納骨が終わり 愛犬を里子へ
ほんとうに誰も居なくなった実家…

もう毎日通わなくて良いのに
母を感じられる場所に来てしまう



大喜びして漫勉の笑みで駆け寄ってきたロンも居ない
広くて暗くて寂しい家

毎回2階に向かって
『お母さん!』て何度も呼んじゃうんだ

返事なんて無いのにね…



味噌作り、料理、野菜作りを沢山の人に教えていた母
いつも友達が来ていた賑やかなリビング
私よりも女子会を楽しんでいた
老若男女 誰からも好かれる明るくて楽しい人だった

家族の為に兎に角尽くし抜いてくれた
自慢の母

私が入る間もないくらい仲良しの両親
そんなふたりを見ているのが心から幸せだった   



ねぇ  こんな風に父を残して… どうして?
もう二度と会えないって分かってた?
それでも良かったの?
可愛い孫達と会えなくなるんだよ
ふたりをあんなに悲しませて後悔してるよね?


『お父さんは強いから1人でも大丈夫よねっ!』って昔から良く言ってたよね…
でもさ、それは健康だったらって事だよね…

病に倒れた父さんを置いていくのはあんまりだよ…  やっぱり間違ってる
父ちゃんだって家族の為に尽くしてくれたよね
真面目で楽しくてひょうきんで…
こんな哀しい仕打ちある?   

父ちゃんはね、私を励ますんだよ…   
一番辛いのに

必死に頑張ってる
私なんかより踏ん張ってる


今日は哀しみと怒りが交互にやってくる…
昨日は自責の念で吐き気が止まらなかった…

私が悪いって
私のせいだって責めて欲しい…
その方が楽だよ…


気持ちの持って行き場がないよ
生きてる事が苦しい…

父も兄弟も甥も叔母達も居なければいいのに…

それならさっさと生きる事をやめられるのに…

でもそんな事をしたら母の時より何十倍も皆を苦しめる…  こんなに支えてくれているのに

きっと皆が自らを責めて苦しむ


そんな思いさせたくない
だから逝けないんだよ

母さん、、こうやって皆繋がってるんだよ…

道はたくさんあったのにね…



救えなかった…
寂しい最期にさせてしまった…

苦しいよ
この喪失感はきっと埋まらない