不思議だなぁ?・・・(~_~;)


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 標高約1000メートル。月が変われば初霜が住民の間で話題になる富士山麓・山梨県山中湖村の「山中湖花の都公園」で今、季節を忘れたヒマワリが天高く咲き誇っている。その数も、1本や2本ではない。約2万5000平方メートルに約30万本が咲いているのだ。秋を彩るコスモスとともに咲く不思議な光景は、一つの自然現象が生んだものだった。(甲府支局 牧井正昭)



 富士山では9月12日に甲府地方気象台が「初冠雪」を記録した。厳しい冬が確実に近づいているのだから、山麓は日増しに秋が深まっているはず。しかし、この写真を見てほしい。記者が同月26日に現地で撮影したものだ。



 公園総合案内担当の坂本賢祐(けんすけ)さんによると、例年ならば8月中旬に満開となるはずだった。だが今年は6月下旬の台風4号やその後の大雨でヒマワリ畑が荒れたため、7月に種をまき直したという。



 「育っても背丈が低いヒマワリで終わってしまうのかと思ってましたが、厳しい残暑の影響で茎は高さ2メートルにも伸びて、先週辺りから咲き出しました」と話す。



 富士山をバックに、ふさわしいと思えぬ季節に咲くヒマワリを撮ろうというアマチュアカメラマンが連日大勢訪れている。ヒマワリ畑の隣ではコスモスが咲きだして、夏と秋が混在した不思議なシーンを楽しませている。



 情報を得て愛知県から来たという60代の夫婦は「こんなに多く咲いているとは驚き。愛知でも9月初めでヒマワリは終わりですよ」と、夏の季語に象徴されるヒマワリが秋の高原に咲いていることにしきりに感心した。



 ヒマワリは一旦咲くと寒さに強いようで、同公園では「見頃が10月上旬まで続くのでは」とみている。



 ■山中湖花の都公園 営業時間は10月15日まで午前8時半~午後5時半。入園料大人500円、小中学生200円。(電)0555・62・5587。