晴男に憧れる雨女
【WAO! 自然は天才博士】
講演で、出会ったネイチャーテクノロジー思考。完全な循環機能を持っている自然の神秘を理解しながら、少しづつ故郷と未来のことを考えてみる時間(コーナー)にしたいと思います
あなたの周りに
晴男(女)や雨男(女)っておられますか?
ぼくの祖母は、晴ばぁーちゃんでした
葬儀の日って、どちらかというとシトシトとした日が多いと思いますが、祖母はこんな晴天あり得ません、、と言った天候でした、親戚一同も昔から祖母は晴女だったね、と語っていたことを思い出します
近所のある支部の代々続くお偉い様が
奇しくも東北の震災日に亡くなられましたが、葬儀の日は見渡す限りの晴天でしたね
かたや、旅行先でも
数十年ぶりの気象で大雨や嵐に合われる方もおられたり、、
人のエネルギーの大小で天候までも引き寄せるということでしょうか?
いずれにせよ大きなパワーを持たれている方だと思いますね
ぼくは、少し雨模様の曇りから
最後には晴れる傾向があります
子供の頃
「おまえは大器晩成タイプだ」と言われ、努力したり苦労しないと器が成らないことを教えられたことがあります
曇り空は変えられるということ?
雨でも嵐でも大型台風でも、
いずれは曇り空となり
晴天が見えてくるもんですからね(^^)
今日の主役は
雨が大嫌いな雨男の物語
主役は「チャダイゴケ」
腐敗物の上で生きるコケです
「なんで、俺、こんなジメジメしたとこしかおれんのやろ。イベントんときは必ず雨がふりよるし、、」
彼女をデートに誘っても
「もっと晴れた日にはじけたい」
と不満ばかり
綺麗な花を咲かせる植物は
いつも晴れた日に昆虫が花粉を運んでくれる
毎日そんな姿を下から羨ましく見てる
チャダイゴケ
「子孫を増やすための胞子を遠くまで飛ばそう思たら、誰かに頼まなあかん。あの昆虫おどして、一緒に運んでもらおか。あかん、あかん、悪いことしたら、自分に悪いことが降りかかるさかいな、じゃ、どないすればええんやろ、、」
いつもと同じく
チャダイゴケは
毎日、まいにち、考え続けました
「俺は雨男やさかい、雨に頼るしかあらへんな!」と進化の前触れの意識がやっと芽生えてきました
いかなることも
苦手なことより
得意なことでより成長するものです
小さな鳥の巣のようなカップの中に卵を入れて、雨がそこへ入る反動で外に飛び出そうと体を進化させ始めました、、
しかし、雨が溜まるだけで
外には出られない、
しまいには卵が水浸しに、、
「やっぱ、雨男は雨女にも嫌われる運命やろか」と落ち込む日々が続きます
そんなチャダイゴケの努力を見ていた神様はある日、卵の下にコイル状のバネを仕込みました
諦めきれない晴れの日を羨むチャダイゴケは彼女をデートに誘います
101回目のプロポーズです
「私、ジメジメとしたデートなんてもういやや、カラッとした男つかまえてくるわ、もう、さいなら」と言ったとき
大粒の雨がカップの中に落ちてきた
その瞬間、上ふたが破れ、神様が仕込んだバネが勢い余って雨男と雨女のチャダイゴケを吹き飛ばした!
「Wow、エキサイティング!やっぱあんた最高やん」と彼女も大満足
見事に子孫を残すことに成功しました
そして今ではチャダイゴケが
ガーデニングをしている家庭でも
見られるようになりましたとさ、、
無いものをねだるのではなく
有るものに感謝しなさいって
ことかもね
晴男に憧れる雨女の物語でした(^^)