どうしても聴きたくなった曲があったので、紹介します。
春は、別れと出会いの季節です。
私は桜を見るたびに、ちょっぴり甘くてほろ苦い気持ちになります
いくつかの、別れ。
大きな挫折。
つかみ取った希望。
新しい仲間との出会い。
…桜の花が咲く頃でした
"サクラ色"はそんな思い出たちを私の心の中に蘇らせてくれます。
あざやかに
この曲が発売されたのは、ちょうど大好きだった高校を卒業して、
県外の大学に進学して一人暮らしを始めるときでした。
もともと父の仕事上の都合で何度か転校の経験があるので、
別れと出会いは、他の人よりも多く経験してきていると思います。
それなのにやっぱり何度経験しても、"別れ"ってすごくつらくて。
引っ越しして間もないころは、
今まで自分がいかに周りの家族や友達に支えられていたかを痛感して、
センチメンタルな気持ちになったり、
夜の帰り道、道に迷っておろおろしてわんわん泣いたりしてました。
そんなときに出会ったこの曲は、
美しくて切なくて、どこか悲しくて、
でもでも！未来への希望を感じさせてくれます。
そして、今まであたりまえにそばにあった存在に、
たくさんの"ありがとう"を言いたくなりました。
家族に。
お友達に。
恩師の先生に。
いつも汗臭かった弟の野球の練習着に。
頭のてっぺんがちょっぴりはげかけたバドミントンラケットに。
何回こけたか分からないローファーに。
通学路に咲く桜のアーチに。
母校の高校の正門からすごくキレイに見える、堂々としたお山に。
なんで、今まで気づかなかったんだろう。
私はなんて甘ったれたばかやろうだったんだろう。
2007年の春、そんな当たり前のことにやっと気付きました。
…"サクラ色"にたくさんの大切なこと、教えてもらいました
辛かった思い出は、
散りゆく桜の花びらでぼんやりとしか見えない。
幸せな思い出は、
幸せな気持ち、風の香り、桜の花びらがひらりと舞い降りる風景を思い出させてくれます。
月並みな言葉しか持たない私が歯がゆくなるくらい、
美しくて、心に響き渡る私の中のNo.1桜songです。
アンジェラ・アキ 「サクラ色」