清光堂 まるごとみかん大福
各都道府ケンミンの面白いネタを紹介する某バラエティ番組のお仕事で、
一時的にバイヤー業のお仕事をしていた時期があります。
その中でも、一番印象に残っている食品が、
『清光堂 まるごとみかん大福』
この和菓子の存在を知った瞬間に、現地へ飛ぼうと思いました。
業務委託を受けている会社の社長、副社長を説得し、すぐに決裁が下りないなら、
自腹で行きますと半ば、脅し・・・。
むちゃくちゃな、私の勢いに押され、社長、副社長も快く背中を押してくれました。
そして、日帰りの愛媛出張へ・・・。
ちょうど、1年くらい前のことです。
苺大福は、おなじみの日本。
確かにみかんを丸ごと入れたっていいのに、何で誰も気づかなかったのだろう・・・。
斬新なアイディアに驚きを感じた反面、なぜか悔しさもこみ上げたのを
今でも覚えています。
愛媛県今治市にある小さな和菓子屋さん 清光堂。
海をのぞむ、温暖な地域にひっそりと、お店を構えていました。
ドキドキしながら、伺うと、奥様とみかん大福考案者の
ご主人 ビルさんが出迎えてくれました
お2人には、「明日、伺います!」とお電話し、いきなり翌日に突撃訪問。
ヨネスケに匹敵する・・。
考えると、全く迷惑な話だ。
そしてそこから、商談に・・・。
原価と売価の設定に、作り手側の思いと仕入れ側の思いが交錯
でも、どちらも一歩も引かない・・・。
2~3時間の商談ののち、握手となりました。
1月の東京ドームで開催予定だった食のイベントへの
ブース出店のお話も打診し、取り引き開始となった。
あの頃は、まだラベルもラミネートも全てが手作業でしたが、
今では、株式会社になり、機械を導入し、パッケージもとっても素敵になっています。
この清光堂のまるごとみかん大福には、愛の詰まった秘話が・・・・
奥様の実家の和菓子屋さんは、後継ぎがおらず、お父様の
体調もあり、店を閉めることになったとか。
もともと夫婦でグアム暮らしだったビルさんと奥様。
ビルさんは、消防士でした。
ですが、お父様からの連絡を聞き、和菓子屋を継ぐ決意を奥様に伝え、
日本へ・・。
もちろん、いきなり職人の技を習得できるわけもなく、来る日も来る日も
ビルさんが作る無骨な和菓子を2人で捨てていたんですって。
でも、その中でも大福だけは、可能性があると奥様は感じたようで、
ビルさんを「大福で、男にしたる」って決意したようです。
そして、外国人であるビルさんの発想力との融合。
みかんパラダイス 愛媛ならではの大福が完成したとか。
牛皮、白あん、みかんの相性が絶妙です。
みかんは、薬品などは一切使わず、パートさんと奥様が全て手むき。
多いときには1日1,000個のみかん大福を、ビルさんが一人で丸めています。
作業場も見せて頂きましたが、本当に全て手作業で作られている和菓子。
とっても素敵な夫婦愛が生んだ丸ごとみかん大福。
明日まで池袋東武百貨店で開催している楽天うまいもの大会で購入できます。
もちろん、Webでも購入できますよ~
気になる方は、ぜひ、こちら
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