最近、厚労省が決めたガイドラインなるものを読みました。

その中で「遊び」の中から学ぶという表現があったように思います。

遊びの大切さは児童発達支援たっちで実感することが多く、療育や課題の中から学ぶより遊びの中で身につける方が俄然早くに子どもたちが成長しています。

その中で、18歳以上の生活、特に働くという場面で「遊び」は遊びなんですよね。

子どもは急に働きながら学ぶ事になり、遊びや楽しみながら学ぶことが難しくなります。そしてシステムの違いに戸惑います。

大人が決めたシステムとは言え、子どもたちはそのギャップに苦しみます。

企業や就労側もなぜわざわざ福祉のような事をしなければいけないのか戸惑います。

さて、皆さんならこのギャップどうやって埋めますか。

正解は色々とあると思います。

このブログでまた考えていきましょう。
長い間、ブログを書く気力と体力が続かず、放置しておりました。

日々感じる事を文字にするのが、これほどまで難しいとは思っていませんでした。

さて、4月になりました。
1年生諸君はまだ緊張の連続でしょうが、徐々に慣れてきているのではと思います。

事業所の中でも出会いと別れがたくさんありました。

特にCOCO育では社会人になり卒業した3人の子ども達。
いっぱい、いっぱい学び、一緒に体験した彼、彼女らが巣立っていってしまったのはとても嬉しいような寂しいような複雑な気持ちにさせられました。
子ども達の方は、気持ちを上手く切り替えてスムーズに次のステップへ移れており、良い移行が取れたのだとおもいます。

他にもたくさんの別れがありました。今年は別れすぎだわって思う1つ1つのこと。

だけど、ぼんやり思い出に浸ろうとしても、次の出会いの子ども達のエネルギーでそうもさせてもらえない日々。

こんな激しい流れの中での活動をいつかゆっくり振り返る事が出来る事を信じて今日も頑張ります
公立の小中高も続々と卒業式を迎えている今日この頃、嬉しい事がありました。



今年、COCO育を卒業するお子さんから、花束を貰ったのです。

そのメッセージカードの言葉がとても嬉しかったです。

彼とは、COCO育立ち上げ当初からのお付き合い。


ほんと、色々な事に挑戦したり、担任の変更もあったり、下の子の成長があったり、和太鼓に必死で頑張ってきたり、全てを一緒に歩んできたなぁ…という濃厚な3年間でした。


「Yさんの笑った顔を見たことがなかったです」
と当初の彼は家以外では笑わないお子さんでしたが、

和太鼓の日は、送迎前からニコニコの笑顔が生まれ、待ち遠しくするほどに、

そして、個別の昼の関わりでも安心して信頼できるスタッフに囲まれていると実感しているのがよく分かり、彼の口からスタッフの名前を呼んでもらえるようになったり、

色々と成長を感じる日々でした。



だから、この言葉が建前でない事が分かるです。


しかし、同時に、考えさせられもします。

児童福祉の障害分野のサービスは、この4年程で急成長しました。
元々乏しいサービス状況から、一気に数ある中から選べる状況まで成長しました。

国が想定範囲内かどうかは別ですが、多種多様なサービスが存在しています。

だけれども、18歳以上の障害者福祉サービスはどうでしょうか。
制度の多少の変更はありましたが、

障害者福祉サービスに新規参入が加速的に行われているという話は聞きません。
という事は、

必然的に、児童から18歳になった段階で、サービス内容のフィールドが限られてくることになります。

出来ないサービスが生まれるのです。

18歳以上の分野にケチをつけるわけではないです。

なぜなら、見方を変えれば、元々あったフィールド以外の所で、あまりにも児童分野がサービスを展開しすぎている証でもあるからです。

児童分野のサービス者として、子どもや保護者に人気だからといって、安易に楽しい、幸せなサービスを展開しすぎると、

今度は18歳になった時に、戸惑うのは「本人」なのです。

という事は、私たちは、18歳に近づけば近づく程、クロージングを意識したサービス展開をしなければ、本人の繋がる支援にならないと思います。

なんか矛盾は感じますし、正しいかどうかは分かりません。

でも、この花束をくれた彼の支援は、4月から働く場だけになってしまうのです。

ほんと、どうあるべきなのだろ、、、


あけおめメッセージも忘れる程、多忙な毎日でしたが、先日3.11に支援学校高等部の卒業式に行ってきました。

COCO育始まって4年目にして、初めての卒業式の参加です。

今までの子ども達も卒業してきたのですが、行けていませんでした。

今回、初めて参加してみて、「卒業」という言葉の意味が高等部では、とても深いという事に気付かされました。

察しの良い方は気付いてらっしゃると思いますが、そうです。

卒業は、教育からの決別と共に、新たな挑戦の瞬間でもあるのです。

しかも本人たちの意志は関係なく、年齢という決まり事で、挑戦者になってしまう瞬間なのです。


私は、卒業式の全てを見て感じました。

この挑戦者になった時に、誰もが「挑戦者おめでとう!」と言えるような、卒業式にしなければいけないという事。

つまり、

卒業のタイミングで、社会的に愛される人生を歩めるように整えておく必要があるという事です。


いや、ほんとは、社会人になってゆっくり成長して、社会的に愛されるような存在になればいいやん。というのも正解だとは思います。

そういう意見もありです。
そういう子ども達もいます。

だけど、


やっぱり、スタートダッシュって大事です。


社会に出た瞬間。

違った環境で、どう見られるのか、

どう自分らしく生きられるか、

小学校に入る時は、あんなに入学前に、子どもが好スタートをきれるように、配慮したり、努力していたに、、


社会人になる時は、同じ思いなのでしょうか、、、


諦めてませんか、、、


次の出会いに賭けていませんか、、、


賭け事をするぐらいなら、やっぱり高等部までに、しなければいけない事は、何か考え、取組み続けなけらばいけません。


私は、チャンスは公平にあると思います。

だけど、そのチャンスに出会った時に、どう解釈し、どう動くかの積み重ねが卒業という瞬間に、

「挑戦者おめでとう!」と言えるかどうかになると思います。


お母さん1人でダメなら、支援者、仲間を増やしていきましょう。

COCO育は、絶対応援します、協力します。

だから、諦めないでください。

お子さんの未来の選択肢を少なくしないでください。

みんなで頑張りましょう。

1人じゃないです。


そんな事を卒業生を見ながら考えながら、色んな気持ちで涙していた管理者です。


昨日、職場体験を行いました。
今回行かせて頂いたところは、「たからづか牛乳」さんで、2人の高校生が体験。

事前に子ども達が仕事内容を映像で見ていた事、
たからづか牛乳の社長さんや工場長さんと面識が出来ていた事、
たからづか牛乳の社長さんと工場長さんのキャラクターがとても温かった事が

より子ども達らしく伸び伸びと真剣に体験を出来る環境づくりとなりました。


体験中は、驚きと感動の連続。

牛乳ビンを洗う作業では、立ち仕事を1時間半程続けていましたが、誰1人弱音を吐かないし、投げやりにならない。

最初から最後まで、指示された内容をその子なりに100%やり続ける事が出来ました。

ほんと、ずっと100%なんです。120にも、50にもならず、安定してずっとなんです。

そこには、頑張りたい気持ちと、それを認める社長の言葉一つ一つが、子ども達に響いていたようです。

そして、何よりも感動したのが、1人の子どもがボソッと独り言

「大人になったらここにきたらええんやな…」と、

普段そんな大人の話などしない子なのに、将来を考えていたり、


「楽しかったぁ。たからづか牛乳でぼく働く!次はシール貼りする!」

と、働く事に対して楽しい、次もしたいという気持ちになる事が出来たのです。

これは、現場の直接的な支援では、無理だったと思います。

本物の場所と、本物の職場の人がいて、初めて子ども達に届く、考える事が出来る支援だっと改めて思いました。

職場体験、この体験の大切さを痛感致しました。