アニメ「うる星やつら」2022 14回目の感想です。

今回も新キャラ、水乃小路飛麿(みずのこうじ とびまろ)くんの登場回です。

とはいえ、私は彼の存在を全く覚えていなかったのですが。(笑)

格好はインパクトありですが、キャラが他に比べて弱かったか?

 

了子ちゃんの意中の彼。

ですが、彼女の愛情表現は普通じゃないですからね。

彼女の恋の行方は?

 

 

水乃小路家の男

 

友引高校の塀にはしごをかけて侵入しようとしている不審人物。

下駄に袴、江戸時代の浪人のような風情。

しかしその背中には、何本も金属バットの入ったケースが。

 

温泉マークに見つけられ注意を受けるも、何やら強気の返答。

と、思ったらはしごと一緒に校庭に落下。

 

グラウンドでは、あたるチーム対面堂チームで野球の試合中。

黄色い声の応援に、決めポーズで答える面堂。

対して当たるたちは、賭けの商品を得んがため、八百長を仕掛ける算段。

どうやら、自分たちが負ける方に賭けたらしい。

 

あたるが、わざと投げたヘロヘロ球を全力で打ち返したため、ボールはあさっての方向へ。

ボールは木の上にいた人物に直撃したらしく、顔面にボールが食い込んだ男性が落ちてきました。(さっきの不審人物)

謎の人物に騒然とする中、駆け付けた面堂の声にガバッと起き上がる不審人物。

面堂は、彼のことを「トンちゃん」と呼びます。

 

この不審人物。

面堂の幼馴染で、水乃小路スポーツの御曹司。

こんななりでも、大金持ち。

 

面堂家と水乃小路は、代々いがみ合っていたそうで、当然、終太郎とトンちゃんも常に対決。

因みにトンちゃんは面堂のことを「終ちゃん」と呼んでいます。

ケンカするほど仲がいいという事ですかね。

子供の頃の対決で負けたことを恨んでか、毎年対決しに山から下りてくるのだとか。

対戦成績は11戦11引き分け。

なかなか決着がつかないから、トンちゃんは毎年山で修行しているそう。

 

で、対決しようと高校まで乗り込んできたそうです。

しかし、今は球技大会中なので、自分たちの対決は日を改めてと提案する面堂。 

そこへ現れたのは、白馬に乗った了子ちゃん。

 

牛よりも馬の方が早いよね。

と思ったら、足が黒子。

学芸会のお馬さんかい。

 

了子ちゃんは、トンちゃんと対決してやってくれと頼みます。

神出鬼没の了子ちゃん。

学校はどうした。

中学の制服カワイイね。

 

やたらとトンちゃんの肩を持つと思ったら、了子ちゃんの初めての人。

…にしたい人なんだそうで。

 

当のトンちゃんは、了子ちゃんにひどい目にあわされたた記憶しかなく、女嫌いに。

さも、あらん。

 

了子ちゃんは、あたるに彼をチームに入れてやってくれと頼みます。

あたるたちはチームに入れる前に彼をテストすることに。

 

すると、山にこもって修行してきたという割には、バッティングも捕球も超へたくそ。

運動音痴だと分かったとたん、即チーム入り決定。

どうして彼を入れるのか突っ込むラムちゃんに、堂々と必要な人材だと言い切るあたる。

詐欺師の才能あり。

 

そして、試合は0対0のまま、最終回2アウト。

あたる的には、絶対に負けなくてはいけない場面。

満を持して、トンちゃんを起用。

 

相手のピッチャーは面堂。

今度こそ勝つと、気合いの入るトンちゃん。

兄に彼との仲を認めさせたい了子ちゃんは、トンちゃんが兄の球を打つことを願います。

 

1球目、空振り。

その様子にほくそ笑むあたる。

了子ちゃんは、どんな方法でも打って下さいと願います。

後ろに控える黒子が顔を合わせたぞ。

 

投球フォームに入った面堂を、黒子が羽交い絞め。

彼からボールを奪うと棒に刺し、ボール自らトンちゃんのバットの前へ。

ボールが止まって見えると、バットを縦に振るトンちゃん。

打たれたボールは三遊間へ飛んで行く…ていうか走っていく。

 

1塁ベースを奪いにいこうとするあたる達を、黒子が巨大ハエたたきで阻止。

サードとショートがボールの行く手を阻もうとしますが、撃沈。

ボールは、どんどん奥へ飛んで行くというか走っていく。

このままランニングホームランか?

しかし、あたるの執念の方が勝った。

黒子がくっついたままのボールを掴み、ホームベースへ。

チームメイトからは「何で敵の守備をしているんだ」と疑問が飛び交う中、面堂は「ランナーは鈍足だ」とあたるに声援。

とことんカオスな状況。

 

トンちゃんとあたる、どっちの手が速いかという緊迫した中に響く「ぼそつ」という鈍い音。

ホームベースの周囲が陥没しております。

 

「きゃーっ!引っかかった、引っかかった!」

と、飛び跳ねて喜ぶ了子ちゃん。

本当に、何考えているんだか。

 

執念のあたるは、それでもボールをタッチしようとしますが、そのボールをトンちゃんがくわえて呑み込んだあ!!

あわてて、「吐き出せ」と頭を叩くあたる。

すると、彼の口から無数の野球ボールが。

一体、どんな修行をしてきたんだ。

その質問に、「生きるだけで精いっぱいだった」と顔をそむけるトンちゃん。

その表情に、了子ちゃんは胸キュン。

 

どぁから、こんな奴のどこがいいんだー!!

 

兄の絶叫が轟く中、延長戦へ。

今年も、決着はつかなかったですね。

 

 

 トLOVEル・レター

 

大きな橋の下で、面堂が通るのを待つトンちゃん。

ここは面堂邸の中。

毎朝6時にタコの散歩をするのが面堂の日課。

しかし、今朝はいつもの時間に現れず、黒服たちは大慌て。

そこを馬(足は黒子)で通りかかった了子ちゃんが、代わりにタコと一緒に橋を渡ります。

 

その音を聞きつけたトンちゃんは、縄にくくりつけたバーベルを橋の上めがけて投げた。

バーベルは1匹のタコに直撃。

了子は、バーベルに手紙が着いていることに気が付きます。

 

その内容を見た了子は、トンちゃんからの恋文だと胸を高ならせるのでした。

そこへ、面堂登場

なんと了子ちゃんのいたずらで、昨日からコンクリ詰めにされていたそう。

の割には、衣服に汚れなどないような・・・あ、同じデザインの服に着替えてきたのかな。

ていうか終太郎坊ちゃん、リラックスタイムはTシャツ姿なんですね。

でかでかと「終」の字が書かれた黒いシャツが、とてもお似合いです。

とぼける了子を怒鳴る面堂でしたが、彼女の手の中にある手紙に気が付きます。

慌てて背を向ける了子ちゃん。

手紙の文字がトンちゃんのものと分かると、了子ちゃんに1日外出するなとの命令。

お前の考えていることなどお見通しだと言っていた割には、橋ごと「ちゅどーん」されちゃいましたね、お兄様。

 

午前11時。

諸星家ではゆったりとした日曜の朝を迎え、これから朝食。

そこへ、窓を割って飛び込んでくる黒子。

その手には、緑色の電話機が。

あたるが受話器を取ると、相手は了子ちゃん。

助けを求める彼女の声に、是非もなく了承するあたる。

今すぐ伺いますという声とともに、さらに窓を割って飛び込んでくる籠。

アッという間にあたるをかっさらい、去っていきます

あとを追いかけるラムちゃん。

残されたあたる両親は、ぼ~然。

 

あたるの乗った籠を探すラムちゃんですが、追跡直後に顔へ飛んできた紙のせいですっかり見失ってしまいました。

しかし、その紙は例の恋文。

 

目的地である「水乃小路あすれちっくらんど」へ向かいます。

 

あすれちっくらんどの丸太の上で待つトンちゃん。

そこに登るために使った、はしごが落ちて大泣き。

そこへラムちゃんが現れ、降りるのを手伝ってやると、両足首を掴んで持ち上げます。

さすが鬼族、女の子でもすごい力持ち。

と思ったら、手を滑らせたのかトンちゃんが真っ逆さまに。

何とか丸太の1本にしがみ付きますが、頭が地面向いてます。

そこへ、了子ちゃんとあたるが到着。

 

終太郎ではなく了子が来たことに驚くトンちゃん。

「降りていらして」という声に「いやだ」と拒否りますが、黒子の投げた鉄球が当たり、トンちゃんは了子の腕の中へ。

了子にトンちゃんは、決心は変わらないと言います。

その言葉に、彼からの口づけを待つ了子。

トンちゃんを蹴り飛ばし、あたるがキスしようしますが、そうはラムちゃんが許さない。

 

あたるは利用されたのだと叫ぶラムちゃんの言葉を、あっさり肯定する了子ちゃん。

あたるを連れてきたのは、終太郎の追撃をかわすためと白状しますが、あたるはよく分かったと、面堂が来る前に逃げようと彼女の手を掴みます。

全然分かってない。

しかし、それを黒子の1人が阻止。

と思ったら、終太郎だった。

 

妹を守るためなら、自ら黒子に身をやつすお兄様。

それを、「家で飼っているタコです」と紹介する妹。笑い泣き

 

脇から首を突っ込むあたるはラムちゃんに任せて、面堂はトンちゃんと対峙します。

今日という今日は決着をつけてやると、かなりハイテンション。

トンちゃんも、苦しかった修行を思い出し(ほとんど自滅)、終太郎を倒すためだと言い放ちます。

本気だなという問いかけに、「冗談でこんなこと言えるか!」と答えるトンちゃん。

面堂は「その心意気に免じて、了子はくれてやる!」 と返答。

ただし自分を倒してからだと、真剣を構えます。

うん?

なんか、トンちゃんの様子が変だぞ。

 

振り下ろされる白刃を白刃取りしたのは、まさかのあたる。

 

さあ、ここでまた話がややこしくなるぞ。

面堂を倒して了子ちゃんをいただくと、終太郎を投げ飛ばすあたる。

何のこれしきと宙返りを試みる終太郎でしたが、怒りのラムちゃんの電撃によってアスレチックの一部が破壊。

すっ飛んできた丸太に激突します。

終太郎撃沈。

こうはしていられないと、了子を抱えて走り出すあたる。

事情が呑み込めない彼女に、君はこの闘いの勝者と結婚することになっている、このままでは君はラムのものになってしまうんだと力説。

話を作るな、混ぜっ返すな!(大笑)

 

お騒がせ男は、終太郎とラムちゃんの連係プレーで確保。

あたるが抱えていた了子は、自ら彼の腕から飛びります。

 

地面の上では、あたるにのされていたトンちゃんが起き上がったところ。

どうして対決の邪魔をするんだと叫んだ彼の顔面に、了子ちゃんが華麗に着地。

下敷きとなったトンちゃんに感動する了子を引き離し、彼終太郎が「了子が欲しくば俺を倒してみせろ」と言いかけたところで、トンちゃんが飛び起きます。

 

「なんで俺が、了子ちゃんを貰わなならんのだ!!」

 

恋文を送っただろうと怒鳴る終太郎に、「恋文なんか送ってないもん」と反論するトンちゃん。

もしかしてこれの事かと、ラムちゃんは拾った紙を広げます。

 

<文面>

本日PM0:00 

水乃小路あすれちっくらんどで待ってる!!

トンちゃんより♡

 

それのどこが恋文だと、トンちゃんは言いますが、果たし状には見えませんよね。

果たし状なら、テンちゃんが書いたラブレターの方がそれっぽい。(12回「ふたりだけのデート」)

 

こんなチマチマした便せんに、コロコロした字で書かれた果たし状が、どこの世界にあるんだ!

 

ああ、丸文字。

女子の間に流行りましたねえ。

可愛くって、女のっ子ぽいって。ニヤリ

かくいう私も、一時使っていたものです。

 

そーかー。

トンちゃんは果たし状のつもりだったんだね。

 

しかし、誰もそうとは思ってくれず、ラムちゃんには「男の子が女の子を好きになることは恥ずかしい事じゃないっちゃ」と言われる始末。

かくて始まる、終太郎とトンちゃんの対決。

しかし、怒り狂った兄が、妹に近づく男を成敗しようとしている図にしか見えない。

 

トンちゃんにとって了子ちゃんは疫病神そのもの。

 

死んだふりをしてやり過ごそうとしますが、通用せず。

こんなことで死ぬくらいなら、とっくに死んでるって…確かにそうだねえ。

 

脱兎のごとく逃げますが、了子の投げた爆弾の爆風で、彼女の腕の中へ戻ることに。

こんな目にあわされても、戻ってくるとは…!

感動した終太郎は、2人の中を認めるのでした。

 

了子ちゃん、恋愛成就おめでとう。

トンちゃん、ガンバ!!

 

しかし、こうやって書き起こしてみると、かなり濃密な展開ですね。

これが15分弱に凝縮されているんです。

アニメーション作る方も、キャラに命吹き込む方も、そうとうエネルギー使っているよなあと、思わず感嘆。