つい先日東京オペラシティーで鴻池朋子さんの
展示会があったので、仕事帰りに新宿の方まで
いった。
夕方の仕事帰りとはいえ、まだまだ蒸し暑いなか
電車に乗ったときに、子供たちが多いのを見て、
まだ夏休みだもんな。なんて思いながらガタゴト
ゆれて目的地に着いた。
東京オペラシティーに到着後入り口から
妙な「地表」と書いてある立て札を発見。
どうやら、地球の地表からマントルまでの
イメージと、自分の心の地表からマントルまでの
イメージを重ね合わせているらしい。
襖の絵をくぐって、有名な(名前は忘れた)白いモチーフの
キャラクターが現れ、腰をかがめて入っていくブースに近づく、
そこには4メートルはあろうかというキャンバスに4つの作品が
描かれていた。全ての作品がそろうのは今回の展示会が
初めてらしい。(確かに大きすぎてこのくらいの規模で無いと
飾ることは出来ないかもしれない)
そうして、手裏剣と狼のモチーフの大きな作品を眺めて
今回の新作の襖作品のあるブースに行った。
これも、襖12枚が骸骨の作品を中心に並べてあり、
金箔と表具のコンビネーションと作品のイメージが
重なり合い非常に見ごたえのある作品だった。
日本の現代アートは海外の現代アートに
迎合されてはだめだと思っていた僕にとって、
まさに日本の現代アートの手本のような
新作であった。いままで色んな日本の作品を見てきたが、
ジャパニメーションをどこかイメージしている作品が多く、
最近はジャパニメーション=現代アートのイメージが
強かった僕にとって、天明屋のとき以来、非常に新鮮だった。
ちなみにこの骸骨は作家自身の骸骨をレントゲンに写し
描いたそうだ。
その後斜めになった廊下を抜けて出ると、
10㎡四方はあるブースの中に
ベルセルクの使途のような顔の作品が
ミラーボール上に回転し、光っていた。
じっと見ていると酔ってしまいそうな雰囲気であった。
最後は狼の標本を並べてある作品をくぐりぬけて
終了したが、これだけの迫力の展示会は
あまり日本の中で経験が無いものだから、
非常に楽しめた。
これは自分のペースで見たほうが絶対楽しめる。
そんなイベントであった。
帰りは新宿でひとり余韻を楽しみながら、
立ち飲みバーで一杯引っ掛け帰った。

こんな感じの立方体ですね。