さて、
一緒に働くMさんは、仕事に対してとても熱心です。
「あーした方がいいよ」
「これは、こうしたら良いんじゃないか・・・」
と、
利用者に方への待遇や業務についても、
他のスタッフにいろんなことを教えてくれたり、
業務のことについても改善できるよう、
上の人へ話を持ちかけてくれたり、
とても頼りになる存在です。
こんなMさんですが、
なぜか利用者の方の評判が良くない。
たまたま、Mさんと同じ時間帯で仕事をしていると、
ある利用者さんから、
「あなたにトイレ連れってってほしいんだけど」
そんな風に言われました。
その利用者さんに、そんな事を言われたのは初めてだったので、
「どうかしたの?」と聞くと、
「Mさんには、トイレに連れて行ってもらいたくないの」と・・・。
詳しい事情までは聞かず、その日はわたしがおトイレのお手伝いをしました。
その後も、たびたび他の利用者さんからも、
似たようなことを言われることがありました。
そんなこんなで、
GWが過ぎ、気温もだいぶ上がってきました。
この時期は、利用者の方にとって、水分補給はとても大切です。
わたしの働く施設でも、
いつも以上に水分補給を促すように取り組んでいます。
そんなある日、
お茶をあまり飲まれない利用者さんがいました。
お茶以外にもポカリや白湯を提供するなど、
いろいろな方法で水分を摂ってもらえるよう対応していました。
すると、その利用者さんに対し、Mさんは、
「今の時期、水分をちゃんととらないと、脱水症状を起こすんだよ!
人のからだの何%が水分でできていて~ウンタラ、カンタラ~・・・・」
こっそり聞いていた(?)わたしも、
「そっから説明するの?!」と
思わずつっこんでしまいそうでした。
その説明(?)を聞いている利用者さんは、
「水分を摂れ!」と言われたのに、
Mさんがずっとしゃべり続けるもんだから、
ただ、コップを眺めいるだけ・・・。
やっと、説明を終えたMさんは、
とても清々しく去っていきましたが、
わたしも、利用者さんも苦笑い。
「あの人は、何を言っているか分からない。
私たちのことを考えてくれてるのはわかるんだけど・・・」
と、その利用者さんは、Mさんのことについて話してくれました。
高齢者の方のほとんどは、
「めんどくさがり」です。
高齢になってくると、少なからず、
認知症の症状があり、脳の機能も低下します。
脳の機能が低下してくると、
人の話や説明を理解することが、
難しくなり、そのため、めんどくさくなる。
「利用者さんのため」の行動は、
「利用者さんにあった」行動でなければ、いけません。