YELLOW PIG

さて、この曲の提供者は皆様ご存知Raymond Watsでございます。

かつて、今井さんと藤井麻輝さんのユニットSHAFTに参加し、PIGとしてBUCK-TICKと共にツアーをし、SCHWEINまで組んだレイモンドも、今回の櫻井さんのソロに楽曲を提供しております。

曲はですね、幻想的…というかスペーシーな雰囲気のイントロから、結構骨太なギターリフが襲来してくる感じです。結構好きな音です。

この時の櫻井さんの歌い方というのは、随分と芯のある、やはり強い歌い方です。

しかも、櫻井さんの声が多重録音されているので、太くて尖った感のあるギターの音に負けてないです。

すごく低音(「限りなく鼠」以来の暗黒低音ですよ!)な声もある。そして、叫びます。

この曲も、局所的にキーが高くなりますね。

さて、黄色い豚。そもそも曲を提供したレイモンドは、PIGの人ですね。

BUCK-TICKとの合同ツアーの時かなんかに、櫻井さんに豚の指輪を贈り、そしてドイツ語で「豚」を意味するSCHWEINを櫻井さんと共にやってますね。

その繋がりと、よくご自身を「豚」とか書いてしまう櫻井さんなので。

そして、嫌な言い方ですが、櫻井さんは黄色人種(日本人)である事から黄色い豚というタイトルをつけたのかな?と想像してます。

歌詞を見て参ります。

えっと~…。正直「?」満載です。

あ、この時に「我」が出てきてたのか。

「宙吊り」と聞くと、なにやらタロットカードの「愚者」にも思えます。

しかし、豚。

英語の所も見ましょうか。すごく謎なんですけどね。

舐めろ。針。撃て。注射器。(実は浣腸器とも言いますよ)

ああ。これ、そう言う事なのかもしれません。

歌全体が、エロとグロの共存状態なんで、英語でごまかし(言葉が悪いですな)てるのかもしれません。

しかし、自分は「YELLOW PIG」なんですか。

髑髏か花か。

「裂き乱れ」の部分。これ、歌詞カード見ないと分からないですね。

最初は「咲き乱れ」だと思っていたんですけどね。

あと、 

 ドス黒く

 ドスグロク

なんですが、前者はそのままで後者は「グロテスク」なんでしょうね。

ん~。救いの無い豚の歌?よく分かりませんな。


X-LOVER

打ち込み系の曲ですね。曲を提供したBryan Blackという人は、イギリスのエレクトロ・ロック系バンド「XLOVER」のリーダーさんです。結構日本語が得意らしいです。

これ、エックスラバーなのかな、読み方。サイラバーとかじゃないですよね。

さて、この曲はずーっと同じリズムで、時折うねうねしたり人の声がサンプリングとして入っています。

櫻井さんは、前2曲とは違い、けだるく吐息混じりで歌ってます。

なんというか、また新たな一面を見たような感じです。

実は、今までやらなかっただけで引き出しいっぱいあった人なのかしら。

それとも、曲に触発されたらこうなったのかな?

歌詞もですね、一瞬物騒な感じになるんですが、実はそうじゃないという。

「血」が出て来ますけどね、これは体温と解釈してます。

本当に「血」だったら、本気で物騒な曲ですし。でも、 

 君の匂いと 血の匂い

ってあるからなあ…。

しすぎて血が出たとか?(何言ってんの)


I HATE YOU ALL

みんなきらいだー!

そう言う事なんですか?

おまえのすべてがきらいだー!

それともこうか?

この曲の提供はJ.G.Thirlwellという人。Foetusというバンドの人です。オーストラリア出身だそうで。

一応、位置付けとしては「インダストリアルシーンの重鎮」だそうですが、実際はジャズやオーケストラ、ラテンなど、彼にとって興味のあるジャンルを貪欲に吸収して彼の血肉に変えていっちゃう人なんですと。

どこかの誰かさんみたいですね。

しかも、これはよそ様のサイトに掲載されていたんですが、毎回アルバムに日本語のメッセージが載せられているそうです。

「手にした日から、誰にだって、プロ感覚でシンセが弾けるようになる画期的なシンセ講座ができたんだ!!」

これ、五枚目のアルバムに書いてあったらしいんですが、これを読んだ時には腹を抱えて笑いましたわ。

なんか、進研ゼミみたいじゃないですか?通信教育的な煽り。

で、この曲はビッグバンド的な、スカ的な、そんな感じ。櫻井さんもノリノリで(古い)歌っておられます。

さて、歌詞なんですがね。

初っ端から結構面白い事書いてますね。よほどお尻が好きなのかと。

なんか、最後の歌詞が禅問答みたいですね。

 信じるものが見つからない

 あんたにはあるのかい 欲望以外に

己の欲以外に、信じられるもの。

ありますか?

ちょっと、後で自分と話し合ってみます。

で、最初の「破廉恥 極りない」お尻が大好きな「俺」と「退屈 極まりない」ゴミであるところの「俺」の人生は、並べられる位に同レベル。

相反するが、この二つが無いと「俺」が成り立たない。すなわち、エロスとタナトスの如く。

そんな自分が嫌い。

そういう歌だと私は解釈しました。


WONDERFUL WORLD

囁きが楽器の音にかき消されて聞こえづらい。

再生している機器が悪いかもしれません。

それぐらい、私には櫻井さんの声が聞こえてないです。叫んだ時だけです。

こちらは「髭」と組んだ曲ですね。最近、「髭」の名前を目にする機会が増えました。

ちなみに、正確には「髭(HiGE)」だそうです。

曲を提供した当時は、実はインディーズだったそうです。

この曲は、曲のミキシングのせいかグランジで、でも、王道のロックな感じもします。テンポゆっくりめですけど。

で、櫻井さんの声は、先ほども書きましたようになかなか聞こえて来ないです。

すばらしきせかい。 

 ベッドの傍ら ・・・・・・の山

これはなんでしょうかね?

DVD見たら分かります?音数的に4文字だと思うんですが、隠さなきゃいけない言葉だったのか、それとも普通の言葉だけどあえて隠しただけなのか。

なんというか、皮肉というか、よく分からない歌詞です。

最初の4行は、「あなた」と「自分」のお話。

次の4行が、最初が分からないんですが、人を殺す兵士でも最後にはお母さんを呼ぶよという話。

最後の4行は、「自分」の話。

あ、でも、

 サディズム無しではあんたはイカない

の意味が分からない。

「あんた」は「自分」と思っているんですけれど。

幻想的だ。美しい。俺は愚か者。素晴らしい!!!


タイムリミットが来た(私としてのですが)ので、今日はここまで。