新しい年になりました。

実家の家族やオットですら、あけまして、おめでとう!とニコニコ会話を交わしている中で、私は一人喪中の気持ちで「今年もよろしく」とヘラっと笑って乗り切っていました。めでたくない。

ただ、私の事情を知っている数少ない友人だけは、今年もよろしく的な挨拶での対応を向こうからしてくれて、ありがたくて涙が出そうな年明けです。私もあのようにさらりと気遣える人でありたい。でもきっと、無神経に言ってしまうこともあったようにも思う。自分の父が亡くなった時でもこんなにこだわってもなく、まあ新年は新年だから、向こうがおめでとうと言われる分には何も感じない、くらいだったしなあ。

 

自発では満足に生理が来ない可能性も高いため、次の移植周期に入るためにいつものようにプロゲステロンを飲み切った年末。

年明けに受診の予約済。

松の内にはまだかまだかとスタンバイしているオーナー(私)を気にせず、スンと落ち着いているマイ子宮。迫り来る受診日。

 

とうとう予約当日の朝まで生理の気配は気配のままで姿を見せることはなく……。

出勤するオットの「(通院)気をつけてね」という声かけに、「いやあ、まだ生理きてないからどうしようかな、まあいってらっしゃい」と送り出しつつ、そろそろ開院時間だし、うーん、これは受診をリスケしないとダメか?それともとりあえず行くだけ行って……予約時間までに生理来るかも……などと悩んでいるうちに、病院の方から電話が。

 

てっきりお正月明けで立て込んでいるから、受診の予約時間を変えて欲しいという旨の受付の方からの電話かと思いきや、美人主治医おすましペガサスからの電話でした。

 

「めいこさん、年末の〈婦人科の担当医〉ふんわりリボン先生に受信していただいた検査の結果なんですが、異型細胞が出ました。ふんわりリボン先生の受診予約をとっていただいていますから、そこで詳しくはふんわりリボン先生がご説明しますが、まずは掻爬をして再発がないか詳しく検査をしていただきたいと思います。なので、今日は受診にお越しいただかなくても良いです。そちらが落ち着くまでは、(不妊治療は)お休みで。」

 

とのこと。妊娠許可更新ならず……ガーン

 

わーーーとうとうきたわ……憎き異型細胞に追いつかれた。

MPAは子宮温存というよりは一時的な延命というか、再発率がとても高いから、どこまで逃げられるかだと思ってはいたけれど……

 

年末の検査では、内膜も薄く、卵巣の腫れもなく、検査もおかわりなくサクッと終わり、はーやれやれ、今年のお勤めは終わったわ、と、完全に気持ちは移植周期に切り替わっていました。えーどうしよかな、月末くらいに移植のつもりで仕事の調整しないとな、今回はホルモン補充してみようか、どのこ(胚)戻す?まあその前に、何はともあれ生理きてくれんと困っちゃうなあ、と贅沢なこと考えてました。普通に。

 

聞いた時は(もちろんショックでしたが)ああ、そうなんだ、くらいの感じもあり、生理が来ないことで焦っていた自分の気持ちが、ヘナヘナと座り込む感覚がありました。もちろん、落ち着いたトーンでおすましペガサス医師が話してくださったことで、混乱がなかったというのもある。(しかし、あの病院の先生はみんな落ち着いているなあ……。)

 

「あの、もちろん詳しくはふんわりリボン先生にお伺いする旨承知しているのですが、次にMRIとかでなく、いきなり掻爬が必要なくらい、状態が悪いのでしょうか?」と、電話を切る前にとりあえず聞くと、それほど多く異型細胞が出ているわけではないけれど、掻爬しちゃった方が手っ取り早いし、とふんわりリボン医師と話をしたとのこと。横のつながりありがたい。

 

電話を切ってから、うちのネッコさんをひと撫で。

 

うーん…仕事は時間の調整が効くものしか残していないし、病院は行かなくて済んだ。

寝るかふとん1

二度寝を決め込むことにして、寝室に戻って布団にくるまる。

 

新年早々、上手くいかんなあ。

前回の陰性から、不妊治療しんどいとかもう無理かもとか思ってたから、子宮っちが「ちょっと休もうぜ」って思ってるのかもな。散々異型細胞の大好物の卵胞ホルモンに曝してしまったから、子宮的にも(異型増殖症としては)しんどかったはずだし。

もしくは、「もう(不妊治療)さっぱりやめようぜ」って感じかも知れないけれど。

 

年齢的に再発があった時にもう一度温存のための治療が出来るかは不明。

そもそも悪い細胞が出てからも、温存できるステージかも不明。

子宮の中身はブラインドな状態なので、どれだけ細胞診や組織診、MRIや全面掻爬をしても、結局のところは摘出してみないと実際のところは分からないらしいから、なんとも言えないしなあ。(だから標準治療が摘出なのでしょう)

治療できるとしても、あのしんどい黄体ホルモン浸りの日々(ヒスロン祭り)再びか……いや、いやいや、とにかく子宮を温存できるならしないと。幸い、保険ラストの採卵の時に、凍結できた胚がある。あの子達はとりあえず全て戻したい、というのは私たち夫婦の意思……切迫で緊急入院し、息子を出産したあの日からもうすぐ1年、せめてそのお誕生日でもあり命日でもある日までには、移植してなんらかの結果が出てたらいいな、なんて思ってた。けど、私の通っている病院はそれほど早く掻爬の予約が取れないし、掻爬の結果も1ヶ月は待たされるので、どれだけ望ましい形になったとしても、不妊治療に戻れるのは春とか夏頃になるのだろう。などと考えているうちに、ポロポロ涙が。

 

その後、知人の同胞が46歳で授かっていたという話をたまたま耳にして、だいぶ励まされました。周りからはもう諦めた方が、と言われながらも頑張っていたとのこと。ああ、良い話を聞けました……。

開き直った気持ちで受診した婦人科では、ふんわりリボン先生が淡々とした様子で(いつも淡々としている)「おすましペガサス先生からお聞きしてると思うのですが〉と異型細胞が出た旨の説明がありました。細胞診も、頸がん検査も陰性でしたが、細胞診でわずかに出たとのこと。入院日程などについての話もありましたが、「まあいつものやつですね」くらいの感じでサラリと終了。入院は最短でも来月かぁ……今すぐにでも受けたいけど。まあ、あのコロナ禍の時に比べたらまだ早い日程設定なのか。

何か質問は?の段で、おずおずと「あの、これはどれくらいのリスクというか。もちろん掻爬しないと分からないとは思うのですが」と切り出すと、「そうですよね(気になりますよね)」と頷くふんわりリボン先生。「細胞診では出ていないのですが、少量出ているので、今回もホルモン剤の治療は受けてもらうことになるかと……」「(再発ですが)MPAできる…温存目指せる感じですか?」と、被せ気味に食いつく私。

 

私の勢いに面食らったのか、はたまた、え?むしろあなた、普通に温存希望なのよね?と思ったのか、一瞬間が空き瞬きをするふんわりリボン医師。再発だし標準治療はもちろん摘出、ただ強い挙児希望があればホルモン治療もできる。再発でのMPAの治療効果についてはまだはっきりしていないが、この病院でも再発の患者へのMPAを実際に行なっているとのことを淡々と説明。「ただ組織診で出ている以上、何も出ない、ということはおそらくないと思うので、ホルモン剤は飲んでもらうことになると思います」今の段階で伝えられることは全て伝えてもらえたようにも思ったので、とりあえず納得して「なるほど……まあ、掻爬してみないとですよね」と頷く。

MPAするとなったらもう、とにかく子宮を温存できればいいな、くらいの話だし、今回こそラストチャンスになるのだろう。不妊治療をいつ再開できるかなんてそんな次元の話ではないし、またあの浮腫と不調と抑うつと付き合っていくしかないのか、と遠い目。

また、プロゲステロンを年末に飲み切っていても、生理が来ていない件を伝えるも「そのままでいいです」とのこと。

 

「今日、入院前のいつもの検査を受けていってもらって、入院申し込みしてからお帰りくださいね」と言われつつ、「どうします?看護師から案内(入院オリエン)した方がいいですか?」と聞かれ、「うーん…変わってないなら…、あ、でも2〜3年ぶりだから聞いておいた方がいいかもですね…」と一応お願いしたものの、内容はこれと言って変化なかったです。(強いていうとコロナ検査が必須ではなくなったことくらいでしょうか)

 

掻爬を最後にしたのは2022年の夏。(寛解は2022年春)

そして、昨年の2月は切迫流産からのお産で入院をしていました。あの時、来年の今頃は、今度こそ無事にお子を授かって順調な妊娠を継続していたいと切実に思っていたものです。そしてこの1年は、ずっとフカフカ内膜を望んでいたけども、異型細胞出るほどの、そういうことじゃないんだよな……。 1年後は掻爬の入院になろうとは。

諦めるというよりは、まだ見ぬ童は、なかなか恥ずかしがり屋なんだな、と思いつつ、まずは母体を整えていこうと思います。