春は変人が眠りから覚める


とある田舎のバス停でバスを待っていた。


始発乗り場だから

バスは時間ぴったりにやってくる。


バス停には先客2人。

バス停の広いベンチにゆったり座っている。


あと2分ぐらいか。


乗り場から少し離れた適当な所に立ち

「音楽でも聴くかぁ〜」

とAirPodsを耳に突っ込む。



「ねぇ」

隣から覗き込むおばさん。


ニコ?」


「バス待ってます?」


ニコはい、

 でも適当にこの辺に立ってるだけなので

 あちら、どうぞ(ベンチ方向指差す)」


「待つ場所はあそこじゃないの?」

ベンチのその奥に伸びる、待列案内の矢印を指さす。



いや、3人しかおらんし。

バス、始発乗り場やねんから。

なんでわざわざ遠く離れたところへいかなあかんねん。


ってか。

私、どう見ても並んでないし

ほっといて。


爆笑あ、私は並んでないので、先どうぞ

 適当にこの辺立ってるだけなので」


「え?いや順番はいいの。でも並ぶのはあそこよね?ね?行って?」



は?

。。。は?

どうでもよすぎて吐くわ。



爆笑。。。仰る通りですね。お先どうぞ」


後から付いてくる私を振り返って

満足そうなこの生物。


30秒後バス到着。

大きな車両に4人を乗せて出発した。





何この生物。


正しいことを他人に押し付ける人間。

いるよね。

正しいよ、言ってることは。

だけど状況判断出来ない、

他人の気持ちも汲み取れない。


壊れかけの古いロボットかよ。




修理するパーツはもうないので、

プレスしますか!