宗教的にはアリなのかな?!(~_~;)



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 僧侶がバーテンダーを務めたり、ホスト役となったりして客の話し相手になる「坊主バー」。20年前に大阪・ミナミで開店した“伝説の店”が4年ぶりに復活した。私服や作務衣(さむえ)を着た僧侶が、グラス片手に来客を出迎える。「気軽に何でも話せるのが坊主バーの魅力」。語り合いを尊重するという仏教のスタイルを取り入れたバーの営業再開は、早くも人気を集めている。



 大阪市北区の天神橋筋六丁目駅近くの飲食店が並ぶ路地。一角にあるバーの扉を開けると、こぢんまりとした店内には8席のカウンター。壁には、曼陀羅(まんだら)の絵が飾られ、焼酎と日本酒の瓶の間には仏像が顔をのぞかせる。9月にオープンした「vows bar URO」だ。



 僧侶8人が「坊主スタッフ」を構成。営業日は1人がカウンターに座り、世間話から人生相談まで客の相手になる。説教を押しつけないのが鉄則だが、政治や宗教の話題について、客の“論戦”に応じる僧侶も。客とスタッフが総菜や菓子を持ち寄り、連夜にぎわいをみせている。



 大阪の坊主バーの歴史は20年にも及ぶ。千日前に初代店がオープンしたのは平成4年。真宗大谷派・瑞興寺(同市平野区)の住職、清(きよし)史彦さん(60)らが発起人となり、「誰にでも門戸を開き、人々とお坊さんが語り合う場を提供するお寺本来の役割を現代に取り戻したい」と開店した。背景には、多くの日本人にとって、仏教に触れる機会が少なくなってきているという危機感があった。



 店は大きな話題を集め、その後はミナミのアメリカ村に移転。当時の店主の体調不良などによって20年に閉店した。一方で、初代店に触発され、同様の形式の「坊主バー」が東京の四谷と中野、京都でも軒を構えるようになった。



 今回開店した「URO」のオーナーは清さんが務める。新しい店主と、協力する僧侶がそろったことで、再開にこぎつけた。清さんは「バーでは、僧侶だけでなく、客同士でも考えや悩みを共有して、本音を語り合える。人の縁をつくる場になれば」と話している。