アニメ「うる星やつら」2022 10回目の感想です。

今回は「戦慄の参観日」「君去りし後」の2本。

 

「戦慄の参観日」は、ついにラムちゃんのお母さん登場!

CVは平野文さん。

ご存じ、初代ラムちゃんの声優さんです。

 

平野さんをラムちゃんのお母さんにキャスティングするなんて。ラブ

古川登志夫さんもそうですが、贅沢ですよね。

声だけで「親子」であると説得力があり過ぎ。

100周年記念事業なだけあります。

 

そして「君去りし後」は、あたるとラムちゃんのストーリー。

あたるが、ラムちゃんのことを本当はどう思っているのか、垣間見ることができます。

 

 

戦慄の参観日

 

 

前回、あたるのお母さんがお父さんに押し付けようとした授業参観ですが、結局、お父さんには逃げられたようで、お母さんが出席することに。

 

それにしても、授業参観に着物でやって来るとは。

最近では、とんと見かけない光景です。

あたるの親であることを、他の保護者に知られたくないというのが本音。

ばっちりメイクに、普段は着ない和服姿。

誰にも気が付かれないと思っていたら、しのぶのお母さんにはすぐ分かっちゃいました。

どんまい。

 

そんな彼女らの脇を、ゆっくりと通り過ぎるのは、時代錯誤な牛車。

もう、これだけで誰の保護者か予想がつく。爆  笑

校務員さんが、校内へ動物を連れ込んでは困ると注意すると、執事が「この方をどなたと心得る!」と水戸黄門の助さん格さんのようなセリフを言い返します。

が、軽くスルー。

 

一生懸命、主が何者か説明しますが、上空から降下してくる大きな影から発せられる「ドドドドドドドドド」という爆音にかき消され、あろうことか、牛車はその物体の下敷きに。

 

執事呆然、のち、大号泣。(もちろん主は無事)

とにかくテンションの高い執事さん。

 

騒ぎに気が付いた生徒たちが校庭にやってきます。

牛車で学校に来たのは、面堂のお母さん。

授業参観に出席するため、牛車で3日かけてやって来たのだとか。

機械嫌いとかいうレベルではない気がする。

よほど、やんごとなき御家柄の方なのでしょう。

扇子で口元を隠し、執事が代わりにしゃべります。

ほとんどセリフがないに等しいんだけれど、CV井上喜久子さんなんですよね。

ああ。普通にしゃべっている声が聞きたい。

 

奥方様は、牛車を壊されたことに大変ご立腹。

 

牛車を押しつぶしたのは、虎柄の宇宙船。

もうこれで、誰の保護者かもろ分かり。

なのに、誰も気が付かないのは、お約束。(笑)

 

あたるのお母さんなんて、ニコニコと両手を握って話しかけてくる人物を、あたるのガールフレンドの1人かと思ってたんですよ。

地球のじゃない言語で話しかけているんだから、宇宙人だってことは気が付きそうなんだけど。

あたるのガールフレンドにしては年増とか、失礼なこと考えるし。(笑)

どっからどう見てもラムちゃんのお母さんじゃん。笑い泣き

 

面堂母は、息子に文句を言わせことに。

そして、面堂はラムちゃんに通訳を頼むのですが…

全て、苦情ではなく礼のように伝わり、ラムちゃんのお母さんは、面堂母と仲良くしようとします。

なぜ、こんな伝わり方になる?

母国語に通訳するだけだよ。

 

ラムちゃん母の行動は、火に油を注ぐことになり、面堂母は彼女に白い手袋を投げつけました。

これは、決闘の申し込み!(第3回「トラブルは舞い降りた」参照)

でも、投げつけられた方は当然意味が分かりません。

面堂が事実を伝えます。

 

「これは、決闘の申し込みです」

 

「私たちには大事な家族がいます。そのようなことは…」

考え直して欲しいと訴えるラムちゃん母。(ラムちゃん同時通訳)

この時の2人の声がほとんど同じで、新旧ラムちゃん共演の醍醐味が味わえます。

 

が、面堂母の意思は固い様子。

 

ラムちゃん母は、彼女に応えました。

 

「この度、結婚を申し込んでいただいたのは大変光栄ですが、謹んで断り申し上げます。」

 

頬を赤らめるラムちゃん母、カワイイ。

 

てか、どうして「決闘」が「結婚」になるの⁉(笑)

ラムちゃん、通訳がおかしすぎる。笑い泣き

 

そして授業参観は、校庭での騒動のみで終わったのでした。

 

風邪による高熱で休んでいた温泉マークですが、そのあとの保護者懇談会のために、重い体を引きずって学校へ。

昭和なら、なんて熱心な先生と感心されるところでしょうが、現代じゃ迷惑なだけになっちゃいますよね。

そんな彼は、校門から牛に乗った保護者や宇宙船が飛び去っていく様子に、そうとう熱が高いんだと卒倒するのでした。

どんまい。

 

そう言えば、今回全くあたるの姿を見ないなあと思っていたら、彼は誰もいない教室で幸せそうに居眠りしているのでした。

あたる母曰く、あたるが変なことしなくてよかった。

今回、あたるの出番これだけ。

どんまい。

 

 

君去りし後

今日も今日とて、朝からラムちゃんにたたき起こされるあたる。

耳元で怒鳴るというのは、シンプルだけど効果絶大ですよね。

 

ラムちゃんも一緒に学校へ行くようになってから、あたるが遅刻しなくなったと喜ぶあたるママ。

そのお礼なのか、自然な流れでラムちゃんも一緒に朝食を食べます。

うん。まさに一家だんらんの様子。

すっかり「妻」として諸星家に馴染みましたね。

 

最近ラムちゃんは手芸にハマっているようで、円盤の中でも、学校の休み時間でもチクチク。

何でも、あたるへのプレゼントだとか。

女の子だなあ。照れ

 

あたるはあたるで、女子の前でヨーヨーを披露。

両手にヨーヨーで、アクロバティックな技を披露します。

これはこれで、すごいと思う。

 

しかし、高校性にもなってヨーヨーでちやほやされて喜ぶとは。

冷ややかにあたるを見る面堂としのぶ。

なんか、こっちもカップルとして出来上がっている感が。

 

ラムちゃんは、自分が見ていなかったらあたるがアホなことばかりするから心配と、何やら意味ありげなセリフを。

そう言えば、登校途中にある神社のもみじが来週あたりが見ごろという話に、何だか寂しそうな表情を浮かべてました。

 

一生懸命作っていたものは、その夜完成。

だけど、ラムちゃんの「明日はちゃんと起きるっちゃよ」の言葉をきっかけに、2人は険悪なムードになってしまいます。

「毎朝乱暴に起こされたり通学路で電撃くらわされたり、迷惑」とは、あたるの弁。

まあ、どっちも身から出た錆なんですがね。

怒らせるようなことを言っても、今日は浮気以外では電撃しないラムちゃん。

 

あたるは、ちょっと言い過ぎたかなあと思ったのか、ラムちゃんの作っているものを見せるようにいいますが、「ウチのありがたみも分からないなら放っといて欲しいっちゃ」と怒って、見せることも拒否。

 

あたるもふてくされて、布団に入ってしまいます。

 

なんとなく気まずい雰囲気が流れる中、ラムちゃんはあたるの机の上に作っていたものを置きます。

そして、また寂しそうな顔をして「バイバイ」とラムちゃんはいつものように窓から帰っていくのでした。

 

翌朝、あたるを叩き起こしたのはお母さん。

敷布団ごと引っぺがすとは、剛腕の持ち主。

朝ごはんにも現れないラムちゃんを両親は心配しますが、あたるは構わず登校。

学校にもラムちゃんは現れませんでした。

さすがに気になるあたる。

机の上に置かれていたマスコットに気が付き手に取ります。

ラムちゃんそっくりでカワイイラブラブ

そして、昨夜のラムちゃんの言葉…

 

それから3日、あたるは寝坊せずに起床。

でも、浮かない表情。

そして、制服のポケットにはラムちゃんのマスコットが。

女子がおはようと声をかけても、テンション低い。

 

さすがにクラスの男子も、変だと騒ぎだします。

そして面堂は、「振られたな」と余裕の顔。

その表情に、あたるの妄想スイッチがオン。

なかなかアナクロい妄想だけれど、これはこれで面白い。爆  笑

「ラムを返せ!」と面堂に詰め寄ります。

なんだかんだ言って、ラムちゃんのことが大事なのね。

 

ラムちゃんがいなくなったという事に仰天した面堂は、すぐさま私設警察を招集。

うーん。まるで「ルパン三世」か「西部警察」のような光景。

この私設警察、ボケが強すぎる。(笑)

 

結局どこにもラムちゃんの姿は見つからず、あたるは、ラムちゃんに去られたことを実感。

そんな馬鹿なと、彼女との思い出の場所を探し回ります。

ラムちゃんの角を掴んだ競技場。

ラムちゃんが「組野おと子」に化けて、あたるの窮地を救った喫茶店。

その他もろもろ。

 

あたるの心情を映すように雨が降って、神社のもみじが真っ赤な葉を散らす中、座り込む彼の姿が痛々しい。

一体ラムちゃんは、どこへ行ったんでしょう。

 

実は両親のいる母船にいました。

パスポートの書き換え手続き中。

ていうか、宇宙人のパスポートなんかあったんかい。

 

ラムちゃんの両親は、あたるとうまくいっているのか心配の様子。

ラムちゃん母が、フツーに関西弁話してる。ラブ

 

ラムちゃんが脇に置いている機械にお父さんが手をかけたら、スイッチが入ったみたい。

なんか、大型のラジカセみたいな機械から聞こえてきたのは、むせび泣くあたるの声。

 

なんと、あたるくん。布団の中でラムちゃん人形握りしめて男泣き。

人形にマイク仕込むなんて…と両親はあきれ顔でしたが、あたるの本心を聞けたラムちゃんは幸せそう。

 

そして、またラムちゃんのいない朝。

1人で登校するあたるの背後から、ラムちゃんの「ただいま」。

本当はは飛び上がるほどうれしいくせに、平気な顔をするあたるの意地っ張りなところが、ちょっと可愛かった。

 

こういう、ラブストーリー好きです。