アニメ「うる星やつら」2022 7回目の感想です。
今回は、住めば都/生ゴミ、海へ の2本
プールや海など、夏の水辺にまつわるお話です。
あの、カモノハシによく似た妖怪が2本ともに登場します。
可愛いのでよく覚えていたんですが、名前が思い出せないなあと思っていたら、固有名詞がありませんでした。
住めば都
面堂グループの経営するホテルのプールへやって来たあたるたち。
あたるは、水着姿ではしゃぐ女の子たちにご満悦。
すると、足元に転がていたカボチャが自慢気に語りだします。
空飛ぶカボチャ?
しかも、声が面堂じゃん。
と思っていたら、今度は空飛ぶジャガイモが、チェリーの声で話しだします。
あたるの脳内では、男はみんな認識しないか、野菜にしか認識しない模様。
この、脳内変換は便利だわ。
3人がもめているところへ、水着姿のラムちゃんとしのぶが合流。
ワンピースの水着姿のラムちゃんに、鼻の下を伸ばす面堂と、その面堂にビーチベッドを持ち上げ威嚇するしのぶ。
別に交際している様子はないんだけれど、しのぶのそれは、あたるが目移りしていた時と同じ行動パターンですね。
そんな彼らに、近くのビーチベッドに横たわっていた女性が声をかけます。
なんか、ちょっと峰不二子ぽい。
その女性はサクラ先生。
その水着姿に、面堂は感涙、あたるは鼻血を垂らしながら飛びつこうとして、サクラさんにプールへ叩きこまれます。
なかなか浮かび上がってこないのを心配して、ラムちゃんがプールの底へ潜ると…ていうか、このプールの深水何メートル?
プールの底で、プールの妖怪(EDのテロップにそう書いてあった)のもてなしを受けている、あたるの姿が。
何でか知らんが、マイペースで話しかけてくる妖怪に、息が苦しいことを一生懸命訴えてる。
そんなことしないでも、とっとと浮上すればいいのでは?
ラムちゃんとバトンタッチしたあたるは、プールサイドのサクラさんとチェリーに「妖怪バスターズ」と呼びかけ、プールの妖怪の存在を知らせます。
それに反応したのは面堂。
そりゃ。ホテルのプールに妖怪が住んでるなんて噂がたったら困りますものね。
ちなみに、あたるが浮いてくるまでの間、サクラさんはプールサイドでパフェを食べ続けていて、お替りしたパフェのグラスがタワーになってました。
そうそう、この方、いくらでも食べれる超大食いキャラでした。
文句を言いながら、あたるの案内でプールの底に潜るサクラ・チェリー・面堂。
しかし、そこに妖怪の姿はなく、息が続かなくなって苦しんでいるラムちゃんだけ。
あたるとサクラさんは、いない・いたと口論
チェリーは妖怪宅の鍋を食べて、美味と感動。
ラムちゃんの心配しているのは、面堂だけ。
そんな大騒ぎの中、お客さんへのお茶菓子を買いにプールの売店へ出かけていた妖怪が帰ってきます。
ラムちゃんは、皆にバトンタッチして、ダッシュで浮上。
妖怪は、お客様が一杯だと喜んでもてなそうとしますが、人間側は塩対応。
言葉が水玉文字になって、ぷかぷか浮く演出面白い。
1文字ずつ浮くので、それをかき集めて文章にするところとか。
面堂の「た・ち・の・け」という要求に驚いて、食って掛かる妖怪。
この妖怪の声を担当したのは、お笑いコンビ蛙亭の中野周平さん。
とぼけた感じの演技もよく、とても活舌がいいので、プロの声優さんかと思った。
妖怪が反論す中、息が続かなくなった面堂は猛ダッシュでプールの水面へ。
彼にしがみつきながら、妖怪は延々と反論。
水の底から浮かび上がってきた妖怪を見た客は大パニック。
終太郎坊ちゃんが危惧したことが現実に。
しかもそれをしたのが、当の本人とは。(笑)
面堂は、「君がいると、うちのホテルが迷惑するんだ」と再度立ち退き要求。
あたるとラムちゃんが、可哀そうだと取り成しますが、聞き入れられず、妖怪はプールを去ることに。
そして、あたるたちが帰宅すると、彼の家のお風呂に…
諸星家のお風呂は、妖怪さんの新しいおうちになったのでした。
生ゴミ、海へ
かなり、強烈なタイトル。
今日のあたるとラムちゃんは、海へ遊びに行くそう。
遊び倒してるねえ、高校生。
出かけようとしたあたるを、お母さんが呼び止めます。
ついでに捨てて来いと渡されたのは、例の妖怪。
かれこれ1か月も居座っていたそうです。
妖怪も、捨てられる現実を素直に受け入れていました。
面堂の時で、人間から歓迎されないことを学習したか?
家財道具を心配する妖怪に、お母さんは、落ち着き先が決まったらハガキを送るように話します。
ハガキくれたら、そこに送ってくれるそう。
連絡手段が郵便というところが、昭和ですよねえ。
あたるとラムちゃんは、面堂としのぶに合流すると、妖怪を捨てに。
捨てる方と捨てられる側が仲良く歩いていく姿って、シュール。
人気のない岩陰に捨てられることを希望した妖怪。
1人残されると、やっぱり寂しさが襲てきます。
その後ろを、浜辺へ向かって段ボールを抱えた少年が歩いていきます。
どうやら、飼っていたペットを捨てるよう、親に命令された様子。
どこに捨てようか、海岸を歩き回ります。
ところでこの海岸にやって来たのは、あたるたちだけではなくサクラさんも。
しかも、イケメンと一緒。
このイケメンは、サクラさんの婚約者のツバメです。
恋人の名前がツバメって。(笑)
因みに、彼の声を出しているのは、櫻井孝宏さんです。
名物料理があるという浜辺のレストラン。
なかなか雰囲気がいいけれど、でてくる料理がすごい。
その名も「地獄のフルコース」。
前菜が、「オイルたっぷりスパゲッティ」。
ワゴンで運ばれてきたのは、子供ほどの高さまで盛られた色鮮やかなスパゲッティ。
見た感じ、ケチャップは使ってなさそう。
80年代はイタ飯とか、大食いグルメが流行った時期でもあるからなあ。
それにしても、ものすごい量。
他の客が、2人で食べきれるのかと見つめる中、ペロッと完食するサクラさん。
そして、次の料理を催促する強者ぶり。
ギャル曽根の上を行っている気がする。
ステーキにターキー、そしてジャンボパフェと、テーブル一杯の料理をおいしそうに頬張る彼女を、にこにこと見守るツバメ。
どうやら、彼は「おいしく食べている君が好き」の人のようです。
レストランの前は人だかり。
さすがのあたるも、サクラさんの気配は感じなかったようです。
そして、すべて食べ終わった彼女は、婚約者と一緒に人気のない岩陰に。
久しぶりの逢瀬に、盛り上がる恋人たち。
それを岩の上で見ていた妖怪は、女がサクラさんだと分かると声をかけようとします。
それを止めたのは、あたる。
2人のラブシーンを岩の上からのぞく魂胆。
ノゾキををしていたのは、あたるだけではありません。
海側の岩陰には、面堂・しのぶ・ラムちゃんの姿も。
ティーンエイジャーは、大人のラブシーンに興味津々。
サクラさんは1度人の視線を感じるものの、その場の雰囲気にのまれイチャイチャ再開。
この辺の焦らし方が、絶妙。
恋人たちの唇が重なりそうになったその時!
彼らのすぐそばで、妖怪がガン見。
慌てて回収するるあたる。
気にせず続きをどうぞと声をかけますが、当然怒られるわな。
そして、妖怪も一緒にランチを食べることに。
楽しく食べようとするたびに、これが最後の晩餐とか、どうせ捨てられるとか、ネガティブ発言を繰り返し、その場をお通夜に変える妖怪。
たまりかねたあたるは、段ボールに入ることを妖怪に提案します。
うん、どこからどう見ても捨てペットだ。
そして、ペットを捨てようとしていた少年も、妖怪を連れ歩いているあたるに、この人たちなら拾ってくれるかもと、彼らの側に段ボールを置いて立ち去ろうとします。
しかし、ペットとの思い出がこみあげてきて…
やっぱり捨てられないと、あたるの持っていた段ボールを奪い取って、走り去るのでした。
「ポチは、僕が育てる」と叫んで去る少年に、唖然とするあたるたち。
しのぶが、少年が置いていった箱を見つけます。
そこに貼られていたのは「だれか拾ってください。名前はポチです」という手紙。
箱を間違えて持っていかれたことに気が付いた彼らは、少年のポチは何なのかと箱を開けてみます。
そこにいたのは、スルメイカを食べるチェリー。
チェリーをペットとして飼っていたのか。少年よ。
こんなものを可愛がって育てれれる彼は博愛主義者だと断言する面堂。
私も、激しく同意。
その数日後、あたるのお母さん宛にハガキが届きます。
嬉しそうに渡されたそこには、少年の家で幸せそうに過ごす妖怪の姿が。
捨てる神あれば拾う神ありですね。
彼と少年の幸せを祈ります。