chanteurs 3

最後は、語らなければならない人物。

③　Christophe Willem "Double je"

彼は今、フランスの音楽業界で最も熱い人物。
私もすっかり流れに乗り、CDを購入してしまった。

だが、最初から魅了されたわけではない。

初めて歌番組でうたっている姿を目にしたときは、

ナニ　コノヒト・・・????
と、目がテンになってしまったほど。

というのも、
ガリガリで猫背の長身に、メガネ。
頭はハゲかかっているし、
なんとも奇妙なのは、
その声が女性のものとしか思えないほど、高いこと。
さらには、ゲイを思わせるファッション。

そんな彼の姿をみて、若いフランス人女性が
キャアキャアと騒ぎ、夢中になっていたのだから、
私にはとうてい理解を超えた世界だった。

しかし、その個性的な姿を忘れることは、決してなかった。

彼の経歴はというと"Star Academy"同様の、
フランスの人気オーディション番組"Nouvelle Star"に出演。
２００６年見事に優勝し、それをきっかけにデビューを果たす。
その後はデビュー曲からとてつもない勢いで売れ続け、
ファーストアルバムにより、その人気は確立されることとなった。

そしてしだいに私も、彼の魅力にとりつかれていくことに・・・

なんといっても個性的で、圧倒的な存在感。
そのスタイルも、声も、歌唱力も、全てが特別だと感じる。
彼のようはひとは過去にもいなかったし、
これからも存在しないだろう、と思う。

全く美男子ともいえないし、ファッションも流行のそれではない。
男らしさも感じられず、特異な雰囲気を醸し出しているのだけれど、
そんな彼、クリストフ・ヴィレムが人気になる国、フランス。

そういうところがまた、この国のいいところなのよね。

フランス人は、素晴らしい才能を発掘したと思う。

ちなみに私の友達のフランス人情報によると、
ここ数ヶ月前、彼はスキンヘッドにした模様。
どこまで我を貫くのやら・・・