『 愛のギフト 』
生は
死へと向かい
死はまた
生へと向かう
現れとしての
生ならば
移り変わってゆくのが
哀しき運命
でも
それが生ではなくて
いのちだったなら
一度も
生まれて来なかったし
一度も
喪われたことも
なかった
これまでも
これから先も
あなたは
いのちの経験で
きっかけで
いのちそのもの
太陽よりも
宇宙よりも
もっと大きな
大いなる光源からの
お授かり
その
神聖なる木洩れ灯が
混沌とした天地を
照らしてくれている
あなたは
束の間の
刹那を観るもの
思考の
投影された世界に
映し出された
眩いばかりの
夢として
なんと
素晴らしき人生を
生きてこられたことでしょう
ひかりとなられた
いま
あなたの姿は
見えなくなった
境界の透明度と
釣り合って
この世の認識から
消えた
認識から外れ
かたちを取らなくなった分
すべてはゆらぎ
満ちては行き渡り
あちらこちらで
あなたを見つけた
朝陽の中に
月夜に
星に
花に
石ころに
涙に
瞬きに
ひと呼吸に
気づけば
あなたは
何処にでもいてくれた
それは
時空を飛び超えた
愛のギフト
あなたも私も
愛より賜りしもの
何億光年
いのちに抱かれて
いだかれて
ひかりの永さで
笑っていた
ありがとう
今日も出会ってくれて、ありがとう!