入院の日。
コロナ禍の為入院の付き添いや入院中の面会は禁止。
入院したら、手術後に会えるだけであとは退院まで夫に会えない。
入院の日の朝は平日だったので、子どもたちは通常どおりの生活。
なるべく普段どおりに学校に送り出した。
そして夫が入院するため家を出発する時間に。
別れるとき夫と握手をして別れた。
夫の手…こんなに冷たかったっけ?
不安で緊張していたのかな。
送り出してから涙が出てきた。
子どもを母に見てもらっていたので、1人の部屋で泣いた。
夫は無事に入院の手続きを終えて、手術の説明をいろいろ聞いたと連絡がきた。
こんな先生が来たよ、先生何人もいたよ、お腹にストーマをつけるときのための目印をかかれたよ、と逐一ラインで連絡がきた。
いよいよだなと感じた。夫はたった1人でいろんな不安と戦っているんだろうなぁと思ったので、家のことでバタバタしながらもなるべくラインの通知を気にしてすぐ返信するようにしていた。
そして手術の日。
午前10時から長くなると夜になるかもしれないと聞いていた。
結腸がんとステントを切除して、目に見えるがんがあれば取り除いて、そのまま肝臓まで切って肝臓へ転移したがんも切除する大手術。
落ち着かない1日を過ごした。
そして…夕方4時頃、電話が鳴った。
執刀してくださった担当の医師からだった。
「無事に終わりましたよ。目に見えるものはすべて取りきって、肝臓も切りました。」
ストーマは設置しなかったとのこと。
心からホッとした。
電話を切ってから、母に無事に終わったって‼️と喜びの報告。
すぐに病院へ向かった。