母はケーキ屋さんだった。

 

いつもこの時期はクリスマスケーキで大忙し。

朝は4時前から始まるから3時(午前)頃に家を出て

何十センチも雪が積もる中、

自転車を押して通っていた。

 

帰りは零時近く。

お隣さんや親戚の分のケーキを自転車の後ろに何個も積んで

やっぱり雪の中、

自転車を押して帰って来ていた。

 

もちろん、

その他に家事も全てやっていたし、

(食事も掃除も洗濯も買い物も全て)

これから始まるであろう年末年始の準備も。

こうして、

母の頑張りを思い出す度に頭が下がる。

 

でも、

頭を下げてばかりいては

今までその恩恵を受けて来た意味が無い。

だから感謝。

ひたすら感謝して、

今度はそれを与える側でありたい。

 

今年は母の十三回忌。

まだまだ母には及ばないけど、

ちょっとぐらいは出来てるんかなあ。

「今年も一年ありがとう!来年も頑張るよ!」

 


母がいつも贈ってくれていた言葉。

「アンタの好きな様にやりなさい」