

「倍返し」
与えた恩は覚えちゃいるが、
受けた恩は忘れちゃうんだよね。
狗馬之心(くばのこころ):
自分の誠意の謙称。犬や馬が、自分を養ってくれた主人に対し、恩を忘れず仕えるように、ささやかながら恩返しをさせて頂くという意味。
注:
せっかく頂き物をしても、家族構成や好みの理由で、使いこなせないことはよくあるものである。品の良い「塩こんぶ」を頂いたところ、たまたま長寿を祝うパッケージだったので、高齢なご近所さんに差し上げた。日頃から物々交換する関係ながら、なぜか非常に喜ばれ、即座に柿のお返しに預かった。ちまたでは「酷い扱いをされたら倍返し」するのが流行りのようだが、「良いことをされたら倍返し」するほうが、世の中うまく行きそうだ。恨みを倍返ししたがるうちは、若造なのかもなあ、…という高齢者に学ぶ美しい倍返しの姿。