『 私とは、それである 』




 どうしても

 ひとつだけ

 言葉では

 指し示せないものが

 あります


 この私の

 一番近くで

 じかに

 触れているはずの

 わたしの本質とは

 いったい何なのか


 悲しみも

 慈愛も

 同じように溢れて

 流れゆくけれど


 それだけは

 想いが

 かたちに向かわずに

 すべてを優しく

 包み込んでいる


 容姿が

 境遇が

 経験が

 まるであなたの

 存在価値であるかのように

 計られ

 記されてゆくけれど


 それだけは普遍で

 変わること

 変わらないことを

 評価したりは

 しない

 
 知らなければ

 それは無いもの

 無かったもの


 言葉を遣い

 名を付した時から

 それは在るもの

 在るはずのもの


 なのに

 どんな言葉でも

 伝えきれない


 かたち無きものにさえ

 ひとはそれらしく

 名前を付けては

 欲しがるけれど


 どんな呼び名も

 付された瞬間に

 その姿を

 解釈へと

 変えていってしまう

 
 いつまでも

 永遠の

 そのもの自体には

 たどり着けない


 在ると無いとを

 超えているゆえ

 ありきたりの叡智では

 及びもしない


 言葉が

 消えた瞬間にのみ

 それは

 ありありと感じられる

 大いなる気づき


 未だかつてない

 静寂へのダイブ


 遥か彼方に見守る

 無重力に


 今を生きてく

 私の重力


 私の中のわたしとは

 それ

 そのものの

 夢の如しと

 醒めてゆく無為


 愛

 それまで






 ありがとう


 

『 free hug! 』ヽ(^。^)丿

   今日も出会ってくれて、ありがとう!