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台湾Polytron Technologiesは2月6日、本体部分が透明ガラスで作られたスマートフォンのプロトタイプを披露した。同社幹部は「2013年中にも市場に投入できるだろう」と自信を見せている。
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ただし公開されたプロトタイプは、まだ電話として機能しない。同社関係者は、「実際にスマートフォンで利用されるすべてのパーツを透明にすることは不可能だ。透明となる部分は筐体うしろのカバー部分と一部パーツで、実際は“シースルー・スマホ”になる」と語った(右写真参照)。
現在販売されているスマートフォンはプラスチックやメタル素材の筐体と、不透明な電子回路が利用されている。これに対しPolytronは、ハンドセット・メーカーにPolytronの特許技術である透明な電気配線を利用し、パーツを構築するよう提案をしているという。
▲透明USBメモリスティック
Polytronのゼネラルマネージャーであるユウ(Yu)氏が披露したプロトタイプはバッテリー、カメラ、メモリカード部分は透明ではなかったが、そのほかのパーツは――スクリーンも含めて――(ほぼ)透明になっている。
ユウ氏によると、同技術は4年ほど前から開発されていたものであり、重量も既存のスマートフォンと比較して、かなり軽量であるという。
Polytronは米国に拠点を構えるPolytronixの子会社で、ガラス分野での技術力を誇る。Polytronの主力製品には「Polyvision Privacy Glass」というものがある。これは、スイッチひとつでガラスを透明/不透明に瞬時に切り替えるものだ。
今回Polytronは透明スマートフォンの開発に同社の技術を利用したが、ユウ氏によると、同技術はそのほかの電子機器にも転用できるという。実際同社は、(ほぼ)透明なUSBメモリスティックやガラスのスレートに埋め込まれたスピーカーシステムも披露している。こうした製品は、2013年後半にも登場することのことだ。
▲2013年の後半には製品化されるという透明スピーカー
(Michael Kan/IDG News Service北京支局)
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