【豆知識】Σ(･ω･ﾉ)ﾉ　ロレックスのブレスレットの伸び・仕様変更について★デイトジャストなど

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解説！業界豆知識 Σ(･ω･ﾉ)ﾉ

今日はロレックスのブレスレットの伸び（ダレ）と仕様変更についてのお話を。

皆様はお気づきではないかもしれませんが、実は我々鑑定士（バイヤー）は古いロレックスを査定する際に「ブレスレットの伸び具合」をそこそこ大切なチェックポイントにしております。

ちなみに「伸びたらどうなるの？」が下の図。

左が伸びてない状態、右が伸びまくった状態。わたくし大矢の寝起きに匹敵するくらい、とってもダラシナイ感じになっておりますが、これも持ち主さんが御愛用された印！いわば「愛の証」です。メンテナンスで元に戻せないので、「伸びてる」「伸びてない」で数万円買取価格が変わります。

「そもそも、なんで金属なのに伸びるんだ？」

って声も聞こえてきそうですので軽く下の図で御説明を。

5連コマの中央3列（黒色の半月）はK18YG製の中空コマなのですが、外側2列のコマと連結させるためのピン（青色の丸）はSS製で、金属同士のため接触面での摩擦が起こります。K18YGとSSの強度を考えると当然ながらコマ側の摩耗が激しくなり、結果的にピン同士の距離を広げてしまうのです。1コマあたりの摩耗は0.5mmと少なくても全体コマ数となると話が変わり1cm以上の差が出てきます。実際に伸びたブレスレットのコマを側面からルーペで確認すると一目瞭然★

そのへんのこともあってかは存じ上げませんが、2006年にデイトジャスト【型番：16233】はモデルチェンジし【型番：116233】となりました。様々な仕様変更のあった中、ブレスレットに関しては5連コマの中央3列が中空から無垢に変わりました。原理上は多少伸びにくくなっておりますが、摩耗しないわけではないので伸びが完全に解消されたという訳ではありませんが。