斎藤正彦さん著、平成17年発行のこの本を、「のりちゃん」の勧めで再度
読み返しています。
最初にこの本を読んだのは・・・何年前になるかしら、それこそタイトルどおり
「親のぼけ」に気づいたとき・・・というか、何か物忘れが尋常でないと
思い始めたころでした。
父が読んどいてくれって渡してくれたんだったですかね??
でも、そのときはやはり今より全然軽い状態だったのでしょう。
読んでも正直あんまりアタマに入らなかった。
今回はやはり違いました。
出てくる認知症老人の症状や周囲の混乱、不安等々、ウチのことやんか!と思えるくらい。
最近は父もちょっとおかしくなってきたんじゃないかという気がすることが
ふえました。
まあでも、この人のもの忘れは病的なものというよりも年齢による、仕方ないものだと
思うのですが、それにしてもワケわからん超高齢老人を2人も抱えて
これから一体どうなるのか・・・正直不安ばかりです。
相変わらず怒りっぽいワタシは、認知症老人の言うことをすべて「否定しない」だの、
無条件に「受容する」だの、「共感する」だのといったことができずに
後で反省(?)しては「あーーまたやっちゃったよ」って
嫌な思いをしているのですが(←成長してないです全然)
この本には、そんなの心理療法の手法で、何年も厳しい訓練を受けた人が
1時間弱のカウンセリングのときに用いる技法だから、
フツーに24時間、365日一緒に暮らしているヒトにはムリだと書いてあって、
実は少し、いやかなりほっとしています。
理解しようとはしてるんですよワタシなりに。病気だから仕方がない。
病気だからこんなこと言うんだ。こんなことするんだって理解しようとはしてるつもりだし、
実際同居を始めたころよりは我ながらガマンヅヨクなったのではないか、ほんの少~~しだけど、
と思えるトキもあるんですけど・・・・
最初にこの本読んだときには、こんなこと書いてあったなんて全然気づきませんでした。
(発行から8年もたっているので、その間に研究が進んで何か変わってしまったかもしれませんが)
例の朝ドラで今でも気になっているシーンがあります。
若年性認知症のお母さんがおぼれてるところを助けたお父さんが、そのせいで
亡くなるんですが、お母さん、ダンナさんの死を知っても泣けないって言うんですね。
実際お母さんが悲しむシーンはなく、淡々と話は進んでしまいましたが。
まあこれはドラマだし、悲しんでないのは病気のお母さんのほうだからともかくとして、
人生の晩年にイヤなことばかり起こったために、それまでのいい思い出や感情がなくなって
しまったら・・・そんなつらいことあるんだろうか。
それとも本当の晩年にはやっぱりいい思い出が戻ってくるんだろうか。
なんか意味不明の文章になってしまったので・・・きょうはもうやめよう。
ここまで読んでもらってすいませんでした^^;