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『親父』道 ~おやじどう~

究極のパパっ娘による「父とその娘」の回想録

新年早々、妹から「つまらない女」という
ありがたくない称号を頂戴してしまいました。

『初売り(福袋)の起源は仙台なんだよね~』と
地元びいき丸出しのうんちくを義弟にたれていた時のことです。


まだ、私さえもおとしだまをいただいていた時分には
新年2日から家族で連れ立って出かけたりしましたが、
2つも3つも福袋を抱えて帰路につくのは母と妹。
父と私は、結局手ぶらで帰るのがパターンでした。


『お得感』は分かるんですが、
あれって、必ず欲しくない物まで入っているじゃないですか。
というより、要らない物がほとんどじゃないですか。
「ラッキー♪」と思える物が入っていたとしても
まぁ、定価とは言いませんが、
バーゲンで買った時の値段に相当するわけで。
だったら、押し合いへし合いされて
ぐちゃぐちゃになってまで買わなくてもいいのじゃないかしら。

というのが、私たち「アンチ福袋派」の言い分。
開封時の楽しみを主張するのが「福袋歓迎派」というわけです。


ちなみに、母と妹は歳末ジャンボ宝くじも買います。
親父と私は買いません。
お金の遣い方ひとつとっても
わが家では『おかん流』と『親父流』に分かれるのでした。


さて。まだ登場していない末妹の場合ですが、
彼女自身は、どちらにも属さずいつも中立。
ただ、彼女の名前を使って応募した懸賞や福引きは
どういうわけか、十中八九、当たります。

年末大売り出しの福引きにおける実績は
コメ20kg×3回、しょうゆ1年分、灯油(2カ月分に相当)などなど・・・。

ただし、いつも現金以外なんですが。
このところ体調がいいらしい父。
それはそれで喜ばしいことですが、
「明日、そっちに行くことにしたから」
と、思いつきで突然上京するので、スケジュール調整が大変です。

ようやく時間を作り、滞在先の妹宅へ私が駆けつけたのは
元日の遅い午後。かろうじて雑煮にも間に合い、めでたしめでたし。

夜中、みんなが寝静まり、二人きりになったところで
親父におとしだまをあげてみました。
初めて。
恐る恐る・・・。


初月給、ではありませんでしたが、さかのぼること十数年前。
上京した父と外食をした際、支払いをしようとする私に
「まだお前に奢られる覚えはない!」とへそを曲げた親父。
正月に帰省した際、来客用の買い出しで財布を出す私を
目で制した親父。

  また「要らん!」とか言うのかなぁ・・・

ま、その時はその時。
いつものように、おかんにこっそり渡せばいっか
などと思いながら恐る恐る差し出したのですが、
すんなり受け取りました。
初めて。
満面の笑みで、目の端に少々の涙を溜めながら。


共働きの末妹夫婦との同居ですから
生活に困っているとは聞いていませんが、
年金収入だけでは不自由だったり、
実は肩身が狭い思いをしているのかもしれません。

  気付くのが遅くてごめん

  「これ、死ぬまで遣わないで取っておくよ」
  って、お守りじゃないんだから・・・


母や妹にはときどき小遣いをあげていますが、
これからは親父に「こっそり」渡そうかしら・・・。