アニメ「うる星やつら」2022 6回目の感想 です。

今回は、いい日旅立ち/お雪/あたるの引退 の3本。

 

「いい日旅立ち」に登場するのは、ラムちゃんの幼馴染み・弁天。

「お雪」はタイトルそのまんま、海王星に住む雪女族の姫、お雪さん登場回。

そして3本目は、いかにもギャグ漫画展開の「あたるの引退」。

 

今回は、セオリー通り、あたるが散々な目にあいます。

 

 

 いい日旅立ち

有名な歌謡曲と同じタイトルですね。

あたるが、いろんな意味で旅立ちます。

 

今夜は、諸星家で年に一度あるか無いかのすき焼きの日。

お腹を空かせて帰宅したあたるを待っていたのは、戦闘服に身を包んだラムちゃん。

今日は年に一度の「節分」。

ラムちゃんの星で行われる「合戦」に参加するため、あたるを待っていたのだとか。

あたるの部屋の押し入れに異次元の通路を作り、問答無用であたるを連れて飛び込みます。

「異次元の通路」か、まるでドラえもんのタイムマシーンみたいだね。(同じ小学館だし)

ドラえもんみたいに乗り物に乗る訳じゃなく、どこかに落っこちていくようなシチュエーション。

 

着いたところは、ラムちゃんの母星。

「合戦」というだけあって、ラムちゃんたち鬼族の前には、目つき鋭くガラの悪そうなおっさんたちが。

あんな連中と戦ったら、ケガをしてしまうというあたるに、「ケガぐらいで済めばいいがなあ」と笑うおっさん。

この人たち「福の神」って言ってるけど、どう見てもヤクザにしか思えない。

 

ビビりまくるあたるを巻き込んで、合戦開始!

悲鳴を上げるあたるの目の前で繰り広げられるのは「紅白玉入れ合戦」。

紅組のかごを守るのはラムちゃん、そして白組は、目元涼やかショートヘアでりりしい弁天さん。

福の神たちに檄を飛ばす姿は、よく知る七福神の絵とは真逆のイメージです。

 

美女発見と、さっそく弁天にアプローチするあたる。

浮気は許さないというラムちゃんに、「こんなおいしそうな女を放っておけるか」と嬉しそう。

 

その頃諸星家では、すき焼きを前に両親があたるを案じていました。

「あのいやしい子が、すき焼きを放って出ていくわけないわ。」

と、言っていた割には、夫婦で息子の分まですき焼き平らげちゃうんだもんなあ。

何故か遠くの星にいるはずのあたるの声が聞こえ、慌てたり泣いたりする両親。

そんな最中チェリーが現れ、あたるが地獄に落ちた夢を見たので様子を見に来たというのです。

そして、当たるが死んだものと信じる両親。

おいおい、そんな得体のしれない坊主のいう事、簡単に信じるのか。

チェリーは、あたるの供養のために施餓鬼を提案。

つまり、もう一回すき焼きを作って、食べようという訳。

チェリー、口からよだれが止まりません。

 

合戦は、自分にちょっかいを出してくるあたるを構って、ラムちゃんを動揺させた弁天の作戦があたり、紅組の負け。

負け組から選出され罰ゲームを受ける「罰男」は、満場一致であたるに決定します。

「福男」ってあるけれどね、ここでは「罰男」ですか。

 

再度作ったすき焼きを平らげ、そのまま帰ろうとするチェリー。

出刃包丁を突きつけ、供養せんかと迫るあたる母の鬼気迫る表情に、よく分からん曼荼羅を前にお経を唱えるチェリー。

経文が、牛肉の部位に聞こえるのは、幻聴じゃないですよね。

その曼荼羅に映るのは、福の神たちの的にされ声を上げる、あたるの姿。

 

そんな彼の姿は、両親には地獄で鬼に責められているように見えた模様。

「生前、ろくなことしてこなかったから…」

 

罰男とは、的当てゲームの鬼役でした。

昔、遊園地にこんなゲームありましたよね。

 

ラムちゃんの星は、鬼と福の神が仲良く暮らす星だったのでした。

 

 

お雪

風邪をひいて寝込んでいる、あたるを見舞っているしのぶ。

リンゴを剥いてあげますが、どこからか現れたチェリーがちゃっかり食べてます。

食べ物あるところに現れる、神出鬼没な坊主。

 

そこへ、面堂をはじめとする男子軍も。

もっとも、彼らの目的はラムちゃんなんですが。

あいにく、彼女は海王星の友人の所へ遊びに行っているのだとか。

そんな事を話していると、あたるの部屋に突如、吹雪か吹き荒れます。

 

ただならぬ妖気を察知するチェリー。

押入れが怪しいという言葉と、その場にいたみんなの圧で面堂がふすまを開けると…

大量の雪がなだれ込んできました。

雪に埋もれるクラスメイト達。

寝込んでいるあたるを探して雪を掘りかえすと、真っ白い着物姿の美女に抱きかかえられていました。

そして、男子連を見て一言。

「まあ嬉しい。男の人がこんなに一杯。」

いつものパターンなら、「群がる男どもを迷惑がる美女」なんですが…

 

雪女と認定して、成敗してやるというチェリーに、雪だるまをぶつけ、こんな美しい人が妖怪のはずがないと言い切る辺りは、いつもと変わらず。

 

お雪の後について、異次元の通路を歩く友引高校生たち。

風邪で寝込んでいたはずのあたるも、綿入りはんてんを着て嬉しそうにお雪にくっつきます。

 

ラムちゃんの星に行くときは、「落ちる」みたいな感じだったけれど、お雪さんの星へは「道を歩く」シチュエーションで移動するのね。

そして、道の行き止まりには奈落の底に落ちそうな大穴が。

何故か、そこからラムちゃんの声が。

自分を呼ぶ声にこたえて、穴へ飛び込むお雪。

後を追うのを躊躇するあたるを、面堂が蹴落とします。

 

やっぱ、最後は落ちるのか。

 

着いた先は海王星。

 

海王星は、一面銀世界。

男性はみんな出稼ぎに行っていて不在のため、住んでいるのは白い着物姿の女性ばかり。

まさに雪女の里。

美女達に歓迎されて、舞い上がる面堂。

あたるの友人たちと一緒に、美女たちにおだてながら雪かきすることに。

雪かきは重労働ですものね。

かいた雪を捨てるのに、異次元の穴を使っていたんだけれど、一緒にお雪さんも落ちてしまい、あたるの部屋へ出たのだとか。

 

ラムちゃんが勝手に、通路の出入り口を作っちゃったからみたいです。

 

ラムちゃんとお雪さんは仲が良くて、あたるのことも先刻承知。

ラムちゃん、しのぶのことは2号さん(お妾さん)と紹介していた模様。

 

友人の旦那さんとと2号さんだけ、家に招き入れるお雪さん。

付いてきた「おまけ」は、ただの労働力として使うつもりだね。

 

家に着くなり、着物を脱いで肌もあらわな姿になるお雪。

完全に、あたるを挑発してる。

友達の旦那さんだよ?

 

そして、言葉巧みに自室に連れ込み、そして、ベッドの上でわざとあたるを誘うお雪。

オイオイお~い?

これ、「少年サンデー」で連載されてたんだよね?

 

あたるが、こんなことされて大人しくしているはずがない。

「いけませんわー」

なんて言ってる割りには、その気満々のお雪さん。

彼女の声を聞きつけて、下男の雪男B坊が壁を破壊して乱入。(B坊の声、山口勝平さんだよ。何という声優の無駄遣い)


あたるのことを追い回します。

追い詰められたあたるは、異次元の穴へ飛び込みますが、B坊も彼を追って穴へ。

 

そして、諸星家はまたしても騒動の中心に。

 

屋根の上で、あたるを掴んで吠えるB坊。

あたるを開放するように説得するお雪さん。

そもそもの原因は、彼女だよね。

おしとやかな顔していながら、かなりクセ強。

 

今度は、全身包帯だらけで横たわるあたる。

皆、こっちに戻って来たんだけれど、弱冠一名、美女におだてられて雪かきをし続けている男が。

面堂終太郎。

彼のおかげで、海王星はかなり暮らしやすくなった模様。

 

ていうか、何故、雪男の下男に雪かきさせないの?

 

 

 あたるの引退

 

この1本はEDの後からのショートショート。

前2本は冬が舞台のストーリーでしたが、一転して1学期の終業式後の教室が舞台。

季節感バラバラだなーと思ったけれど、そもそも、「うる星やつらセレクション」というコンセプトなので、これもありなんですよね。

 

ホームルームも終わり、帰宅しようとするクラスメイトを、重大発表をすると言って引き留めるあたる。

彼は「引退」を決意したと公表するのです。

それを聞いた温泉マークは、学校を退学すると勘違いし、あんなひどい成績をつけるんじゃなかったと、大泣き。

いやいや、学校やめないし。

すると面堂が、「そもそも、君には荷が重すぎた。あとは任せろ」といい、とてつもないことを言います。

「うる星やつらの主役を降りるってさ」

 

これには、クラス全員納得の大盛り上がり。

次の主役は自分だと言い張る面堂を制したのは、チェリー。

そして、そのチェリーをモップで叩きのめすサクラさん。

主役はウチだっちゃと言い切るラムちゃん。

 

そして、主役コンテストの会場はここか?と弁天が乗り込んできたのを皮切りに、有象無象がわらわらと教室に。

まだ登場していないキャラもいるような…?

あたる両親も、ちゃっかり主役の座を狙っています。

 

収拾突かなくなってきたところで鶴の一声ならぬあたるの絶叫。

引退するのは委員長だ!

 

そこで初めて、あたるが学級委員長だったことを認識するクラスメイト達。

中には委員長だったことすら忘れている人物も。

 

まあ、落ちは想像ついていたけれどね。

こういう、ショートショートも面白いですよね。爆  笑