尊敬する人がいる。

その人は、
写真家で、
小さなうどん屋さんで働きながら、
夢に向かってシャッターを押し続けている。



書店でふと手に取った、少し分厚く重たい雑誌。
¥1,700
高いかな、と思いながら表紙に写った子供の写真に惹かれて買って帰った。


くたくたになって帰った真夜中。
薄暗い間接照明が照らす部屋の中、
歯を磨きながら、買ってきた雑誌をめくってみた。

パラ

パラ

   パラ



バタン!!!!!

大きめの音を立てて、床に落ちた小さな冊子。
雑誌のふろく。

なんだろう。目を凝らしてじっと見てみる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!

彼の写真集だった。
小さな小さな雑誌のふろくだったけれど、なんだかとても嬉しくて嬉しくて
歯ブラシを咥えていた事も、
口の中が泡だらけな事も、
全部忘れて思わず叫んでしまった。


私も何か初めてみようと思った。
私も何かを発信してみようと思った。



cocokarano.....1歩。