座右の寓話第34話です。


この話は以前

斉藤ひとり さん

の動画で見たことがあります。




       天国と地獄の長い箸



地獄の食堂も極楽の食堂も

満員だった。

向かい合って座っている

テーブルの上には

おいしそうなご馳走が

たくさん並んでいる。

地獄の食堂も、極楽の食堂も

決まりがあった。

それは大変長い箸で

食事をしなければならない

と言うことだった。










地獄の食堂では、

みんなが一生懸命に

食べようとするのだが、

あまりに箸が長いので

どうしても自分の口の中に

食べ物が入らない。

食べたいのに食べられない、

おまけに長い箸の先が

隣の人を突いてしまう。

食堂の至るところで

喧嘩が起きていた。





極楽の食堂では、

みんなが穏やかな顔で

食事を楽しんでいた。

よく見ると、

みんなが向かいの人の口へと

食べ物を運んでいた。

こっち側に座っている人が

向こう側に座っている人に

食べさせてあげ、

こっち側に座っている人は

向こう側の人から

食べさせてもらっていた。





奪い合うから足りなくなる


地獄の食堂には
自分のことしか考えていない
人間が集まっている。
ご馳走をめぐっての争い事や
奪い合いが絶えず
暴力がはびこっている。
極論すれば
地獄の食堂の人間にとって
他人は邪魔者であり
いなくなればいい
と思っている。

極楽の食堂には
自分のことだけでなく
他人のことも考える人間が
集まっている。
奪い合う関係ではなく
与え合う関係が
確立しているので
秩序と平和が保たれている。
彼らは、
他人がそこにいる
ということを
心より尊重し、
自分一人の力では
生きていけないし、
生きていくためには
自分以外の他者の力を
借りなければいけないことを
知っている。


略  

 
社会問題の多くは、
奪い合いから生じる。
人と人、部族と部族、
国と国がなんだかの
資源をめぐり、奪い合いを
起こす。

奪い合うから足りなくなり、
分け合えば余るのである。

地球には膨大な資源が
存在する。

足りないと騒ぐのは、
資源の多くを
本当に必要でない事に
使っているからではないか。

奪い合いの根底には
自分さえよければいい
自分の国さえよければいい
と言う考えが潜んでいる。
世界を見渡すと、
自分の国さえよければいいと
言わんばかりに、
そういう政策を推し進めよう
とする指導者が、
跳梁跋扈している。
そういう指導者の顔は
例外なく傲慢で、品性のない
顔をしている。




どこの会社でも
こういった事は
あるのではないでしょうか?
同じ会社の中で
奪い合ったり、争いあったり、すでに取引していると言うのにアプローチしたり、
本当に品性のないことを
する人たちもいます。

他人のものを奪わなければ
仕事ができないのであれば
仕事をやめた方が良いと私は思います。
人のもの奪うと言う事は
バランスを取るために
どこかでその人の大切な
何かが奪われるということに
気がつかないのでしょうか?



奪う者は奪い返されるのです。


陰徳を積んで、天国にいる人たちに出会えるようにならないといけないですね。




では、また⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎