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古くから家庭で親しまれてきた定番の一品、焼き菓子の一種であるせんべい。この伝統的な味に、時代の動向に応じて、さまざまな機能が付加されているようだ。
山ガールに端を発した登山ブームは、いまだ衰えを見せないばかりか、最近はすっかり安定した人気を誇るスポーツとなった。この登山の携行食にと、企画されたせんべいがある。製品名は「サバイバルせんべい/6枚入1袋1,050円(楽喜・本社:山口県美祢(みね)市)」。8,000メートル峰の無酸素登頂を続ける世界的な登山家、小西浩文氏プロデュースのせんべいだ。ミネラルやビタミン豊富な玄米に、下関産の天然塩で味付けがほどこされ、腹持ちの良さと軽さで、登山時における食糧にはうってつけの逸品だ。また、同せんべいに残る適度な硬さの玄米の粒を噛むことで、脳細胞を刺激して活性化させることに役立つ咀嚼力の鍛錬にも効果的だという。そのため登山のみならず、集中力アップや老化防止などの健康面でも注目されている。
また、東日本大震災後にあらためてその必要性が認識された備蓄用食糧の分野でも、これまでありそうでなかった発想で誕生したせんべい「保存缶 醤油せんべい/2枚6袋入り1缶500円(越後製菓・本社:新潟県長岡市)」が、話題となっている。たとえ非常時でも、普段から慣れ親しんだおいしさを口にしてこそ、安心感が芽生えストレス軽減にもつながることを開発コンセプトとして、同せんべいは特殊なフィルム包装で光や外気などを遮断し、せんべい“本来”の味の長期保持を可能にした。保存期間は5年間となっている。
素材や味にひと工夫加えたユニークなせんべいが全国各地に存在している。夜長の季節のネットサーフィン、また行楽の秋旅に出かける際に、探してみるのも面白いかもしれない。
(加藤 秀行 、 阪神 裕平)
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