
まさかその数日後に、WHILL(ウィル)の日本本社へ取材に行くことになるとは思いもせず。きっと縁ですね


伺ってすぐ試乗させていただきました。私は普段から電動車いすを利用していますが、障がいのないスタッフもすぐに乗りこなしていました!スピード全開で
(笑)もちろん私も実際に乗り、今までにないワクワク感と、デザイン性だけでない機能に感動しました!

まずはWHILLの機能を紹介します。
左のハンドルはスピードを3段階に切り替えるのと、座面シートが前方に15センチまでスライドする機能があります。座面が前に出ることで、より移乗しやすくなっています。
右のハンドルは車いすの方向をコントロールします。PCのように手のひらで動かす操作ができるマウスと、指を引っかけて操作しやすいグリップのバージョンがあります。
手先が握力のない人や麻痺の方でも、指先の軽い力で操作しやすいので、使いやすさと好みで選べますね。

次に前後に動くアームは後ろにすれば、お店でテーブル席に着く際に邪魔にならずに近づけます。合わせて座面のスライド機能を使えば、更にテーブルに迫りやすい。
腹筋が弱い方や、お尻を自分でずらすのが難しい方にはとても助かる機能!


なにより見た目だけでなく、パワフルな4WDの車いすなのが魅力!
そして前輪のタイヤを構成している24個の小さなタイヤが自由な方向転換を可能にしています。その場でグルッと方向転換も可能です。狭いお店の中や、人ごみの多い場所で大活躍ですね!
段差に関しては、私の電動車いすの場合、5センチの段差をうまくタイヤを乗り上げないと超えられません。しかしWHILLは、7.5センチを考えることなく乗り越えられました!!
乗り越える感覚がすでに違いますね。段差を浮いて乗りあげるのではなく、タイヤがちゃんと段差に噛みついて進むので、恐くないんです!
そのパワフルさで、でこぼこの道や砂利道、さらには芝生や砂浜でさえ行けます。
ちょうど季節である、海の砂浜にまで!青春の足跡のように、タイヤのキレイな跡!残せます(笑)




未来を感じさせる機能として、WHILLはなんとリモコンでコントロールできます

Bluetoothを使うことでiPhoneと接続し、遠隔操作できるのです。
お店で邪魔にならないところに置いておきたい、車のトランクに乗せたいというシーンに助かります。
誰かに席に車いすを寄せてもらえたとしても、うまく配置できずに移乗しにくかったり、自分でどうにかしたいシーンは結構多いはず!
もちろん座面スライドも操作できるし、他の人が操作できないようにロックもできます。
普段の車いすのスピード調整もアプリ一つで設定を変更できます。前進・後進・回転の速度など、私が特にビックリしたのは「加速度」を変えられるところ!
加速度に関しては、車いすのメーカーによってけっこう様々なんですよね。
「加速度=走り始めの勢い」というと分かりやすいでしょうか。急にスピードがついて動くと自分も周りも危険だったりします。
これが調整できると、安全に車いすを動かすことが可能なんですね。
更にアプリでバージョンアップできるので、購入後も機能を追加できる面は、将来的にも便利ですね!

WHILLの社員の方曰く、
「障がいあるなし関係なく誰でも試せて、目に触れる機会を増やしたい。車いすという概念でなく、移動手段の一つとして使える乗り物を作りたい」という想いがあるとのこと。
今後はWHILLのカラーバリエーションも増やしていくそうです。
初めてWHILLに遭遇した時に、まずフォルムが未来型の車いすを感じさせ、デザインにインパクトを感じました。
「ちょっと、どんな人が使ってるの?」という興味すら湧きました(笑)
「あの車いすに乗ってる人イケてるじゃん!!」なんて言われる時代も、近いうちに来るかもしれませんね!



(文:村田望)
●WHILLを製作しているWHILL株式会社のHPはこちら↓
自宅での試乗も受付けているそうです。
http://whill.jp/
●日本科学未来館(東京都江東区)にて、
2015年6月8日~7月5日の期間(毎週火曜日は休館)は
「WHILL Model A」の貸出も行っているそうです。
利用時間:2時間まで 利用基準:19歳以上