あなたの会社、本当に「見えている」と思いますか?

毎朝同じ電車に乗って、同じオフィスに行って、同じ顔ぶれと挨拶する。

会議では誰かが「いい案ですね」と言い、上司が「検討しましょう」と言い、何も決まらないまま終わる。

飲み会では「うちの会社って変だよね」って笑い話になるけど、翌朝にはみんな何事もなかったような顔で出社する。

——これ、あなたの会社の話じゃないですか?

私もずっとそういう職場にいた。何かがおかしいと感じながら、でもそれが何なのか言葉にできない。そんな毎日を過ごしていた。


言わないだけで、みんな気づいてる

会社って、不思議な場所だと思う。

本当のことを知っているのに、誰も口に出さない。評価の基準が不透明なこと。会議で本音が出ないこと。「あの人が言ったから」で決まること。

でもそれを言ったら「空気が読めない」と言われる。だから黙る。黙ることが「大人の対応」になっている。

最近、こんな調査を見た。「90%の社員が、上司よりAIに本音を話したい」。これ、笑えない数字だと思う。人間より機械のほうが信頼されている——それって、職場にいる人間同士がどれだけ本音を隠しているかの裏返しだ。


もし、AIがその"見えないもの"を全部映し出したら?

最近ふと考えることがある。

もしAIが、会社の中にある「誰も言わない本当のこと」を全部見えるようにしたら、何が起きるんだろう?

誰が本当に仕事をしていて、誰がしていないか。
どの会議が意味があって、どの会議が時間の無駄か。
上司の「検討します」が本当に検討する気があるのか、ないのか。

——全部、見えてしまったら。

ゾワッとしませんか?

私はした。でも同時に、ちょっとスッキリする感じもあった。だって、みんなが見て見ぬふりをしているものが、やっと目に見える形になるってことだから。


この感覚を、物語にしました

ここまで読んで「わかる」と思ってくれた人に、読んでほしい短編小説がある。

「もう一つの会社」。

AIが会社の中にもう一つの"見えない会社"を映し出してしまう話。専門知識はいらない。普通に会社で働いている人なら、きっと「これ、うちの会社のことだ」と思う瞬間がある。
 

シリーズ「AIの隣で働く人たち」を読む(note・全話無料)

 ——この話、シリーズで書いています。

 AIを使い始めた普通の人たちに起きる、少し奇妙な物語。 

「もう一つの会社」は、その第1話です。
▶「AIの隣で働く人たち」|code.Rei(note)


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