3月25日。

ココの命日でした。

一年…本当にあっという間で …

毎日が足早に過ぎていきました。。

夕方キッチンから外を見ていたら

庭に見慣れた猫さん。

去年TNRをし、時々ごはんを食べに来ていた子。

元々他にごはんをあげている人がいたのもあって

毎日は来ていなかった。

最後にごはんを食べに来たのは約3ヶ月前。

姿を見たのは1ヶ月前。

攻撃はしないけど懐いていた訳ではなかったから

元気でやっているなら良いと思ってた。

わー久しぶりだねーと近づくと

何だか様子がおかしい。

目は涙と目ヤニでほとんど開いておらず

舌が出たままの口から

垂れ流れる大量のヨダレ…

じったーん？と呼ぶと

弱々しく返事をして、外にあったなごみのベッドへ倒れ込んだ。

慌ててキャリーに入れて病院へ。

診察の結果、エイズか白血病のどちらかを発症しているとの事。

雄猫ならではのずっしりと大きかった身体は

3.5キロまで痩せ細っていて。。

先生も看護師さんも

よくこの状態で歩いて帰ってきたね！

とビックリ。

先生に聞かれる。

野良猫さんだよね？

治らないけど、どうする？

治療をしても回復するかもわからない。

延命でしかないし、付き添うのも辛いよ？

今の痛みを和らげて静かにその日を待つか…

治らなくても治療をしてみるか …

きっと飼い猫さんなら誰でも治療を選択すると思う。

でもこの子は野良猫さん。

治療費だって馬鹿にならない。

先生も助けたい気持ちはあるけれど

それを決めるのは私。

TNR、地域猫は不幸な命を増やさない活動で

リリースした子がそこで一代限りで

天命をまっとうできるようにという活動。

治療の全てを背負う活動ではないですからね？

以前先生に言われた事がある。

だから先生も聞いてきたんだと思う。。

でもココの命日に

歩くのもままならない位の状態でうちに来た。

何だかココが連れてきてくれたような気がしてならない。

家は柵に囲まれていて

ふらっと入れるようにはなっていない。

柵を乗り越えないと入って来れない。

一生懸命歩いて歩いて

柵をよじ登ってデッキを登って…

力を振り絞ってうちに来た。

そして窓からまっすぐ私を見据えて立っていた。

きっと生きる為にうちに来たんだと思うから…

私が勝手に諦めて良い命ではないと思う。

治ることはない。

治療をして持ち直すか、持ち直さないかのどちらか。

でもこの子が諦めずに歩いて来たのだから

その生命力を信じてみたいと思うのです。。

猫エイズ、猫白血病は本当に怖い病気です。

この病気の子を看病して看取った人は

みんな口を揃えて見ていて辛かったと言います。

どんな病気の看病も辛いけれど

エイズ白血病は治らない。

何も食べれず、水も飲めず

弱っていくのをみていなければいけない。

そして看病する人間よりももっと何倍も

その猫さんは辛い…

喧嘩や交尾でうつる病気です。

完全室内で飼っていれば

うつらずに済む病気です。

どうか猫さんは外に出さないでください。

外に出たがるから…

可哀想だから…

そんな理由で外に出して

病気がうつってしまったら治りません。

ノミやダニと違って

どうにもならないんです。

私にとって初めてとなるエイズ白血病の子。

アキさんは白血病のキャリアさん。

発症をしたらこうなるのかと怖くなる。。

しばらくはゲージで…とは言われたけど

きっともうリリースをする事はないんだろうな。。

せめて今の痛みと苦しみを

少しでも和らげてあげられたら

良いのだけれど。。。