野良犬に囲まれて | ちゃしろちわわ

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姉ココと妹あんずのおはなし

毎日毎日暑いですが
みなさまお元気でしょうか・・・

これだけ暑いと
午後は外に出る気になりませんね

うちの朝顔とゴーヤも夕方まで水が持たず
しおれちゃってます

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さて、日曜の夜・・・
今年初めてのアジ釣りに行ってきました釣り
家から車で20分、漁港の奥が堤防になってるところ

例年、夏休みに入ると
夜釣りの客でいっぱいになってる
人気の場所なんですが・・・

この日は時期的に早かったのと
アジがかなり小さい為・・・でしょうか
おとうやんとおかあやんのみでした



街路灯?が1本立っているだけなので暗いし
この辺は野良犬がいまして・・・夜は群れで走ってるのも見かけます

捨てられた犬達が子どもを産み、増えてきたため
何度も保健所が来るものの・・・うまく逃げる子もいるようで・・・

その日も、1匹の白い中型犬が遠巻きにこちらを見てました

アジの方は期待してなかったのに結構釣れ
クーラーボックスに移そうとした時・・・

おとうやんが「氷を買い忘れた 行ってくる 」と
わたくしを残して片道10分ほどのコンビニへ ・・・
(こういうところに妻を置いていくおとうやんって・・・



 
すると・・・
肉付きの良いおばちゃん  か弱い女性
ひとりになった事に気付いた白い野良犬。

メスだってわかるくらいまで
ゆっくり・・・じりじり距離を縮めてくる・・・

そして・・・1匹・・・また1匹と増えていく

3m位離れて数匹に囲まれるわたくし




でも心配ありません。
彼らの狙いは、釣り客のおこぼれの魚

あとは漁港のおこぼれとで食いつないでいるようです。

人にはある程度まで近づくと、それ以上は寄ってきません。

 
気の毒な犬たちだし
釣った魚は惜しくないので、あげてもいいんです。

でも、野良犬に餌をあげてしまって良いのか・・・
そういう釣り客に、この辺の人は迷惑してるんじゃ・・・

わたくしは理屈っぽい人間なので
自己満足と他人の迷惑・・とグズグズ考え
葛藤しながらも、釣りを続けました。


ちっとも魚をくれない
冷たいおばちゃんをジトーっと見つめる犬たち・・・

他に釣り客がいたら、さっさと移動したのでしょうが・・・他にはおらず・・・


そこにおとうやんが「コーヒーも買ってきたよ~ 」と帰ってきました。

そして、犬たちを見て
「あ~!お腹すいてるんかぁ!はい食べな!!」とアジをポイッと投げる

何も躊躇せず、ポイポイあげるおとうやん

生なのに・・・ガツガツ食べる犬たち。
骨だって結構鋭いのに・・・
順位があるのか喧嘩もなく食べます。
貰えてない子にも魚を投げるおとうやん。

私があれだけ葛藤してたのに
考えるより先に行動するおとうやん

野良犬の餌付け・近隣住民への配慮について話そうとしたとき
おとうやんがポツリと言いました。

「ココあずとは雲泥の差やな・・・」


 
同じ犬なのに、全く違う生活。
人の都合で捨てられ
野生の環境で生きることを許されるならまだしも
必死に生き延びたら、また人に追われる。
捕まったら行先に多分未来はないでしょう・・・

彼ら自身がその生活を選択した訳ではありません・・・
そうさせたのは人ですからね・・・

何も言わないわたくしに
気付かないふりをしておとうやんは
自分だけで率先して魚をあげていました。

野良犬たちは、ただ一生懸命食べてました。

そして必死に生きてました。

自分の境遇への憐憫なんて無く・・・



せっかく氷は買ったけど
無性にココあずに会いたくなり、さっさと片づけて車に乗り込みました。


 


 ・・・ありません 


 

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ココあずを迎えてから
自分ちの子だけじゃなくて
ワンコを取り巻く環境について
考える事が増えました。

あの野良犬たちに
自分がどうしたら良かったのかまだ分かりません。

ただ、わたくしにできるのは
自分ちの子を
最後まで大切にすること。

犬と暮らしている人
これから暮らそうとしている人、みんながそう思ってくれたらいいな・・・

何が言いたいか分かりにくいうえに
長くてスミマセン・・・
最後まで読んで下さった方ありがとうございました。

         おしまい