これがほんとの一番搾り?!(~_~;)






 ブドウの収穫期を迎えて、ワインの本場、山梨県甲州市のワイナリー、シャトー・メルシャンは15~17日に「シャトー・メルシャン・ハーベスト・フェスティバル2012」を開催した。3日間でワイン愛好家ら約4千人が訪れ、この中で素足で圧搾する昔ながらの“ブドウ踏み”を来場者と楽しみ、収穫の恵みに感謝した。



 同社は明治初期創業の「大日本山梨葡萄酒会社」がルーツ。ブドウ圧搾はいまでこそ機械だが、創業当時はおけにブドウを入れ、女性たちがブドウの粒を素足で踏んで圧搾するのが常識だった。「男の大人の足ではごつくてだめだったようです。ブドウを優しく優しく、美味しいワインにな~れと、やさしい足裏をした女性か子供がブドウ踏みには適していたようです」。メルシャン広報担当はこう説明した。



 フェスティバルでは直径約1・5メートルのおけに「甲州」種約50キロが入れられ、同社ワイン娘の芦沢久美子さんがデモンストレーションしたあと、一般参加者もブドウ踏みを体験した。無論参加できたのは女性と子供。千葉市から家族でやってきた小学3年、梶川栞(しおり)さんはワインを作る工程でブドウを素足で踏んでいた歴史を「初めて知った」と話し、体験した感想を「足の裏でブドウがプチプチぐにゅぐにゅとしておもしろかった」と貴重な経験に喜んでいた。



 フェスティバルでは大人向けに同社15種類のワインが準備された。1杯100円の「勝沼のあわ2011」(白)や1300円で1日50杯限定という「桔梗ケ原メルローシグナチャー2005」(赤)など。7月に甲府市で開かれた「国産ワインコンクール」では同社ワイン6品が金賞、15品が銀賞、11品が銅賞を受賞しており、来場者がお目当てのワインを堪能していた。