創刊第2号を駅でもらってきました。
無料マンガ週刊誌、ということで、ネット上でもちょっと話題になっていましたね。
配布方法を詳しく知らなかったので、創刊1号は、見逃しました。
個人的に気になるのは、マンガの中身(マンガを楽しむこと)よりも、ビジネスの仕組み。
読者は無料なので、収益源は広告・スポンサー。
表紙に車雑誌のごとく登場しているのは、日産のウイングロード。
創刊記念読者プレゼントとのことで、5号目まで継続応募が可能。
応募方法がちょっと新しくて、掲載しているマンガの中に、
ウイングロードのアイテムが登場していて、それを携帯カメラで撮影して
メールで投稿すると応募が完了。
その画像認証は、GTAP
という技術を使っているとのこと。
テレビでも番組内に巧みに商品を入れ込むことでブランディングを計る
手法が増えていると聞きますが、マンガで実践しているパターンですね。
ゲーム広告でも、コンテンツ(というのかな)の中に組み込んだ形でのPRが流行りそう。
さて、雑誌の本体ですが、全体感としては、ヤンマガとかそういうマンガよりも
ちょっと薄い感じがします。
凄く感じるのは、全体的に、広告が凄く少ないこと。
意図的なのか、入らなかったのか分かりませんが。
クライアント種別をざっとリストアップしてみました。
・消費者金融
・WEBサービス(サイト)
・モバイルサービス(サイト)
・酒類
・オンラインゲーム、ゲーム
・自動車買取
・ビジネスツール
・フランチャイズ募集
・お菓子
・音楽アーティスト
・弁護士(債務系)
・携帯販売
・おもちゃ
・美容クリニック(男性)
・自動車保険
変な雑誌より、意外とまともなラインアップだと思います。
WEBの方は、横長バナーに数クライアント入っているだけ。
PV的にもまだまだキツイでしょうからね。
マンガ週刊誌ビジネスについては、あまり詳しくないし、読者としても微妙なのですが、
感覚として、結構苦戦するのではないかと思います。(少なくとも花開くまで時間が掛かる)
好き好きだと思いますが、来週の号も読みたい、と思う連載がどれだけあるか。
ということが本質ではあると思いますが、無料配布の形態って大丈夫かな。。。
ホットペッパーが出始めの頃は、みんな物珍しくて、結構受け取っていたりしましたが、
フリーの雑誌は、かなり出回っているので、ありがたみもなくなってしまっているような気がします。
無料だからバンバンもらうだろう、という頭でいると手痛い目にあうと思います。
日本人って、とっても飽きっぽいから。
とは言いながらも、新しいビジネスモデルに果敢に挑戦する企業は応援したくなります。
既存のビジネスの枠組みを壊し、新しい世界を見出していく中に、色々な楽しさがあると思います。