なぜ今”古事記”の読み聞かせなのか? | 古今カフェ

古今カフェ

江東区南砂町を拠点として
手作りランチを食べながら
親子で「いなばのしろうさぎ」や「やまたのおろち」等の
古事記に書かれた神話の読み聞かせを行います。

こんにちは。くまべです。

家庭で古事記に書かれた神話を読み聞かせる時に
ぜひつかっていただきたい絵本と

古事記の読み聞かせは
何がいいのか
をご紹介したいと思います。

私たちが紙芝居を作成する際に使用している書籍は
何種類かあるのですが

そのうちのひとつが、こちらの絵本。
幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~
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こちらの絵本は、1ページに1つの物語がまとまっているので
内容はかなり省略されていますが
0歳~2歳の子供に読聞かせるにはちょうどよい長さかなと思います。

この絵本の最後に書かれていた
「今、なぜ日本神話の絵本なのか?」
が面白かったのでご紹介したいと思います。

以下抜粋

ヒトは二足直立歩行のため骨盤が小さくなり、
生理的早産で誕生するようになったため、
自然 界で生活できるようになる6歳までは子育ての手が必要な動物だと言われます。

6歳までと言うと、家庭が主な教育の場。
2歳と言われる情動の臨界期を考えると、胎児の間 から2歳までの家庭での教育が、
子供の未来を決めるといっても過言ではありません。

情動を育むのに最も適した手段は、触れ合いと語りかけです。
情動の次に感情と感性が発育し ます。
幼児は、体験したこと、感じたこと、思いなどに言葉をなぞり、
少しずつ組み立て、声に出し、 伝えようとします。

多くの体験と多くの言葉を学ぶことによって、自分の心の中で、
考えをまと めることが出来るのです。

語彙の豊富さが、思慮深い人を作り、コミュニケーション力を高める のです。

良いコミュニケーションには、正しい日本語で語ることが必要なのは言うまでもありません。

そこで有効なのが、絵本の読み聞かせです。
本には、普段話し言葉では使わない単語が多く出 てきます。
読み聞かせることで、想像力が膨らみ、感性豊かな心を育むこともできるのです。

0歳からの読み聞かせ絵本として最も適したものは、「日本神話」です。

口頭伝承されてきた 日本神話は、音のリズムが良く、
その世界に容易に引き込まれること、

祖先がどのように国土を 創り、
人間の叡智と勇気でどのように社会を築いてきたかを描いた物語であることが理由です。

あめのみなかぬし様に始まる神々は、
非常に人間的で、感情豊かに笑い、泣き、怒り、悲しみます。

夫婦は男女が担う役割をしっかり果たし、
言うことを聞かない子には父親が厳しく叱り、
つらい 時には母親が救いの手を差し伸べ、
困った時には皆で相談します。

家庭や社会における和の大切 さや
「親学」に通じるメッセージと子育てのヒントがちりばめられているのです。
そればかりか日本の歴史、伝統、文化はもとより、
自然を含めた命の尊さ、祖先を敬う心、全 ての事象の調和などの宗教的情操、
日本人のアイデンティティの源である和の心、倫理、道徳観、 叡智も
ふんだんに盛り込まれているのです。
「日本神話」はまさに子育ての教科書なのです。



古事記に書かれた神話を、幼いうちから読聞かせることで
子供はコミュニケーション力が養われ
親は子育てのヒントを学ぶことができるのですね。

私は、自分が第一子を出産したときに
「子供の育て方」なんて誰にも教わった事がなくて
どうしたらいいか全くわからなくて悩みました。
こんな大事な事を、なぜ学ぶ機会がなかったのだろう?
と不思議に思っていました。

しかし、かつての日本は神話を学ぶことで
子供をどんな人に育てたらよいのか
も自然と身に付いていたのかなぁ
なんて思いました。

ということで、これを読んで
子供に古事記の読み聞かせをしたい
と思った方は、
ぜひ、古今カフェにご参加ください☆