<< 2 みんなのだいひょう

わたしたち10にんのだいひょうは、「ほうりつ」をつくることになった。

さいしょに、「どうやってほうりつをつくるか」を、きめなくちゃ。


でもわたしたちは、はじめてのだいひょうで、しらないことがいっぱい。

まえにほかのおにわで、だいひょうだったことがある、はちはかせに、

そのときのことを、いろいろおしえてもらったんだ。



「まず、われわれは、ていきてきにあつまって、はなしあうんだ。

そして、どんなことでこまっているのか、どういうるーるをつくりたいのかを、

それぞれがかんがえて、ていあんするんだ。

もちろん、だいひょうじゃないひとのはなしを、よくきいてね」


わたしたちほかの9にんは、しんけんにみみをかたむける。


「そのていあんを、われわれみんなではなしあうんだ。

そのるーるでこまるひとだって、いるかもしれない。もっといいほうほうが、

あるかもしれない。れいがいをきめたほうが、いいばあいもある。

いろいろなじょうきょうをそうていして、かんがえなければいけないんだ」


わたしがおもっていたよりも、しんちょうにならないと、いけないみたい。


「よくはなしあったら、そのるーるを「ぶんしょう」に、まとめるんだ。

ほうりつは、だれがみてもわかるように、もじにしなくてはいけないよ。

そしてさいごに、ほんとうにほうりつにするのか、「さいけつ」するんだ。

おおくのだいひょうが、さんせいしたら、ほうりつができるんだ」


いちばんわかい、ちょうちょちゃんがいった。

「おおくのだいひょうって、なんにんかな?わたしたちは10にんだから、

6にんがさんせいしたら、ほうりつができるのかな?」



わたしたちは、はなしあうじかんや、ほうりつをつくるてじゅんをきめた。

はなしあったないようやほうりつは、こうこうでこくごをおしえている、

てんとうむしせんせいが、「ぶんしょう」にまとめてくれる。


からすがなきはじめたので、きょうのあつまりは、おひらきになった。



「ほうりつをつくるのって、おもっていたよりもたいへんそうだね・・・」

はじめてのあつまりがおわって、わたしは、くもくんにいった。


「そうだよ。だってほうりつは、いちどきめたら、まもらなくてはいけないでしょ?

だから、いっしょうけんめいはなしあわないとだめだし、

いろんなたちばのひとのいけんを、ちゃんときかないといけないよね」

そういってくもくんは、おそらをみあげた。


わたしもまねして、おそらをみあげたら、きれいなゆうやけがひろがっていた。

あしたもきっと、いいおてんきになる。

わたしたちは、やっとくにづくりの、だいいっぽをふみだしたんだ。

<< 1 くにをつくろう

わたしたちがさいしょにたずねたのは、かまきりおじいさん。

このにわにいちばんながくすんでいて、にわのことならなんでもしっている。

みんなに「ちょうろう」ってよばれているの。


くもくんは、おじいさんのことを、とってもそんけいしている。

「ぼくも、ちょうろうのように、みんなにたよりにされたいな」が、くちぐせなんだ。


だから、「わしはもう、としよりだから、あしがいたくてだいひょうはできんよ」

って、おじいさんがいったときは、ほんとうにびっくりしちゃった。

でも、ほかのもっとおおきなにわで、まえにだいひょうをやっていた、

しりあいのはちはかせに、たのんでくれるって、やくそくしてくれた。



くもくんが、とってもかなしそうなかおをしていたから、

わたしもなんだか、ふあんになっちゃって、おじいさんにきいてみたの。


「ねえ、おじいさん? おじいさんはだいひょうはできなくても、

わたしたちがこまったときは、たすけてくれるよね?

くには、みんなでつくるものだから、おじいさんもなかまでしょ?」


おじいさんは、とってもうれしそうに、にこにこわらった。

「もちろんだとも。 わしもこのにわや、にわのみんなが、だいすきじゃからな」



こころづよいきもちがして、わたしたちはそのあとも、みんなにはなしにいった。

だいひょうは、わたしとくもくんをいれて、10にん。



わたしは、ほんとうは「みみずせんせい」にも、だいひょうになってほしかった。

せんせいはおこるとこわいけど、わたしがまだちいさいときに、

いいこととわるいことを、いっぱいいっぱいおしえてくれたんだ。

でもせんせいは、たくさんのこどもたちの「おかあさん」になって、いそがしそう。

「だいひょうにはなれないけれど、だいひょうになれないひとにとっても、

すみやすいくにをつくってね」って、おねがいされたよ。



わたしは、くもくんにいった。

「だいひょうって、せきにんじゅうだいだね。

だいひょうじゃないひとのぶんも、がんばらなくちゃいけないね」


くもくんも、おんなじことをかんがえていたみたい。

「そうだね、みんなのいけんを、しっかりきかないといけないね」


わたしたちは、あした、はじめての「あつまり」をひらくことにきめたんだ。


3 はじめてのほうりつ >>

ありちゃんは、ちいさな「ありんこ」。

おはながいっぱいの、とかいのちいさなおにわで、うまれたの。


ここには、ちいさなおともだちが、いっぱい!

みみずさんに、ちょうちょちゃんに、ばったくんに、くもくんに・・・

まだまだいっぱいいるよ。みんなだいすき!



でもさいきん、なんだかようすがへん。

みんな、「ぼくが」「わたしが」っていって、

じぶんのやりたいことばっかり、やってるの。


このあいだの、あついひなんか、

やっとみんなでみつけた「おいしいもの」を、

みんな「じぶんがいちばん、いっぱいたべたい」っていって、

おおげんかになっちゃった。


それに、おおあめがふったとき、

わたしのおうちが、みずでながされちゃったんだけど、

ほとんどのおともだちが、「じぶんはへいきだから」って、

しらんかおしていたんだ。



まえは、みんながもっとやさしくて、

だれかがこまっていたら、みんなでたすけあっていたのに・・・


おにわ1


わたしは、なんだかさみしくなっちゃって、

いちばんなかよしの、くもくんにおはなししたの。


そうしたら、くもくんも、わたしとおんなじきもちだって。



くもくんが、みんながもっとなかよくなれるような、

「くに」をつくってみたらどうかなって、いったんだ。


わたしも、とってもいいかんがえだとおもったから、

ふたりでそうだんすることにしたの。



みんなの「くに」だから、みんなでつくりたい。

だけど、みんなであつまって、はなしあうなんてむりだよ。

だって、おともだちはすっごくいっぱいいるし、あかちゃんだっているんだよ。


わたしがそういったら、くもくんって、かしこいんだ!

「みんなのだいひょうが、みんなのいけんをきいて、はなしあえばいいんだよ」


さっそく、わたしとくもくんは、みんなの「だいひょう」をさがそうと、きめたんだ。



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