タイトルの「孟母三遷」って言葉、一般的でしょうか?
お恥ずかしながら、私は全く知らなかったのですが、日常生活で何度も会話に出てきたのでビックリして記しておこうと思います。
孟母三遷の教えとは…
孟子は、幼い頃、墓地の隣りに住んでいたらお葬式ごっこをするようになり、市場のそばに住んだら、商売ごっこばかりするようになった。
見かねた母が、3度目に学校の近くを転居先としたところ、ようやく落ち着いて学問に取り組むようになった。
という逸話から、子供のために環境を整えることの大切さを説く言葉。(意訳)
そして、いきなり結論ですが、我が家は賃貸派。
家族の状況、子供の進路によってあちこち引っ越すのが趣味です。
無駄なお金もあるかも知れないけど、自分達が住むための家は資産ではなく負債、というのが経営者である父の教えなので、資産形成は別の形で行う方針。
(いずれはこの家賃を全て経費にするのがささやかな夢です。)
そんな訳で、娘の進路が決まった瞬間に物件を探し、入園までに引越しも済ませました。
お受験に掛かったお金が、総額50万円にも満たなかったもので、“タラレバ”で考えたら、引越し代なんてお安いものでした![]()
幼稚園が終われば娘は自分で登校出来るので、今度は息子の進路に合わせ、また都心に戻ろうかなぁと思っています。
入学して、皆当たり前にやってることかと思ったら、意外と少数派…。
で、「孟母三遷の教えを実践してらっしゃるのね」と極上のお褒めの言葉をいただき、お受験ママの知識レベルの高さにドキッとした次第です。
我が家は、そんな高尚なことを考えたわけではないけれど、子供にとって何が最善か、ということがいつでも軸であり、「身動き取れない」という親の怠慢は避けよう、と決めています。
「遠いから」という理由で選ばないのは「お金がない」という理由で諦めさせるのと同じことかな、と思うからです。
持ち家にこだわるあまり、子供の人生が犠牲になるのは本末転倒。いじめや「学校が合わない」という問題が起きたら、即転校させられるフットワークを備えておきたい。
娘が大好きな、レオ・レオニの「せかいいちおおきなうち:りこうになったかたつむりのはなし」みたいに、「ちいさくしておこう
」というわけです。
それにしても、生まれて初めて地元を離れ、所謂、住宅街と呼ばれる場所に住み始めましたが…居心地が良すぎる![]()
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正直、都会っ子の私は「便利」であることに何の魅力も感じないので、コンビニや飲食店の少なさも繁華街の遠さすらも、逆に楽しい日々です。(…十分都心なんだけど、と夫に怒られる
)
娘の進路に導かれて、新しい環境に身を置くことができる生き方を我が家では幸せ
と感じます。
そして、息子の進路が私たち家族をどのような場所に連れて行ってくれるのか、今から楽しみです![]()