が心配そうに作業を見守った。
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