1日目

術後は、しばらくしてからふっ、と目が覚めた。
オットがチビ太を抱っこしてて、母が覗き込んでいた。
体はぼんやりしていて、頭がちょっと痛かった。

オットがそーっと、わたしの左の脇のところにチビ太を
置いてくれた。涙がまた出てくる。
オットがふいてくれる。
チビ太がきゅううううう、と泣くのでほっぺたをなでたら
泣き止んだ。
何度も泣くたびに、わたしがほっぺをなでると泣き止む。
感動した。

チビ太が生まれたのは昼の1時ごろだったから、
目が覚めたのは4時くらいかな、部屋は薄暗くてブラインドから
光がはいってたのを憶えている。

そのまま、眠くて眠くて、ひたすら寝ていた。
夜にいろいろ処置したから、睡眠時間が取れてなかったんだとおもう。

2日目
次の日の朝8:00、いきなり車椅子で通常の部屋へ移動。
いろんな女の人に見られてちょっと恥ずかしかった。

切った傷が痛くてベッドから起き上がれない。
尿カテーテルはいつのまにか入れられていた。麻酔したあとにいれたのかな?
右腕に点滴用のルート(プラスチックの針)がつけてあって、
しばらくは止血剤と抗生剤をつかうとのこと。

腕からは点滴、下には尿カテーテルの状態からいきなり
母子同室スタート。
この日は痛くて痛くてあんまり起き上がれなかった。
腹筋も弱くなってたし、動くと傷が裂けそうで怖くて。

オットが夜、
「わー、胎便だー。すごい、真っ黒だよ!ココモもみる?」
とうれしそうに教えてくれたけど、痛くてそれどころじゃなかったので
ビデオにとってもらった。
むかしマンガで読んで楽しみにしてたのに、見られなくて残念。

母乳指導が始まった。

3日目

傷は痛いけど、起き上がれるようになってきた。
食事はたしか固形になってきたはず。

たまたま看護師さんとわたしの相性がわるかったらしく、
(仲が悪いわけではなくて)
ルートが何度やってもらっても漏れて腕がパンパンになる。

チビ太を抱っこするたびに点滴の針が血管内で
動いてしまうようで、ものすごい内出血で苦痛。

尿カテーテルのチェックを毎回看護師さんがしてくれるけど
すごく恥ずかしくてつらい。
(まだトイレに行ってない。)
これまた看護師さんの腕がわるかったのだろうけど、
毎回チェックしてくれるたびに悪露用のナプキンの当てかたが
雑でベッドが血だらけになって、これもものすごくつらかった。

日中、血だらけのわたしをみて別のベテラン助産師さんが
「あらあらあらあら!かわいそうに!気持ち悪かったでしょう!」
と言ってくれて泣きそうになる。

21時、カテーテル抜いてもらった。
トイレに行ってみたけど、怖くて力を入れられない。
でもこれで、悪露のナプキンを自分で交換できると思うとうれしかった。

4日目~退院

徐々に元気になって、うまいこと手つかって反動でベッドから
起きられるようになったところからの回復は早かった。
4日目からは食堂でたしか朝ごはんを食べた。

経膣分娩のひとたちが昨日生んだんだよーって普通に動き回っているのを
見てとてもうらやましかった。
ひたすら、ひとつひとつ、点滴の向きを確認して、
そーっと動いて、あいてててて・・・という感じだったので。

抜糸のとき、先生に
「ココモさんがあんなに手術嫌がったわけが分かったわ~。
外科の手術受けたことないんでしょう?切られるなんて
 怖いわよね~。」
といわれる。

そうじゃないんだけどな・・・。そういうことじゃないんだけどな・・・。
結局自然分娩推奨しててもちょびっとずれてしまうのね、なんて
思いながら適当にはあ、と返事をする。

退院のときはもうすっかり元気!というわけでもないけど
かなり痛みも減っていて、座薬も使わなくても大丈夫になってた。

そんな、出産経過でしたとさ。

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起きたことばっかりつらつら書いているので
あんまり面白くないですね~。

でも、ここでの入院生活で今でもお付き合いの有る
素敵なママ友がたくさんできたのは本当にうれしいことでした!

帝王切開は痛くて辛い手術でした。
でも、わたしの「帝王切開」のつらいことはまだあるのでした~。
つづくっ