2007/09/19 BMGよりリリース


今作は、前作「十三階は月光」の「ゴシック」から一変し、王道の「ロック」色が強いアルバムとなっております。
しかしながら、前作とも結び付きがあり面白いアルバムになりました。
今回驚かされた事と言えば、楽曲に打ち込み要素が殆ど無い事です。
思いっきり「生」の音がします。雰囲気でいえば、最初の頃に近いような。
今井さん曰く、「逃げ道の無いロック」だそうで。
では、一曲ずつ感想を書かせていただきます。


Mr.Darkness & Mrs.Moonlight
初めに聴いた感想は、確かカントリーっぽいなと思ってました。
ギターが二つともアコギだったからなんですけれど。
聴きながら、「シブイなあ」と思っていた記憶があります。
歌詞は今井さんですね。
今回は比較的今井さん作詞が多いです。
で。まずタイトルなんですけど、「闇」と「月光」に性別を区別する「Mr.」と「Mrs.」が付いてます。
「暗闇」が男性、「月光」が女性という事で。
歌詞の中にそれらしい事は何も書いてません。
ただ「僕」が、「Baby」に対して「死ぬほど愛してる」と言ってます。
それ以外ですと、何かの例えみたいなものがたくさん。
単純には読み解けません。
「クロスで契約交わしたんだ」は、「結婚」かな?と思いますが、誰と「契約」を「交わした」のか書いてませんしね。
「魔王の角」。何の例えでしょうか?この曲にも「ルシファー」が出てくるわけですが、「魔王」と「ルシファー」を同義と見做しても。何故に角で貫かれるのか。
「契約」だけを単純に捉えるなら、「魔王」と「契約」を「交わした」ようにも見えますが。
「クロス」と「十字路」も気になるところです。


RENDEZVOUS~ランデブー~
先行シングルとして出たこの曲。多少シングルと違うミックスをしていたりするのかなと思っていたんですが、ド素人の私には、まったく違いが分かりませんでした。
この曲聴くと、色んな存在に感謝したくなります。
雰囲気も明るくて、軽やか。
歌詞もシンプルです。
こんなに暖かみのある歌詞を櫻井さんが書いたとは…。
聞いた当時は「世も末か!!」とか失礼な事を考えたんですがね。


モンタージュ
好きです。まず、イントロがカッコイイ。これはもう、「ロック」ですね。
サビの直前に出てくる、「ねえ 知らないだろう」のタメが、すごく好きです。
ノリがすごく良いなと思って聴いてました。
歌詞について…これも今井さんですね。
また難しいんですよ、この詞が。
詞の最初の「降り注ぐ太陽」の所なんですけど、太陽が降り注ぐという形容は、夏をイメージします。

しかも、真昼。
なのに、私のイメージでは、この曲の雰囲気は「夕方」なんですよ。「降り注ぐ太陽」も夕日。

全体的にオレンジ色。
なんでかな?Bメロの歌メロとアルペジオがそんな空気を醸し出しているんでしょうか?
曲全体では、確かに温度(しかもかなりの熱さ)を感じるのに、そのBメロ…というか、「僕ら 蛇行の巣で絡み合う」の辺りだけ、涼しいんです、感覚が。
それが、すごい不思議です。
そして、意味深なんですが、「疑惑のオズワルド」。
これ、なんですかね?これまた、何の例えなんでしょうか?
調べて…みましょうか。
あのですね、「オズワルド」で検索かけると、初っ端からwikiなんですよ。
「オズワルド」。人名です。出てきた人が、ケネディ大統領暗殺の犯人とされている人物でした。
少し引用します。
リー・ハーヴェイ・オズワルド(wikiより)
リー・ハーヴェイ・オズワルド(Lee Harvey Oswald, 別名Alek J.HidellあるいはO.H. Lee, 1939年10月18日 - 1963年11月24日)は、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディ暗殺の実行犯とされる人物。
ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。逮捕直後に、ジャック・ルビーによって暗殺される。
で、このwikiの項目に「疑惑」が存在します。
おお、「疑惑のオズワルド」ですね?
暗殺犯はオズワルドではない、あるいは単独犯ではないという説は未だ根強い。
オズワルド自身は逮捕直後からはめられたと言っていた。
8ミリフィルム(ザプルーダー・フィルム)の映像や目撃証言が合致しない点や、ウォーレン委員会による、犯行に使われたとされているライフルによる試射が何度やっても成功しなかった点、ダラスの警察署の地下におけるルビーによる不可解な暗殺状況などが指摘されている。
しかしながら、ウォーレン委員会の正式報告によると、様々な物的証拠を検証するとオズワルド単独犯で十分説明がつくと言われている。
真実は2039年に解禁されると言う。
…?!なんですか、これ。暗殺していないかもしれないって事ですか?そりゃ謎だし解けないわ。真実が2039年解禁というのは、調査委員会の調査報告書の全てが解禁になるとの事で良いんですかね?
でも、当事者お亡くなりになってますよ?これがもし、オズワルドという人が、本当に嵌められていて、冤罪だった上にこの人も口封じで殺されていたとしたら。
そして、暗殺したジャック・ルビー(本名は違います)も既に亡くなっているわけですから、あとは、調査委員会の報告書しか証拠がなくなるわけですよね?
関わった人間は、どれだけ長生きでも、おそらく2039年までには亡くなるんじゃないですか?
そしたら?黒幕がもしいるとしても、墓場まで秘密を持っていけば、誰にも真実なんて分からないんじゃないでしょうか。
あ、話が逸れまくった…申し訳ないです。
つまり、わからないものの例えが「疑惑のオズワルド」なわけですね、今井さん。
「疑惑のオズワルド」と同義が「終わらない黒」なんでしょうかね。


リリィ
かわいい曲ですね。なんだろう。楽器陣全てが弾んでいるような感じです。
終わり方が好きなんですよ。「ジャ ジャ ジャ ジャ ジャン」て終わるじゃないですか。さっぱりしてて、良い。
この曲は、あれですね。「Girl」みたいですね。
で、この曲もイメージ的には夏です。夏から秋にかけて、だんだん空が遠くなって、そして過ごしやすい気候になって、っていう。
爽やか。この一言に尽きます。
今井さん作詞ですね。
以前、「Girl」は希望みたいな事を書いた覚えがあるんですが、この「リリィ」も希望ですね。
Girl」の時にあった朧げなイメージではなく、「リリィ」にはもっと現実味があるようです。
この詞が好きなんですよ。
リリィ 君が見上げてる
リリィ 空は水色か

なんで好きなのか。実は私にも分からないんです。
なんだろうな~。「思いやり」…みたいな、「リリィ」という存在に対する思いが如実に表れている気がするんです。
にしても、「リリィ」という存在は、とても無垢で純粋だなと思います。
Girl」の「君」もそうなんですけれど。
Girl」の「君」に対しては、希望であって欲しいという願い。
「リリィ」に対しては、希望であるという確信とともに、「リリィ」を思う気持ちが存在しているような。
でも、強いなと思います。願いじゃなくて確信なわけですから。


La vie en Rose~ラヴィアン・ローズ~
気だるいな~。オサレな雰囲気です。オシャレではないですよ?オサレです。
曲だけならオシャレなんですけど、歌詞がだるいキザなんで、オサレ。
この曲は、星野さんですね。…らしい。
さて、「だるいキザ」な歌詞なんですが、なんていうか、なぜに「人生はバラ色」なんですかね。
詞をみる限り、あんまりバラ色っぽくないんですが。
初っ端の四行は、「イイ事しようとしたら銃口をこめかみに当てられた」=「美人局」?なんですかね?
で、二番が「ゲンズブール」なんですけど、人?ちょっと、調べてみるか。
えーっと…セルジュ・ゲンズブールで良いんでしょうか?
フランスの作曲家、作詞家、歌手、映画監督、俳優…。えらく多彩な人ですが、かなり面白い人みたいですね。
それから、マリーとマリールーなんですが、元ネタが分からない。マリールーに関しては、「雪の下のマリールー」で引っかかった(それよりもすかんちの「恋するマリールー」の方がえらい引っかかりましたが)んですけど、これ?
「びしょ濡れのマリー」はわからなかったんですが、「裸足のマリー」は引っかかりました。
フランスの映画です。
なんですかね。雰囲気ですか?意味があるかもしれないし、ないかもしれない。
で、なんだろう。歌詞の中に出てくる男の現実を皮肉って「人生はバラ色」なんですかね?


CREAM SODA
この曲のイントロを聴いた時、ドラムが何かの曲と一緒だなと思って、しらみつぶしに調べた記憶があります。
何のことはない。作曲者が一緒ですからね。
「ナルシス」と同じ始まり方なんですよね。
同じ出だしと言えば、「Alice~」がそうですよね。
あっちはティンパニーですけど、同じ打楽器ですもんね。もしかして、わざと?
…んなわけないか。
さて、この曲。
最初、今井さんが作ったと思ったんです。歌メロとバックが合ってないのでこんな変な事するの今井さんしかいないだろって思ってました。
しかし、サビにきて、「ああ、星野さんか…」と思った次第であります。
ライブでも乗りやすい曲ですし、ほんとに狂っちゃってる感じがして、聴いてて面白いです。
しかし、この曲はラブソングなんですか。
櫻井さんがそう言ってたんですけど。
まあ、「お前に夢中」で「大好き」なんですしね。
でも、最後の方で「大嫌い!」になってる辺り、らしいと言えばらしい…。

RAIN
バラードらしいバラードでございます。オーソドックス。そしてシンプル。
雨にまつわる曲というのは、「幻想の花」のカップリングでございます「ノクターン―Rain Song」があります。
作曲者は、「RAIN」と同じ今井さんです。
ノクターン―Rain Song」は、しとしとと降っているような感じから一気に大雨になってまたしとしと…というイメージなのですが、「RAIN」はずーっと一定量振り続けているような感じです。
どちらも「夜」をイメージしたのですが、「ノクターン―Rain Song」が真夜中、「RAIN」が明け方なのかなと思います。
イントロのギターとベースが妙に暖かくて、すごく好きです。
私の中の「イントロランキング」(?)では、結構上位に入ります。
そういえば、この「RAIN」と後に出てきます「Snow white」にはヴァイオリンが入ってます。
両方とも、最後までヴァイオリンが入っているんですが、このソロが圧巻でございます。
そして、不思議な事に、そのヴァイオリンのメロディのおかげで曲のイメージがガラッと変わるんです。
Snow white」については後述する事にしまして、「RAIN」でのヴァイオリンなんですが、歌の途中で入ってきた時はすごく重いのです。
苦々しいというか、辛いというか。
そこの歌詞、メロディに合わせて悲しげでやりきれないという印象を持つんですけど、最後のサビのヴァイオリンはですね~…。
なんというか、「歌っている」んですよ。嬉しいような、切ないような、そんな音で「歌っている」ように聴こえるんですね。
奇しくもそこは、「雨に歌えば」とリフレインしている部分でして。
最後のサビのヴァイオリンとおそらくメロディは一緒なんじゃないかと思うんですが、櫻井さんの声の背後で聞こえている時と、なんか受ける印象が違うんですよね。
リフレインの所では、なんか解放感すら漂う感じです。
もしかすると、そのヴァイオリンの音色が、「いつか世界は輝くでしょうと 歌い続ける」「君」の歌なのかもしれませんね。
で、歌詞についてです。
人は可笑しな生き物
人は悲しい生き物
単純なフレーズなのに、とても重いです。
流れを見ますと、自分自身を含め「人」を信用する事が出来なかった男が、「君」に本音を吐露する。そんな感じ。
「雨」って突き刺さるものなんでしょうか?おそらく「雨」って物質的なものではないと思うんですよ。
世の中の様々な出来事。いろんな思い。それが「君に突き刺さる」のだと思います。
普通、「雨」って降り注ぐって言いません?突き刺さるって書き方、良いなあと思います。思いつきません。
書きたい事はいろいろあるんですけど、良い言葉が思いつかないので次に行きます。


BEAST
この曲もライブ映えしますね。疾走感があっていいです。
ノリやすいですしね。
歌詞は、はい、あ、櫻井さんですねって感じのエロというかなんというか。
少し韻を踏んだりしてますね。あ、いや、韻というか、対と言いますか。
月夜のエロス ベッドにタナトス
あと、この歌詞が好きです。
ケツに火がついたぜHoney!
何故ですか。


絶界
フラメンコ?最初に聴いた印象がフラメンコでした。
スパニッシュです。
これ、リズムが良く変わるので、叩いているヤガミさん大変だったんじゃないかなと思いました。
さて、「絶界」。
これは造語なのだそうです。
どういう意味なんでしょうかね?
「絶たれた世界」なのか、絶海と世界を合わせたのか。
「蠢く 渦巻く 荒れ狂う」にかかる言葉は…乏しい私の知識では「波」しか思いつかないんです。
でも、「波」って蠢きますか?ま、いいか。
そういえば、「花いちもんめ」的な歌詞がありますね。


Snow white
切ないですな、この曲。
星野さん作曲。…確かに。
以前のブログに、前回の「天使のリボルバー」ツアーのレポらしき何かを書いた事があるんですけれど、樋口さんがヤガミさんに向って入りをカウントしている所を見た事があったんですが、今思えばこの曲だった…かもしれません。
最初のアルペジオから櫻井さんの歌が入った瞬間にシンバルが入るんですが、これ、入りを間違えるとリズムが壊滅状態に陥るほど難しい曲だと思います。
なんでですかね。最初のアルペジオが曲者で、おそらく半拍か一拍溜めてるんですよ。曲の構成からすると。
私たちが曲として聴く時は、拍数関係なくアルペジオが聞こえてくるのでなんとも思わないんですが、よく聞くと、ドラムの音からちょっとずれてアルペジオが聞こえるんです。
…意外と言葉にするのは難しいですね。
ヴァイオリンの話なんですが、この曲でも、最後にサブメインとしてヴァイオリンが出てくるんですが。
RAIN」の時は、嬉しいような切ないような感じと書きましたが、この曲では、「泣き叫んでいる」様に聞こえます。
最後の盛り上がり方が半端ないんですが、その盛り上がりを引っ張っているのがその音色なんですね。
歌声も、控えめのファルセットですしね。
曲のイメージとしては、しんとした雪景色ではなく、大雪で何にも見えてない、最後は吹雪で全部消える、みたいな感じです。
歌詞についてですが、ん~…。確か、ツアー中にこの曲の前にMCが入っていたんですけど、「初恋みたいな」とかなんとか櫻井さん言ってました。
悲恋と捉えるべきなのでしょうかね?おそらくそうだろうとは思うのですが。
最初の二行がとても意味深です。
夢の中では愛し合えるけれども、現実では殺しあう。
三行めが「眠って」なので、殺しあいたくはないので、「眠って」愛し合おうって事なんでしょうか。
サビの歌詞の中で気になる所がありまして。
たった一筋 モノクロームの頬に紅差す
という歌詞があるのですが、まず、モノクロームは白黒って事で良いですか?
白黒を夢の世界に置き換えますと、白黒だった君の頬に紅が一筋。
最初は、ほっぺが赤くなった程度(つまり目の前の君は現実の人だという認識)だと思っていたんですが、最初の二行がある為に、違う捉え方もあるのかなと思いました。
だいたい、ほっぺが赤くなるのに「一筋」とは言いませんしね。
もしかして、それは血ですか?


スパイダー
今回は、どの曲もフレーズが印象的なものが多いんですけど、この曲が一番印象深いです。
ほんと、ロックです。
「スパイダー」って女性かな?って(映画の「蜘蛛女のキス」とかギリシア神話のアルケニーの話のせいで)つい思ってしまいがちなんですけど、これは、男性側がスパイダーなんですね。
歌詞がなんとなく、一方的というか。
 あんたの願いなら 叶えてあげたいけど
 あんたの痛みなど ごめんよ 解りはしない

なんですかね。夜毎相手を抱くのだけれど、相手の意思は無視している。自分の気持ちはこんなもんじゃないから、もっと突き上げる。相手に分かるように。
で、「こんな愛じゃ駄目か?」とくる。
身勝手だと分かっていながら、押し付けているんでしょうか。


Alice in Wonder Underground
この曲もシングルカットされていますが、あれですね、シングルと同じですね。
聴いてて楽しいです。
イントロを聞いた時に、「あれあれあー?」と思いました。
ティンパニーが、「DIABOLO」と同じリズムじゃないのと。
ちょっとこっちの方が音高めだけれど、同じじゃないですか。
で、トドメが「ENTER DIABOLO」です。
しかも、「DIABOLO」の時は妖しくも麗しい支配人が歌ってたのに、こっちじゃ正体不明のヒッピーのような方が歌っているという…。
しかし、ちゃんとリンクしている所がすごいな~なんて。


REBOLVER
イントロのドラムが好きでして。激しくて良い。
Mr.Darkness & Mrs.Moonlight」で書き忘れてたんですが、カウンターテナーの方が歌っていらっしゃいます。SELIAさんです。
お写真拝見した時は女性だと思っていましたが、男性でした。お綺麗な方です。
カウンターテナーとは、簡単に書くと、変声を過ぎた男性がファルセットなどを使って女声パートやそれに相当する音域を歌う事を指します。wikipediaの受け売りです。
ですから、聴いてみると女性の声の様ですが、そうでもないような、不思議な声に聞こえるんですね。
さて、櫻井さん。わざと歌い分けているんでしょうか?サビの話です。
間奏前は、「たまぎーれーリボルバー」という風に、「弾切れ」に当たる部分は比較的伸ばして歌ってらっしゃるんです。
しかし間奏後は、「たまぎれーリボルバー」という風に、「弾切れ」に当たる部分は詰めて歌ってらっしゃるんですね。
そのおかげか、間奏後の疾走感はすごいものがあるし、悲しさとか怒りとか、そういう感情的な部分も増幅されているように思います。
あと、「撃て」の所のカッコよさは異常。
それから、最後の「Shoot it!」の掛け合いは、櫻井さんと今井さんが交互に行ってます。
歌詞について。えっと「劣化ウラン」と「クラスターボム」が分かりません。兵器である事はわかりますが。
ちなみに、クラスター爆弾については、つい先日もオセロで会議がありました(五月にもありました)。知りたい方は「クラスター弾に関する条約」で検索をかけてみてください。
では、調べてみます。
劣化ウラン(wikiより)
劣化ウラン(れっかウラン、英語:Depleted Uranium、略称:DU)は、ウラン235の含有率が天然ウランを下回るウランのことである。
通常、その濃度が0.7%以下の物を指す。
なお、減損ウランという言葉(英語では同じDepleted Uranium)もあるが、これは通常使用済燃料に含まれている(濃縮ウランよりもウラン235の割合が減っている)ウランをさす。
天然ウラン由来の劣化ウランでは、天然ウランの精製物より放射能は幾分低い。
劣化ウラン弾(wikiより)
弾体として劣化ウランを主原料とする合金を使用した弾丸全般を指す。
劣化ウランの比重は約19であり、鉄の2.5倍、鉛の1.7倍である
。そのため合金化して砲弾に用いると、同速度でより大きな運動エネルギーを得られるため、主に対戦車用の砲弾・弾頭として使用される。
劣化ウラン弾頭が着弾し、あるいは劣化ウラン装甲に被弾することによって劣化ウランが燃焼すると、酸化ウランの微粒子となり周囲に飛散する。
これが体内に取り込まれた場合、内部被曝や化学的毒性による健康被害を引き起こすとして、その影響が懸念されている。
湾岸戦争後、米軍の帰還兵などに「湾岸戦争症候群」と呼ばれる健康被害が確認されており、劣化ウランがその原因の一つではないかとする説がある。
また過去にも劣化ウラン弾頭が使用されたボスニアやコソボ等の地域においては、白血病の罹患率や奇形児の出生率が増加した等と主張する健康被害が報告されている。
これらの懸念や報告に対し、劣化ウラン弾頭や劣化ウラン装甲を使用する当事者であるアメリカ政府の公式見解では、劣化ウラン弾による健康被害を否定しており、この症状は劣化ウラン弾による影響ではなく、フセイン政権がかつて用いた化学兵器の残留物の影響であると主張している。
クラスター爆弾(wikiより)
クラスター爆弾(クラスターばくだん)とは、容器となる大型の弾体の中に複数の子弾を搭載した爆弾である。
クラスター弾、集束爆弾(しゅうそくばくだん)とも呼ばれる。
主に航空機や地対地ロケット弾、砲弾などに搭載される。
通常の空対地爆弾とほぼ同サイズのケースの中に、小型爆弾や地雷で構成される数個から数百個の子弾を内蔵する。
このケースが発射、投下の後に空中で破裂することで子弾を散布し、多数の小規模な爆発を引き起こすなどして広範囲の目標に損害を与える。
多数の小型爆弾で、人的被害や、あまり強固ではない建造物、装甲の薄い兵器に対して広範囲の被害を狙うものと、少数の対戦車誘導爆弾を搭載して機甲部隊への打撃を狙うものがある。対人地雷型の子弾はオタワ条約の規制対象となる。
長いですな。
この曲は、「極東より愛を込めて」と同じ匂いがしますが、それ以上に怒りに満ちています。
歌詞で印象的なのは、「地獄で会おう」「俺も お前も」です。
なんと言いますか。同じ穴の狢みたいな感じです。
そして、衝撃的(なんか大袈裟ですが)だったのが「弾切れリボルバー」でした。
「リボルバー」に装填されているのは、「あの子」の「祈り」「願い」「未来」です。
あの子はどうしているのか。
「劣化ウランの上」で歌っている。
「あの子」はきっと、歌詞の最後に出て来る「君」なのだと思います。
以前書いたかもしれませんが、ライブの時に、櫻井さんは手の平に口づけて、その掌を地面に当ててました。(武道館のDVDで見られます)
そのしぐさは、何かの映画で見た、墓石に対するものと同じでした。
歌詞の側面であるという前提で書きますが、「あの子」は亡くなってしまったのではないかと。
大切な存在を失った悲しみや怒りを、奪っていったものに向けて放つのが「リボルバー」なのではないでしょうか。
そして、向けられた相手というのは「悪魔共」「死神共」であり、「地獄」で会うわけですから「俺」。
なんだかおかしい気もしますが。