第二次世界大戦が終わろうかという時、本陣も爆撃に遭い、屋根瓦は砕け、雨風によって破損が悪化していくばかりの状況となってしまいました。その後、本陣は宮崎家の所有となり、昭和52年まで手付かずの状態が続くこととなります。しかし、この年、宮崎家の御三男が日本料理の修行を終え、店を構えるにあたり、本陣の保存も兼ねて行っていきたいとの意向から、大がかりな修理が始まりました。宮崎家は御長男が材木店を営み、御次男は建築家でいらっしゃいました。宮崎家の御兄弟がそれぞれの分野から本陣の保存の為に御尽力され、それに確かな腕を持つ谷棟梁も加わって、二年をかけた大修理が行われ、現在の姿を残すに至ったのです。
▲『日野館』。
現在は移転し、『新選組のふるさと歴史館』へと続く坂道の途中にあります。
現在は移転し、『新選組のふるさと歴史館』へと続く坂道の途中にあります。
▲大きな窓から日が差し込む明るい店内
▲天付きせいろ ¥1550(増税前の価格です)