ここでたくさんの友達ができたのです。

それは10歳前後の子供たち。

みんなで毎日野球やかくれんぼをして、

本当に子供に戻ったように遊びました。

全力疾走に、グローブ、泥まみれなんて何十年ぶりです。

子供は、言葉が通じなくても、より気持で通じ合えます。

そして、言葉抜きで受け入れてくれます。

私はキューバの子供が大好きです。

素直で、やんちゃで、最初はちょっぴり恥ずかしがり屋。

砂利道もへっちゃらで、裸足で遊びます。

けんかもします。

ダンスもします。レゲトンだって踊ります。

とにかく朝10時から、夜10時まで外で遊んでます。

本当にエネルギッシュ。

こうやって暮らしたら、体力的にも、精神的にも

強くしなやかに育つのだろうと思いました。

カウナオの暮らしに触れ、人に触れ、

私は、

きっとこの生活が、

人間の生きる環境の中で、

一番幸せな形なのではないかと思いました。

私を招待してくれた彼女は、町の人気者。

とてもいい方なのです。

優しくて強い、温かくてしっかり者、

明るく、朗らかで頭のいい、とても素敵な人です。

彼女は、母親のいない親戚の子の面倒を見、

隣の家の子供の母親が長期で海外に赴任した時にも、

その子供たちの面倒をみたそうです。

だからその2人のお譲さんは、

私にシエンフエゴスの街を案内してくれた時にこう言いました。

「彼女は私たちの2番目のお母さんなのよ」と。

彼女は優しいだけの人ではないのです。

近所の子供も親戚の子も分け隔てなく可愛がり、

しっかり叱るのです。

いつも優しいのに、とっても怖い目で(笑)

私も子供に戻ったように、ドキッとしてしまいました。

年末に滞在したので、

普段より多くの人が彼女の家に集まります。

この場所がとても気に入った私は、

「日本の暮らしより、ここの温かな暮らし方の方がずっと素敵だと思う」

と言うと、彼女はとてもうれしそうに、

そして、それをとても誇りに思っているように

素敵な笑顔を見せてくれました。

そして、来る人、来る人にその話をし、

友人や隣人は

「日本はあんなに便利なのに、うそつきねー!!」

と言って大笑い。

でもみんな、ちょっぴり誇り高そうにしていました。

私はこのシエンフエゴスの市街地から

バスで30分ほどの所にある

カウナオというところに少しの間滞在しました。


私を娘のように可愛がってくれる方の

家に招待されたのです。


カウナオは、車より馬車の往来の方が多い、

子供たちがはだしで駆け回る、

街の人々がみんな顔見知りの、

朝はニワトリの鳴き声で目覚める、

タイムトリップしてしまったのではないか

と思う程の田舎の町でした。


バス停の周りに数件の小さなお店があるだけの

小さな町。

自分の持っているものは近所の人に貸し、

自分の持っていないものは近所の人に借り、

みんなが助け合って暮らしているのです。

その貸すものは、

キューバの人々が毎日飲む

コーヒーを沸かすポット、電話、

食べ物、何でもです。


近所の人は、家族同然です。

毎日たくさんの燐人や友達が家に来ます。

道中ではすれ違う度、挨拶と少しのおしゃべり。


都会育ち、核家族の中で育った私には、

経験したことのない生活で、見るものすべてが新鮮でした。