昨日に続き、今日は、
こんなコードの時は、どんなスケールになるの? の、マイナーコード編です。
まずは、
①メジャーキーのダイアトニック・コードの場合、その中のマイナーコードはいわずもがな、
Ⅱm7 ドリアン
Ⅲm7 フリジアン
Ⅵm7 エオリアン
Ⅶm7(♭5) ロクリアン
でした。
②実際よく出てきますのは、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ進行の場合(またはそれに準ずる場合)の
Ⅴ7のセカンダリー・ドミナントやサブⅤ7ドミナントに行きます前の
Ⅱm7です。(リレーティッドⅡm7)
Ⅰがメジャーの場合は、ドリアン。
(セカンダリー・ドミナントのⅡm7が、ダイアトニック・コードとかぶる場合は、ダイアトニック・コードを優先するので、
フリジアン、エオリアンもある)
Ⅰがマイナーの場合は、Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7→Ⅰmとなり、ロクリアン。
が多いパターン。
③MI(モーダル・インターチェンジ)でマイナーコードが使用される場合、
トニック・マイナーやサブ・ドミナント・マイナーですが、
基本、ドリアン。
Ⅶm7(♭5)などが出てきたら、ロクリアンか、ロクリアン(ナチュラル9th)
そして、問題の
④マイナーキーの場合ですが、、、
まずは、トニックのマイナースケール。
つまり、マイナーキーの基本スケール。
これは、「疑問 その3」で取り上げましたように、3種類ありました。
*ナチュラル・マイナー (メジャーコードをそのまま3度下方に平行移動)
*ハーモニック・マイナー(⬆️の♭7を7にする)
*メロディック・マイナー(⬆️の♭6を6にする)できたコードは、1、2、♭3、4、5、6、7、
Ⅰmの時は、コードトーンの4番目は、各自決めてください、ということなので、
Ⅰm6 なら、メロディック・マイナー
Ⅰm7 なら、ナチュラル・マイナーか、ドリアン
ⅠmM7 なら、メロディック・マイナーか、あまり使われないというハーモニック・マイナー
になります。
実際は、Ⅰm6が多いようです。
それで、、今日はTH先生のHP「Jazz Wonderland」を拝見しておりましたら、
新たなトニックマイナースケールが提案されていました
それはドリアン(6)というもので、1、2、♭3、4、5、6、♭7、スケールはまさしくドリアン!
そして、6はアヴォイドされません。
Ⅰm6の時にこれが選択可能となります。
これは、わたしもこちらの方がなんとなくしっくりくると思っていましたので、大賛成です
http://hirotoyo.net/2020/03/Ⅰmにおけるコードスケールの可能性/
そして、マイナーキーの時にトリッキーなのは、
トニックが、メロディック・マイナー、あるいはドリアン(6)であっても、
ダイアトニックコード以外のコードは、ナチュラル・マイナー・スケールを採用することが多いことです。
そして、ドミナント・コードのⅤ7は、ハーモニック・マイナー・スケール、あるいは、メロディック・マイナー・スケールからきている
今までにやりましたマイナー曲、
Blue Bossa、
Softly As In A Morning Sunrise、
In A Sentimental Mood、
You Don't Know What Love Is、
Beautiful Love、いずれもそうでした。
コードの種類が3種類あって、ダイアトニック・コードも多数ありますが、
実際に多く使われるマイナーコードは、そんなに多くなくて、
Ⅱm7(♭5) ロクリアン
Ⅳm7 ドリアン
くらいのようです。
詳しくは、⬆️「Jazz Wonderland」を熟読されるとよいと思います〜