・・・切ないねぇ。(T_T)

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人のよさそうな店のおやじさんが浮かない顔で、ある日本人男性のことを話し始めた。「頑張って粘ってたんですけど、出直してきますって日本に帰っていきましたよ…」
その30代の日本人男性は日本で20代の中国人女性と知り合い、結婚の約束をした。女性の両親にあいさつをしようと、長期休暇を取って北京にやってきた。北京郊外の女性の自宅を訪ねたところ、最初は歓待されたのだという。
酒盛りが始まり、上機嫌になった父親が聞いた。「生まれは日本のどこなんだ?」。男性は新潟県との県境に近い福島県の生まれだった。それを伝えた瞬間、相手方の両親の態度が一変し、結婚に猛反対し始めた。
福島第1原発からは遠く離れていることなどを力説しても、聞く耳を持たない。そのうち、日本政府による沖縄県・尖閣諸島国有化によって中国国内の反日感情が高まり、カップルを取り巻く状況はさらに悪化してしまった。
中国は放射能漏れ事故が起きてから、福島県などで生産された乳製品や野菜などの輸入を禁止した。日本政府は放射能の影響が及ぶ範囲や程度を説明してきたはずだが、中国側は正確な情報を自国民に伝えようとはしていない。政府間の対立が将来を誓い合った2人の夢を壊した。(川越一)
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