へぇ~、そうなんだ~。(#^.^#)


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 鉱物の名前には、ギリシャ語やギリシャ神話起源のものも多い。アメシストの場合もそうで、アメツストスという単語だという。



 意味は「酔わせない」。やや奇妙な言葉だが、元々は酒の神バッカスのせいで水晶に変えられ、赤ワインを注がれた妖精の名前だという。そんなわけで、これを持っていると酒に酔わないというパワーがあるとされた。古くから、鉱物にはいろんなパワーがあると信じられていた好例である。



 何しろ人気の宝石だ。誕生石としては2月。大きな空洞にとがった濃い紫色の結晶がびっしりついたものは、かなりの値段で置物などとして販売されている。実際、企業の事務所や民家の土間にどっしりと据えられているところは大変迫力があり美しい。



 ブラジルが一大産地だが、近年かなり色が濃く光沢の強いものが、ブラジルの南に位置するウルグアイで大量に見つかり、日本でもよく出回っている。



 そんな外国産と比較すると、国産は清楚で色の薄いものが多いが、こちらのほうが妖精の変身としてはふさわしい気がする。宮城県産が一番なのだが、写真の栃木県産や兵庫県産も見逃せない。(藤浦淳)