向き合う。 | まなみんのブログ

まなみんのブログ

ブログの説明を入力します。

ちょっと重い。

そして批判も受けると思う。







産まれた時から
私の傍には犬達がいた。

保護活動を始めて
何年経ったかな。

何匹見送り
何匹諦めたか。

その度に悔しくて
悲しくて寂しくて。
ごめんねとありがとうを繰り返す。

出会ってくれてありがとうと
至らない私でごめんねと。
クズな人間のせいで
悲しい思いをさせてごめんねと。

でもたぶん私は普通の人よりも
死に慣れてしまっていると思う。
いい意味でも、悪い意味でも。

どの子にも最期は必ず訪れる。
それは避けては通れない。
だからせめて最期は家族の傍で
苦しまずに安らかに
その時を迎えて欲しい。
そう思ってる。

無理に手術を!
一か八かの手術を!
1%でも可能性があるのなら!
そこまではしない。
我が家に来る子達は
手遅れだったり
老犬だったりというのもあるけど。
無理に手術をして負担をかけて
入院中に旅立ってしまうくらいであれば
残りの時間を家族の傍で楽しく穏やかに
過ごして欲しいと思ってる。


家族の傍で
穏やかに
自然に…
そう思ってた。





初めて向き合った

安楽死

絶対にしてたまるか。
ずっとそう思ってた。
どんなに介護が大変でも
離れられなくなっても
何がなんでも
その道だけは
選んでたまるかと
そう思ってました。






日曜日。
21時を過ぎた頃。
宗さんが痙攣を起こして倒れた。
時間は約5分。

痙攣が終わってしばらくすると
いつも通りに歩き出し
眠りについた。


深夜1時過ぎ。
再び痙攣。
21時より激しい痙攣。
目は見開き
泡を吹いていた。
そのまま夜間救急へ。

我が家から夜間救急まで約30分。
その間も続く痙攣。


痙攣を止める注射をし
点滴を打ち
血液検査をした。
特に異常なし。
原因は脳だろう、と。

目が覚めたらまた発作が起きるからと
眠っていられる注射を打ち
朝の5時に病院を後にした。


翌朝眠ったままの宗さんをかかりつけへ。
様子を見るために半日の入院。

夕方迎えに行くと
穏やかに眠っているようだった。












ほぼ、脳死に近しい状態である、と。

眠っているのではなく
意識がないのだ、と。

三日点滴に通って
意識が戻らなかったら 
安楽死を考えた方がいい、と。

意識は戻らなくても
いつ発作が起こるかわかない。
発作が起こったら投薬して
治まるのを待つだけ。
そのまま…という事もある。

宗さんも苦しい。

私も苦しんでいるのを
ただ、見ているだけ。
それはどれたけ歯がゆく
苦しいだろう…


もし奇跡的に意識が戻っても
障害が残る。
かなり大変な介護になる。

それでもいい。
生きていてさえくれれば。
介護は苦じゃない。
つきっきりだって構わない。
毎日点滴に通ったって構わない。
自然に任せたい。
幕を下ろすような事はしたくない。

安楽死という選択は
私にはない。
そう思っていた。

でもそれは
私のワガママなのかもしれない。
無理な延命は
逆に宗さんを苦しめる事になる。
発作を起こしては苦しむ。

いつ起こるかわからない発作。
止まるのを待つだけの発作。
苦しむ姿を見ることしかできない私。

介護はいくらでもする。
でもその私の想いが
宗さんを苦しめることになる。

そんな延命は
私のエゴでワガママなのだろう…





三日。
奇跡を待つ三日。
でも本当は
奇跡なんて起こらない。
わかってはいる。

きっとこの三日は
奇跡を待つ三日なんかではなく
私が覚悟を決めるのに
宗さんが待つことができる
猶予なのかもしれない。


穏やかに眠らせてあげるか…
奇跡に掛けて
苦しみを与えてしまうのか…


きっとどちらも間違ってない。
その子を思って決めたことならば
きっと間違いではない…

それでもその決断は余りに重くて。


涙が止まらない
覚悟が決まらない








宗さんはそのまま入院。
点滴を打ちながら
万が一発作が起きたら
先生が対応してくれると、、、

うちで発作が起きたら
夜間救急までは30分。
先生にお願いした方が
宗さんは楽かもしれない。






メンバーに連絡をして
相談をして
後押しをしてもらい
一晩考えた。

宗さんが苦しくないように。

例えそれが
自然な形でなくても。
人の手を加える終わりだとしても。
宗さんが苦しくないように
穏やかにその時を迎えられるように。。








覚悟を決めた朝。
かずみさんが遠くから宗さんに会いに来てくれて
一緒に病院へ。
変わらず穏やかな宗さん。

もう出来ることがないから
家に連れて帰ってあげなと先生。

きっと発作も起こらないだろうと。
脳から身体へ信号が出せない。
このまま心臓が止まるのを待つだけだ、と。

あぁ…安楽死はしなくていいのか。

正直ほっとした。
それが本音。
一晩悩んだ。
宗さんのためならと覚悟もした。
でもやっぱり
打たなくていいと言われたら
それはそれで安心する自分。





残された時間は
本当にわずかだと思う。

持ち直す可能性は
きっと1%もない。
限りなく奇跡だと思う。
でもその奇跡が
また発作を起こして苦しむなら
奇跡はいらない。
どうかこのまま穏やかに。



君の変なスキップも
笑顔ももう見れないけれど
穏やかな時間を過ごせるのなら
それが一番だと思う。







初めて目の当たりにした、安楽死。
初めて考えた。
きっとまたいつか
向き合わなければいけない日がくる。

その時にはきっと
自分のこだわりや意地を捨てて
君たちにとって最善の道を選べると思う。



宗さん、ありがとう。