アニメ「うる星やつら」2022 18回目の感想です。
今回は、き・え・な・いルージュマジック!!/必殺!ヤミナベ の2本。
ラムちゃんの、まだ知られてない1面が見られる2本でした。
き・え・な・いルージュマジック!!
タイトルが、何か聞いたことあるなあと思っていたら、忌野清志郎の「い・け・な・い・ルージュマジック」が流れてきて、そうそうそう、これこれ!と、頷いてしまった。
チェリーの語りで、あたるとラムちゃん関係を、今さらながら紹介したのはなんでだろうかと思ったら、ちゃんと伏線でした。
ラムちゃんが宇宙船の中で何かを開発中。
何やら難しそうな化学式と、SFアニメでよく出てくる壁一面の大きな機械があって、ラムちゃんて本当はとてつもない才女だったんだと感心。
何やら配合した赤い液体を凍らせたら、マシンを使って何かに加工。
その間、流れているのは「い・け・な・い・ルージュマジック」のみ。
機械から発せられるであろう音は、すべてオノマトペで表現。
確かに「ぶるるいっ」とか「う~よよよよ」に近いSEを作るより、こっちの方が漫画の世界観が伝わります。
あの、ふたがパカッとあいて出てくる口紅、昔あったような、無かったような・・・・
口紅を塗ったラムちゃん、ドキッとするほどセクシー。
しかし、あたるにもその口紅を塗ろうというのは、無理があったよね。
絶対、警戒される。
あたるに塗らせようとドタバタしているうちに、窓がから入ってきたテンちゃんの顔に口紅が付いちゃった。
すると、ラムちゃんの唇はテンちゃんに引き寄せられ、彼のほっぺと彼女の唇がブチュ~っと、吸盤のように引っ付いて離れない。
効果強すぎでしょ。
ラムちゃんの魂胆を知ったあたるは、その口紅を窓から外へ投げ捨ててしまいます。
…と思ったら、しっかり隠し持っていた。
いつの間にすり替えたんだ。
将来、手品師になれるかも。
唇同士がくっつく口紅なんて、あたるの欲望を刺激するアイテムじゃないか。
案の定、あたるは学校でどの女の子をターゲットにするか物色。
そして、何の警戒もなく喜んで縫って塗ってくれそうな女の子を発見します。
それは、竜ちゃん。
セーラー服の似合う女の子になりたい願望を抱える彼女は、あたるが差し出した口紅に大興奮。
いそいそと、その場で唇に塗ってしまいます。
竜ちゃんが塗ったことを確認して、あたるもクラスメイトの前でウキウキと口紅を塗りだし、不審がる彼らの前で事件勃発。
口紅の効果であたるに引き寄せられる竜ちゃん。
あわや接吻かと思いきや、渾身のストレートパンチで難を逃れます。
さすが竜ちゃん。
そこへラムちゃん登場。
口紅を塗っているあたると、本来の計画通りキスできそうになりますが、面堂をはじめとする男性陣が阻止。
当然、ラムちゃんは怒ります。
そして、この口紅の威力を知った女生徒は、あたるを取り囲みます。
女の子たちの魂胆を理解していないあたるは、急にモテモテになって大喜び。
ちょっと貸してと、あたるから口紅を奪った女子軍は、当然のように面堂を取り囲み、塗ってくれとせがみます。
これを塗ればラムちゃんとキスができると下心のある面堂は、女の子のお願いを聞くふりをして口紅を塗るのでした。
そして引き起こされる悲劇。
面堂くん、一番したくないヤツとキスしちゃったね。
自爆した面堂とあたるをよそに、我先に口紅を塗りだす男子。
口紅を奪い合う女子。
男女入り乱れての争奪戦のさなか、宙を飛んだ口紅が温泉マークの額にヒット!
口紅の威力に導かれ、己の意思に反して温泉マークへ殺到する男子たち。
唇を赤くした男に迫られるという、かつてない恐怖に遭遇した温泉マークは必死で逃走。
そして、竜ちゃん・あたる・ラムちゃん・面堂による四つ巴の唇争奪戦も継続中。
阿鼻叫喚の追いかけっこは、校舎を飛び出し校庭へ。
逃げ回る竜ちゃんは、口紅とはこんなに怖いものだったのかと、二度とつけないと誓うのでした。
あーあ。
可哀そうな竜ちゃん。
乙女への道が、また1つ閉ざされたのでした。
必殺!ヤミナベ
ホームルームで、来週行うレクリエーションを投票で決め射ている2年4組。
進行が面堂とあたるというのは、名コンビ。
うや、委員長が面堂で、あたるが副委員長だったかな。
それにしても候補が、ゲートボール・相撲・カンケリ・ヤミナベ・あやとり・だるまさんがころんだ。
高校生だよね。
この中からなら、確かにヤミナベが1番でしょう、
しかし、2番人気が相撲というのが意外。
ラムちゃんは、当然「ヤミナベ」を知りません。
あたるの解説が、非常にわかりやすく簡潔だった。
やはりこいつは、アホだが頭が悪いわけでない。
ヤミナベの趣旨を理解したラムちゃんは、諸星家の台所を借りて手料理を作ります。
それにしても、とても「料理している」図じゃないのがちょっとしたホラー。
出来上がったた一見「唐揚げ」のような料理を皿に盛り、あたるの元へ。
しかし、それを一目見た途端、あたるは家から逃げたします。
この辺のカンの鋭さは、本能のなせる業。
何とか食べさせようと、あたるの口めがけて投げますが、まあ普通は入らないよねえ。
「美女の大群」というトラップにも引っかからない。
落ちている唐揚げ?を見つけた野良犬が、拾い食いした直後、彼は「どどどどどどどど」と空へ飛んで行ったのでした。
この時の「どどどどどどどど」は、文字だけじゃなくラムちゃんの声でした。
とんでもなく辛かったようで、ノラ君の口は真っ赤にはれ上がって、まるで鳥のくちばしのよう。
その様子に、悪い予感が的中していたと、自らの行動が間違えでなかったことを確認するあたる。
絶対に食べないと心に決めるのですが、ラムちゃんの「ああ。もうなくなっちゃた」というウソに引っかかり、結局彼も空へ飛びあがることに。
唇を真っ赤に駆らせたあたるは怒りまくりですが、ラムちゃんはヤミナベでダーリンに美味しいものを食べさせたかっただけだとか。
どうも、ラムちゃんは地球人とは違う味覚の持ち主みたい。
ハバネロソースを、ジュースのようにのんでるし。
あたるは、とんでもないものを食べさせられた仕返しに、ラムちゃんの苦手なものを食べさせようと探りを入れます。
ラムちゃん曰く、苦手なものは「モグモグ」という野菜。
早速あたるは、テンちゃんにそのモグモグなる野菜を取り寄せるよう仕向けますが、手に入るのは一週間後。
それでは、ヤミナベ当日には間に合わないと、手近なところで手に入る「ラムちゃんの苦手な食べ物」を知ろうと、いろいろなものを彼女に食べさせます。
でも、どんなものも美味しそうに食べるんだよね。
実は、地球の食べ物はラムちゃんの舌には味が薄くて、何を食べても味がしないんだとか。
つまり、激辛くらいがちょうどいいお味のよう。
うーん。という事は…地球のブリっ子を地で行っている蘭ちゃんも、実はパフェやスイーツを美味しそうに食べているふりで、本心では「ちっ。全然味がしないやんけ!」と思っているのかも。
でも、ニンニクの臭いは嫌いのようで、隣のテーブルで注文したニンニク餃子の臭いを嗅いだとたん、店から逃げるように出ていきます。
その様子に、ラムちゃんの苦手なものは「ニンニク」だと確信するあたる。
ニンニクの臭いが好きという女の子は、めったにいないと思うけどな。
当日は、ラムちゃんのために冷蔵庫から盗んだ生ニンニク持参で、ヤミナベパーティーに臨みます。
それにしても、とてつもなくデカい鍋。
どこから調達したんだろう。
まるで自衛隊の炊き出し用みたい。(おそらく面堂財閥提供)
それを、教室に持ち込むあたり…
暗室用のカーテンで光を遮ているから、当然窓も締め切ってるよね。
酸欠にならないかしら。
と心配していたら、どうやら窓は開けていたみたい。(テンちゃんが入って来れたから)
次々と材料を入れる生徒たち。
しのぶは常識人なので、ごく普通の鍋材料。
面堂は、庶民の食べ物は口に合わないとキャビアだポルチーニだと高級食材をポイポイ。
ラムちゃんは、例の唐揚げの他、タバスコだとかハバネロだとか辛い香辛料をドボドボ。
いかにも漫画ネタの頭と尻尾の付いた魚の骨を入れるやつも。(笑)
ちょうどその時、偶然出張販売の野菜売りから「モグモグ」を手に入れたテンちゃんが、窓から教室内へ。
空気を読んで、モグモグを鍋に投入します。
全て投入し煮込んだ後、いよいよ実食。
ヤミナベですからね。
いろんなものに当たる訳ですよ。
オノマトペのお手本のような、さまざまな音の書き文字。
鍋からは異様な悪臭が漂い、教室内は屍累々。
例のの唐揚げを食べたのは、面堂。
唇を真っ赤に腫らせて、失神。
しのぶは魚のの骨だったけど、ラムちゃんが口にしているのは下駄。
ラムちゃん、それ、本来は食物じゃないから。
そして、モグモグを引いたのはあたる。
一見ナスのようですが、巨大化して人間をモグモグする植物だったとさ。
本当に、ヤミナベは注意してやるべきですね。