Lullaby Ⅱ
ピアノのメロデイが、綺麗なんですけど、不安を掻き立てるようイメージです。
時折(特に後半)、パーカッションが入る部分で凄く不穏な気配になるんですけど。
時計の秒針みたいな音。これも、本当の秒針の音であるならもっと遅いはずなのですが、テンポが速いので落ち着いて聞いていられません。
しかし。
何故こんなに不安になる様なイントロに「子守唄」を意味する(レクイエムの同義語でもある)「Lullaby」というタイトルを付けたんでしょうか?
しかも「Ⅱ」。
…わからん。

追記(2009/4/19)

「FOOL'S MATE I.S.」において、今井さんが「Lullaby 」の話をしています。

詳しくは書きませんが、「Ⅰ」は「極東~」の時点で既にあった。

それをアレンジしたのが「Ⅱ」で、更にアレンジしたのが「memento mori」の「Ⅲ」なんですって。

何故に連番なのかと言えば、「個人的にややこしい理由で」ですって。


DOLL
マリスミゼル…!確かにそう思った事がありました。
しかし、イントロのギターフレーズ。
「オペラ座の怪人」だと思ったわけですが、みなさんいかがですか?
この曲も「余白」…というか、リズム隊が音を鳴らさない所がありますね。
その効果か、聞いていて気持ちいいです。
特に最後の「仮面舞踏~」辺りからが凄くいい。
そういえば、気のせいだったら申し訳ないんですが、「右目 左目」の辺りの今井さんの弾いているフレーズ。
「グーチョキパーでなにつくろう?」の「右手が~で 左手が~で」のメロディ(マイナーな音階にしてありますが)じゃないですか?
聴いていると、色んな音がして面白いですね。
続いて、歌詞を見てみましょう。
人形ととっても良いのですけれど、違う解釈もできますよね。
「DOLL」を恋人に見立てても良いし、死んだ恋人にしても良いし。
想像の話なんですけれど。
恋人を思いあまって殺したんじゃないですかね。
だから、「奇妙な夢見ているだけね きっとそうね」と自分に言い聞かせている…ような。
それで、死んだ恋人を飾り立てて、もしかすると本気で踊ってたりしてね。
いや、素直に踊っているとも思えませんが。
一瞬、言葉悪いんですけど「死姦」してんのかなって思ったり。
「コルセット」と「ティアラ」でその考えはやめましたけれど。
死んだ恋人と死ぬまで踊り続ける。
 抱きしめて 壊れるくらい
これ、どっちの視点なんでしょうか。
「コルセット」も「ティアラ」も、女性用のですよね?
女性が男性を「壊れるくらい」抱きしめられますかね?
たまに出てくる女性言葉が、凄く謎なんですよね。
実は、視点がクルクル変わっていたりするのかな。
一人称と二人称が変わりますものね。
「僕」と「私」。
「君」と「貴方」。
かなり無理な考えですが、やっぱり視点が変わっているんでしょうかね。
「僕」が狂気に囚われたのを、「私」が奇妙な夢を見ているだけねと自分に言い聞かす。
…???
色々想像出来るんですけれどね、この歌詞。
「DOLL」=人形編とか、死んだ(殺した)恋人編とか、色々。


Passion
イントロが、エクソシストっぽいです。
お。この曲は星野さんですね。
緩急が素晴らしいです。
ドラムの手数が多いですね。叩くの大変そうです。
そういや、鈴っぽい音しないですね。シンバルの音だった。あほや。
この曲、多重コーラスなんですね。
ここまでたくさん声を重ねた事って、今までありましたかね。
だからなのか、重々しく感じます。荘厳でも良いんですが。
今井さんパートがやたら低いリフだからなのかもしれません。
サビの部分で、櫻井さん以外の声(半音下がって聞こえるコーラスです)が聞こえる気がするんですが、これは星野さん?
最初は「キリストの受難」かなと思っていました。
実際は「情熱」みたいですけど。
この詞にも、狂いそうな位の「愛」が存在しています。
詞が前後して申し訳ないんですが、私の解釈です。
「お前」といる為なら、「悪魔」にもなる。
「毒を食らわば~」は、手に入れる為なら何でもするぞって言っているようにもとれるし、「お前」の為になるなら何でもするぞともとれます。
どうせいつかは誰もが死ぬのだから、いっそ。
「君を食らわば~」は、「毒を~」と掛けていると思うんですが、怖いこと書いてます。
もちろん、本当に食べるわけではないんでしょうが、そこまでする位の気持ちが渦巻いていてどうしようもないって事を表しているんじゃないでしょうか。
そんな雰囲気ですか?
で、その後の「今夜 砂漠に~」の歌詞が来るんですが、ここの表現がとても好きです。
舞うはずのない「雪」に対して、「何処から来たか知らずに」と続けて。
あるはずの「月」が見えない事に対して、「這いずり往く 当て所無い」と続ける。
どちらも、行くあての無い思いを書いているように思いました。
だから、願うのかもしれませんね。
 あなたの隣に 居させて下さい
 貴方が在るなら 私も在りたい
 どうか
これは、強い望みですよね。
もしかしたら、叶ってないのかな?