今日は少し悲しいお話。。。
私がまだフロント勤務を初めて半年の頃。
昼間、一緒に組んで仕事をしている
フロントさんが買い出しに出て、
一人で勤務していた。
私(今日は静かだなぁ...)
いつもならPM14時過ぎまでは、
慌ただしい時間帯なのに、その日は
何故かオーダーもなく静かだった。
宿泊客の最終退出時間になって、
延長するかの確認電話を1部屋ずつ
していった。
私『お休みの所失礼いたします⤴︎︎
宿泊が終了致しますが延長なさいますか?』
※この作業によって昼間の清掃スタッフさんの
動きも変わって休憩を取るタイミングが
はかれるのです(*´∀`)
お客様「延長しまーす」
私『承知致しました⤴︎︎ごゆっくりどうぞ⤴︎︎』
どんどん確認電話をすすめて、
珍しい事に、いつもならほぼこの電話で帰る
宿泊客が延長していった。
そして最後の部屋。。。
おじさんが夜中から一人で滞在中。
"プルルルルル…"
"プルルルルル…"
私(出ないなぁ。。寝てるかな?)
このままでは強制延長になっちゃう。
ぶっちゃけ、いつもの私なら
しーらねヾ(o´∀`o)ノってほっとくのだが、
夜勤フロントさんから引き継ぎ受けた時に...
夜勤さん「このオジサンあまりお金持ってる
感じじゃなかったんだよね。
1番安い部屋まだ滞在中だったのに
待たせてほしいって言って待ってた
ぐらいだからさ」
私『わかりましたぁ。一応、様子見ます』
と、やりとりしていたので心配になったのだ。
私(一応、部屋に伺うか…)
今日は静かだしフロント離れても大丈夫だろうと
判断してオジサンの部屋に向かった。
"ピンポーン……"
"ピンポーン……"
やはり反応がない。
どうしたものか困り果てた。
連絡が取れない以上、こちらはどうにも
出来ないから(´・ω・`)
仕方なくフロントに戻った。
そうこうしてるウチに相方のフロントさんが
買い物から帰ってきて、
あっとゆーまに夜になった。
ディナーの時間帯は短い休憩客がわんさか
来るのでバタバタした。
そこが終わると次の宿泊客がどんどん来る。
私『ひえぇぇぇ(´Д`;)』
なんて叫びながらこなしていたww
時刻は20時半....
もうすぐ夜勤フロントと交代の時間だ。
さすがにオジサンの滞在が長過ぎたので、
もう一度、部屋に行く。
"ピンポーン…"
やっぱり反応がない( ´ㅁ` ; )
またフロントに戻り相方フロントに相談した。
私『あのオジサン昨日の夜からずっと居て
まだ居るんです』
相方「えっ?!夜勤さんが言ってたオジサン?」
私『そうだす(´・ω・`)』
相方「それヤバいかも…」と、
慌てだす勤続8年のベテラン相方。
私はまだ半年のペーペーだから、
何を慌ててるのか理解できない。。。
相方『清掃のBさんと部屋行ってくる』
そーゆうとオジサンの部屋に何故か、
これまたベテランのBさん連れて
行ってしまわれた。
私(何故に清掃さん連れてく?(´・ω・`))
カメラで様子を見ていると部屋の電子鍵を
開けて二人で入って行った。
私(えっ?!直接的過ぎんか?!(´Д`;))
しばらくして、その部屋から内線が鳴った。
私は。。。
私(オジサン怒って電話してきた!!)
と、咄嗟に思い電話に出るのを躊躇っていたw
清掃Bさん『Kさん何してるの?!』
さっき一緒に部屋に行ったBさんが来た。
私『オジサン怒って電話してきた!
どうしよう(´;ω;`)』
清掃Bさん『違うよ!それ相方さん!』
私『えっ…?』
突然そー言われてポカンとしてる間に
電話が切れて相方さん戻ってきた。
相方「電話でてよ~!大変なんだから!」
私『えっ?えっ?(´Д`;)』
相方「オジサン風呂場で亡くなってたから
警察に電話して。もう部屋には出入り
出来ないから」
と言われて
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
ってなった。
オジサン風呂場で首吊って亡くなってました。
小さいメモが入り口に小銭と一緒に置いてあって
力ない字で
[お金もないのに利用してすみません]と、
書いてあったらしい。。。
あまりに衝撃的な結末に私は何も出来ずに、
ベテラン相方さんとベテラン清掃Bさんの
警察対応などを見ていた。
バタバタしていると夜勤フロントさんが
やってきたので事情を説明した。
夜勤Cさん「あーマジかぁ。。まさかとは
思ったけど。。」
Cさんも夜勤フロントやって長いベテランさん。
話を聞いてスグに理解した。
まだまだ対応に時間がかかりそうだったが、
相方「Kちゃんは上がっていいよ。
こんな事に馴れない方がいいから。
何も考えず家帰ってゆっくりしな」
と言ってくれた。
私『はい…すみません(´・ω・`)』
私はこの時まだ20代前半。
身近で人の生き死にの経験もあまりなく、
でも警察が来てバタバタしてるのを見て、
現実なんだ。。。
と、思い相方さんに言われた時には
泣いていた( ๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)
次の日も出勤だったが、
自宅に帰って30分くらいしたら、
店長から連絡があった。
店長「今、店に来たよ。大変だったね、
大丈夫かい?」
私『はい、なんとか…』
店長「明日さシフト休みにしておくから
何も考えず、ゆっくり休みな」
私『店長…ありがとうございます( ´•̥ ̫ •̥` )』
事情を聞いた店長まで私を心配して、
シフトを変更してくれた。
でも、あれから随分時間が経ったが
いまだに忘れられない出来事。
これから先、ぶっちゃけ私も慣れてしまうほど
こーゆう事いっぱいありました(´Д`;)
この時は、まだまだトラブルに慣れてない
新人フロントさん。
いずれ私も慣れちゃう日が来るのかなと
思いながら一日を終えたのでした(´・ω・`)